第54回ジューシーな本 #ブックブックこんにちは
ブックブックこんにちは!
このnoteは、東京・神楽坂かもめブックスの柳下恭平と札幌・北18条Seesaw Booksの神輝哉、2人の書店店主が好きな本のことについて話すPodcast番組「ブックブックこんにちは」の裏話をお伝えするマガジンです。
今週も先ほど54回を配信しました!
今回の編集、難しかった......。
かなり苦戦しました!新しいイヤホンで臨んだ柳下さんのマイクはジリジリとした新品イヤホンによるノイズ(?)を拾ってしまい、リモートの向こうにいる神さんのヘッドホンからはマイクと別で柳下さんの声を拾ってしまい、途中で携帯のバイブが鳴っちゃったり、なぜかスクショを撮る「カシャ!」音が入ってしまったり。
そうそう、「ブックブックこんにちは」はほぼ毎回リモートでビデオ通話をしながら収録をしているのです。神さんのヘッドホンのおかげでわかったのですが、やっぱりリモートだけあって、音の時差がどうしても出てしまう。編集前の音源を聴くと、ワンテンポずつ間があります。
しかしここは腕の見せどころ!札幌と神楽坂の距離を感じさせないよう、かなり細かく音源の編集をしています。今回、柳下さんの大ボケと神さんの大ツッコミをお楽しみいただけるシーンがあるのですが「同じスタジオにいて肩を叩き合ってる」くらいの臨場感を目指して調整しました。
できる範囲でクリアな音質を、と思ってノイズ除去もがんばってます。音質や音量などのご意見・ご要望も、何かあればお気軽にお便りください!
〆に何食べる?
オープニングトークは呑んだ後の〆。北海道ならではの〆として、ジンギスカンの楽しみ方が明らかに。
実はこの収録後、いても立ってもいられなくなり、ジンギスカンをお取り寄せしておうちジンギスカンをしてみました。せっかくジンギスカンなら......と変な気合いが入り、ナチュールのセレクトが素晴らしい神楽坂のワインショップ「JAJA」さんでお肉に合いそうな赤ワインまで買ってきたほど。
番組内に出てくる例の「お茶漬け」も初体験。......おいしい!!!!これはいい!!でも!!ジンギスカンの香りたっぷりな美味しいお茶漬けのせいで、また赤ワインが進んじゃう!そしてまた〆にお茶漬けを一口。あれ、またワインが欲しくなる。無限ループが怖いほどおいしい晩酌になりました。
みなさん定番の「呑んだ後の〆」はなんですか?
ネオン輝く紋別の夜
お便りのご紹介から続いたのは、先週に引き続き柳下さんの北海道・紋別滞在紀。いかに素晴らしい街なのか、そしていかに愛される名店スナックだったのか、たっっっっぷり語っていただきました。
私もスナック節子さん、行ってみたくなっちゃったなぁ。仕事柄、取材や営業で全国各地への出張が多いのですが、一番楽しいのは地元のスナックに連れて行っていただくこと。20代の頃は「女性客って行っていいの?」という不安もあったり、常連さんの空気を壊さないだろうかと遠慮しすぎたりしていました。
今では日本全国どこのどんな年齢層のスナックに行っても「若い頃の岩崎宏美さんに似てるとたまに言われます」といえばだいたい一瞬でアウェイからホームになります。武器を手に入れてからは楽しくて仕方ない。今回はスナック節子の情景がありありと浮かんでくるお話だったので、ぜひみなさんもハイボールなんか片手に聞いてみてくださいね。
ジューシーな本
さて、今週のお題は「ジューシーな本」。選書が難しかったようで、収録開始前の本選びタイムがいつもよりも長めでした。そんな悩み抜かれた先の選書はこちら!
神チョイス『おでんくん』 リリー・フランキー著(小学館刊)
言われてみれば確かにキャラクターは知っているけど、読んだことがない。おでんくんの仲間がこんなにたくさんいたのも知らなかった。キャラクターの一覧を画像検索しながらお聞きいただくことをおすすめします。
ディレクターの個人的な趣味として、たまに思い出したようにサンリオのキャラクター一覧を見に行くことがあります。意外な裏設定を知って深みを感じたり、そんな名前のキャラクターがいたの?!と驚いたり。「ぽんぽんひえた」「笑う女」などはいつ見ても新鮮な驚きを覚えます。
(さらに余談ですが、そしてサンリオすら関係ないですが、香川県・金刀比羅宮のキャラクター「笑顔元気くん」を初めて見たときの衝撃は今も忘れません。ぜひ検索してみてね。)
これからはキャラクター一覧を眺める趣味の中に、おでんくんが加わりそうです。
柳下チョイス『いつか中華屋でチャーハンを』増田薫著(スタンド・ブックス刊)
『フルーツパフェ逍遥〜フルーツパラーゴトーの四季の味わい〜』樋上公実子著(ビーナイス刊)
柳下さんは欲張って2冊のセレクトを。パフェっておいしいですもんね。見ているだけで幸せになるあの感じ、なんなんでしょう。そして食べ始めると思ったよりもあっという間に平らげてしまう。
パフェの話題から、札幌で定着しているという〆パフェという文化のお話も。呑んだ後のパフェはきっと別腹なんだろうなぁ。
実は数年前、札幌から渋谷に夜パフェとやらが上陸するぞ!と話題になったことがありました。当時渋谷のオフィスで働いていたこともあり、深夜残業していた女子3人でサクッと夜パフェへ。なんというか、飲みに行くほどお酒が飲みたいわけじゃない。でもご飯って感じでもない。残業で頭いっぱい使ったから甘いものは食べたい。そんなときに夜パフェ食べて、セットのドリンクにシャンパンがあったりして、なんだかすっごくちょうどいい!お酒も一杯飲めて可愛いパフェでテンションも上がって、甘くておいしくてうっとりして、そして潔く1時間もせず終電で帰る!あのパフェに救われた日々をたまに思い出します。次は本場・札幌で食べたい!
そういえばパフェではないんですけど、去年東京で収録したとき(低クオリティ回あたり)に打ち合わせで入った上野のギャランという純喫茶での一コマをどうぞ。
この2人に夜パフェ食べて欲しい......!赤ら顔で並んで可愛くパフェ食べて欲しい......!いつかその場面を撮れるようにスタンバイしておきます。
『いつか中華屋でチャーハンを』といえば、ちょうどこんな記事がジモコロで公開されていたようです。
絵を描くときのこだわり、そしてお料理へのこだわりがすんごい!今回の編集をしてから読んでみたら「なるほどー!」となりました。
ジューシーさがフルーツからおでん、中華にまで広がったところで、私の頭の中には岡本尚文さんの写真で彩られた『沖縄島料理 食と暮らしの記録と記憶 (沖縄島探訪)』(トゥーヴァージンズ刊)が浮かびました。一昨年、私は神奈川・東京・沖縄で三拠点生活をしていたのですが、この本を片手に沖縄中をドライブし、肉汁たっぷりのステーキやらハンバーガーやらを巡ったものです。本を手に取るだけでも沖縄へ行った気持ちになれる本。大好きです。
それでは!今週もありがとうございました。お便りは順番にお読みしたり、企画として順序前後してご紹介したりもしております。ぜひ気長にお待ちいただきながら、番組を楽しんでいただけたら嬉しいです!