[なにがしたかったんだ]ベイビー・ドライバー

ハロー!映画感想の時間です。

今回はエドガー・ライト監督の『ベイビー・ドライバー』。エドガー・ライトはコメディをよく撮っている人ですね。脚本なら『アントマン』が有名かと思います。

☆基本情報
『ベイビー・ドライバー』(原題:Baby Driver)
公開年:2017年
監督: エドガー・ライト
主演:アンセル・エルゴート
ジャンル:クライム、アクション、カーアクション
予告編

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強盗団の“逃がし屋”を担当する青年ベイビーが主人公。強盗団の元締めであるケヴィン・スペイシーに莫大な借金があり、それを盾に毎度犯罪に加担させられています。足を洗いたいベイビーとそれを阻止しようとするスペイシーがアレコレしてる間にトラブルが発生してアレソレみたいな話。

映画を観ていると、たまに「これ後半スタッフ全員死んだ?」と思うくらい前半と後半で作風が違う作品に当たりますよね。リブート版『ファンタスティックフォー』とかはまさにそんな感じでした。古いところだとトム・クルーズの『カクテル』もそうでしょう。あれは前半は人間のスタッフが担当してましたが製作所に核爆弾が落ちて後半はゾウやキリンが作ったに違いありません。『ベイビー・ドライバー』もそんな感じの映画でした。ただ、この作品に関していえば後半のほうが面白いというのが問題です。

『ベイビー・ドライバー』の前半はオシャレな絵面とオシャレな音楽、青年の鬱屈した感情、アンニュイな暗い生活などが織り込まれたスーパー・オシャレ・アクション・ヒューマンドラマです。しかし後半、ベイビーが恋人を連れてこの業界から逃げようとし始めてからは作風が一転、サイコおじさんに追われる超ド級のバイオレンスアクションになります。オシャレなカットの代わりに炎が吹き上げ、アンニュイな情景の代わりに血だるまになった人間が転がります。見てる側としては『ファイトクラブ』を観てたら突然『ストリート・オブ・ファイヤー』になった感じ。私は『ファイトクラブ』が嫌いで『ストリート・オブ・ファイヤー』は大好きなので後半の展開には満足したのですが、冷静に考えると「じゃあ『ストリート・オブ・ファイヤー』一本観たほうがよくない?」というのが正直な感想です。だって『ストリート・オブ・ファイヤー』は前半も『ストリート・オブ・ファイヤー』だもん。
もちろん逆の感想を抱いた人もいると思います。「これ『ファイトクラブ』一本観たほうがよくない?」って。だから結論としては個人の好みに合わせて『ファイトクラブ』か『ストリート・オブ・ファイヤー』を観るのが最善策だと思います。(何の話)

そういえばクライマックスでQUEENの曲が使われてたんですが、直前に観た『ハードコア』もクライマックスでQUEENが使われていましたね。流行りなんでしょうか。もしかしてもうQUEENって「昔の曲を現代風に使うオシャレな表現手法」枠なの?や、やめ…

☆評価(各☆5つで満点)
おもしろさ:☆☆☆
画の綺麗さ:☆☆☆
テンポの良さ:☆☆
キャラの良さ:☆☆
後半だけでいい:☆☆☆☆☆


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