[この野郎]パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

映画感想の時間だオラァッ!!!

今回は『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』ザンス。このシリーズ、前作はエドワードティーチこと海賊黒髭がボスだったんだよ。知ってた?

☆基本情報
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(原題:Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales)
公開年:2017年
監督:ヨアヒム・ローニング
主演:ジョニー・デップ
ジャンル:オカルト、アクション
予告編

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いや~~~~クソだったね~~~!!!

なんかもうつまんなすぎて何から書けばいいかわからないや。作業しながら軽い気持ちで観たから一命をとりとめたけど、劇場で見てたら絶命してました。

まず初めになにはともあれバトルでも航海でもないドタバタシーンが長すぎますね。最初の銀行強盗のくだりあんなに長くとる必要あった?元々このシリーズはドタバタ長尺シーンが入りがちですがお約束として入れたんでしょうか。正直目新しい構図もなかったし「またかよ」と「なげぇよ」以外の感情が生まれねぇ。そこからもまた長いし、スパロウの落ちぶれからの挫折を掘り下げるのかと思ったらそうでもないし、なんなんだよ!あと地理的な関係が全然わかんねぇよ!!誰がどこにいるんだよ!なぜ会うんだよ!

また似たような点ですがスパロウがピンチになりかける→でもぎりぎりで助かるという描写が43904823522回くらい入ってそれもかなりストレスフルでしたね。乱発しすぎてハラハラドキドキ感ゼロ。フラット。穏やかな海。

そして最大にして最悪のポイントは敵が全然悪くないこと。今回の敵はサラザールと言ってかつて海賊たちを駆逐して恐れられた海賊狩りの軍人です。もうその時点でサラザールのほうがイイモンじゃん。しかも両親を海賊に殺された過去を持ち、世の中から海賊を根絶することでかつての平和な海を取り戻すという信条を持っている。もちろんちゃんと自分で前線に出て指揮をする。めちゃくちゃ正しい男です。一応ワルモン描写として白旗を振る海賊に追い打ちをかけて殺すシーンがあるのですが、海賊なんてクソ犯罪者に慈悲をかけるほうがおかしいからね!?っていうか、あそこで慈悲をかけて船に収容したところで本国で死刑でしょ!?あれに「ね?スパロウ応援したくなったでしょ?」の効果はないですね。しかもサラザール自身はスパロウにだまし討ちされて何十年も魔のナントカにとらわれてしまったわけですから、復讐を考えるのは当たり前です。あとたぶんだけど、サラザールが言ってた「海を支配する」っていうのは世界を滅ぼすとかじゃなくてやっぱり「海賊の根絶」「秩序ある海」だと思うんですよね(いくらか彼の独裁嗜好が加味されたとしても)。だからもうミリほどもスパロウを応援する理由ない。
あと最後サラザールが船に食いついて部下が置き去りにされる描写もありましたが、あれも元々生前で仲間大事♡キャラだったとかなら「根は冷たい奴だったんだ!」となりますが、ないからなんとも思わない…。むしろ理想に生きる男として描写されてたから多少の犠牲やむなしということで納得できてしまうというか…。眼帯の部下くんも「あーあ」みたいな感じのリアクションだったし…。

不満だらけのついでにダメ押しでもう一個言うと、オーランドブルーム、共闘展開かと思ったら最初と最後にちょろっと出てきただけだったよ!!もう!!


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