フロンターレのミッションとは

ピッチ外でのお話

Jリーグのチームは、基本的に地域貢献活動を行うことを必須の活動としていると考えています。
地域に受け入れられなければ、存続自体が危ぶまれるということになるからでしょう。

フロンターレは、そんな中で数年に渡って地域貢献度1位という状態が続いています。
ところが、2023/4/5のルヴァンカップの試合終了後に、横断幕が掲げられ、「地域貢献が疎かになっていませんか」という訴えがサポーターから発信されました。
それから3日後には、社長から横断幕に対する回答が発信されました。
内容的には素晴らしいものですが、どう実践していくかは今後に掛かっていますので、生暖かく見守っていきたいもんだと思います。

まぁ、1年以上前に「古いサポは来なくていいから新しいサポを重視します」という意気込みを感じるメールを頂いていますので、川崎に新しいチームが出来ない限りは、そこそこの地域貢献で過ごして行くのではないかと思います。

昔から「信頼関係を築くには時間が掛かるけれども、壊すのは一瞬だ」というようなことを言われて来た者としては、まだ挽回のチャンスがありそうなので頑張っていただきたいと思うところです。

ピッチ内でのお話

試合に関しては昔から「一に攻撃、二に攻撃、三四が無くて、五に攻撃」くらいな勢いで攻撃重視のチームだったと認識しております。
3点取られたら4点取ればいいじゃないか、というメンタルを全員が持っていて、最終ラインの2人を残して後は攻撃に行く、なんてことも平常心でやっていたと思います。
まぁ、さすがにそれでは上位チームにはなれなかったので「個人戦術を磨いてその集大成がチーム戦術になる」という方針で突き進み始めたのが風間さんを監督に迎えた2012年からです。
確かに個人の技術は上達し、個人戦術も磨かれましたが、チームとして何かが足りなかったので、風間監督時代にはタイトルを取ることはできませんでした。
その後に風間監督時代にコーチとしてチームを近くで観ていた鬼木さんが監督になり、メンタル面と守備時の整備を行うことで数々のタイトルを取るまでになりました。
チームの選手達は入れ替わりますが、考え方や方向性は変わることなく攻撃主体のチーム作りをしていましたので、タイトル奪取したことでそれまでのチーム作りが正しかったということになったと思います。
強調したいことは、それらのタイトル奪取は「メンタル面と守備時の整備」が主な要因ではなく「個人戦術を磨く」という基礎がしっかりしている上での整備が可能にしたものだったのではないか、ということです。

2017年に初優勝してからは、メンタルと守備に関しては、そこそこ高い水準を保っていると思います。
しかし、技術面に関しては全体的に落ちているような感じがしています。
それが個人の資質によるものか、普段の練習によるものかは分かりませんが、スタメンと交代に関しては少し思うところがあります。
スタメンは、その試合に勝つためにベストな選手を選ぶと思うのですが、その時にも技術面を考慮して欲しいと思います。
全体的な評価としてそこまでの差が無いのであれば、技術的に優れている方を出して欲しいと思うのです。
いつまで経っても技術力が向上しないと、他にどんなに優れた点があったとしても、試合の組み立てに入ることが出来ないので、ボールを握って攻めるという局面においては弱点になってしまうから、スタメンとしては使ってほしくない所です。
何より、技術的に優れていなくても問題無い、というメッセージを出すことになりますから、チームの方向性としてはよろしくないような気がします。
交代に関しては、余裕のある時(そんなにある訳じゃないですが)は、積極的に若手を使ってほしいところです。
試合に出るという経験に勝るものは無いと思いますので、将来を考えた積極的な交代策を取ってほしいものだと思います。

とにかく、みていて面白く、選手たちも楽しそうにしている試合を観たいものだと思います。