【DKC3位・RAM杯7位】スネークアイにおけるシルヴィ出張について【旧リゼット抜き】
はじめに
初めまして、濘と申します。
今回は自分が構築したシルヴィ+いいつたえ+聖徒リゼットの5枠のみ出張の白き森入りスネークアイの解説記事になります。先日のチーム戦まで一応リストを秘匿していたのですが、チーム戦も終わったし環境の変遷で流行のサイドカードを重く受けるようになってきたこともあり、いったん公開することにしました。
僕自身の遊戯王歴が浅いこともあって戦績はRAM杯チーム戦にて個人4-1予選上がり、トナメ1没くらいしかありませんが、つたない文章ながら今なおスネークアイを研究し続けている方の一助になれたら幸いです。
追記:RAM杯と同一リストで12/7のDKC秋葉原ドラスタにて5-1で3位獲得しました。対面メモも追記しておきます。
RAM杯11/30
ラビュリンス🎲○
ジェムナイト🎲負○×○(ET) チーム○
ライゼオル🎲勝×○× 誘発の嵐食らって負けチーム×
メメント🎲勝○×○ チーム○
本戦 ライゼオル(予選と同じ方)🎲負××
ベスト7
DKC秋葉原12/7
マリス🎲勝○○
ホルス破壊剣🎲勝○○
ライゼオル🎲負×○○
ライゼオル🎲勝××
ライゼオル🎲負○○
原石青眼🎲負×○○
リストと構築意図
10月規制によって初動を大幅に削られ安定性を欠いたスネークアイにおいて、初動率を保つことは大きな課題でした。当初はパラレルエクシードやフォーマッドスキッパー、炎王入りなどが試されましたが、パラレルエクシードは後攻において1枚で1妨害踏む役割を果たすことができす(デドネでリンク割られてオワリ)、炎王は12枠程食うファットなギミックの中に初動になるカードと初動にならない部分がほぼ1:1なので、事故率低減という観点では微妙でした。
そんななか白き森の聖徒リゼットが発表され、
私は狂喜乱舞しながら展開を考えました。
白き森のリゼットに関しては、手から切れるコストのうち無限泡影を除くと指名者か原罪宝か欺きになるので、「貫通札を切って貫通していると主張するのはおかしい」と感じ不採用とし、
『シルヴィに召喚権を切って誘発を吸い、裏から原罪宝を撃って貫通する』
という方針でリストを固めました。旧リゼットはデモンスミスに触れる状態で合わせ引きすると強いというのは感じましたが、原罪宝を3枚フル投入して貫通を目指す場合にも全く同じことが言えるので明確な強みとは感じませんでした。召喚権被りに関しても、スネークアイはもともと召喚権初動より召喚権を使わない初動のほうが多い(まぁそこを改訂で削られたのですが)のでそこまで気にするほどではないと考えました。あくまで自分の感性ですが、スネークアイにおいては展開序盤の魔法罠コストのほうが召喚権の消費より重いと考えています。
展開ルート
ここから展開ルートを思考し、最終的にニビルケアを盛り込んだシルヴィ1枚初動のフル展開がこちらになります。
ちょうど5体目にシルヴィアが着地してニビルケア
・2ウーサ
・ピットナイト(リンク先マスカレ&ウーサ)
・マスカレーナから相手ターンリトルナイト
・フランベルジュでシルウィアSSして相手全体裏守備
・シルヴィアで万能無効
・墓地咎姫
ついでに手札1枚入れ替え
妨害自体は前盤面に寄っていますが、かなり散っているので基本的に一滴でもコストが足りません。手札も減らしていないのでこちらの手札に誘発も残せます。
罪宝の欺きのモンスターコストを盤面から払っていますが、これを手札から払えば2ウーサを3ウーサにしてデッキからルリーとトラクトゥスを抜き取った状態で罪宝狩りのドローを行うこともできます(あんまり展開変わらないので今回は割愛)。
聖徒を直にルシエラーゴに融合するとニビルケアができないため、シンクロを採用する方針で考えを進めました。後攻でもアザミナリゼットのサーチでシルウィアの裏守備効果のチェーンを隠しながら通しに行けるため、相手がそれを警戒して1妨害ほぼ確実に踏めるのと、サイチェン後の次元障壁の融合宣言を貫通する意図もあります。
原罪宝貫通展開
・2ウーサ
・ピットナイト
・マスカレ
・墓地咎姫
4妨害ではありますが現環境でギミック内でこの盤面を踏めるデッキは自分の知る限りでは無いので十分かなと思います。拮抗勝負は重いですが「誘発+拮抗勝負」のことを考えるのは実質「無効系+ニビル」のことを考えてるのと変わらないので割り切っています。
ピットナイトアーリィの最大の採用意図はこの原罪宝貫通展開の補強にあります。
現環境におけるアポロウーサは何素材だろうがエクスアグリゲーターによるチェーン切りで1発で踏まれてしまうので、アポロウーサに戦闘破壊耐性を付与するトロイメアフェニックスの役割はかなり弱いと感じていました(永続環境でもないし)。そうすると必然的に咎姫を場から墓地に落とす用の炎のリンク2で最も適しているカードとしてアーリィが選択されます。
相手がウーサよりでかいモンスターをNSした場合はそこに合わせてアーリィを使用すればアポロウーサの戦闘破壊も防ぐことができ、現環境において明確にトロイメアフェニックスより広い役割をこなせていると感じました。
不採用カード
・神殿スネークアイとスネークアイズディアベルスター
この構築アプローチにおいては無くても十分な妨害が組める&貫通力の増強に寄与しないためデッキの素引きゴミ低減のため不採用。
・白き森のリゼット
デモンスミス成立前に魔法罠コストを払う必要があるというのがこのデッキと噛み合っていないため不採用。
・スネークアイ・オーク2枚目
採用するとギミックを一周した後もデッキにスネークアイが1枚残るのでスネークアイ側のリソースが循環するようになるが、先攻は固く展開してデモンスミスかアザミナが循環すれば十分と判断しデッキスロットを空けるために不採用。
・バロネス
採用率の高いカードですが、基本的にシルヴィ初動でしか立たないうえでシルヴィ初動ならニビルケアはもともとできているため不要と判断。シルヴィに無効を受けた場合は基本的にバロネス立つよりニビル踏むほうが早い。ただ、シルヴィに誘発を受けた後の展開でシルヴィの横にレベル6を並べると相手がバロネスを警戒してニビルを早めに落としてくれるので、「相手視点ではバロネスが入っているように見える」ということを意識しながらプレイしていました。
その他
・応戦するGへの対処について
基本的にサイドチェンジ後に喰らうことになる誘発なので、ドロー系をいなす際と同様に先罠でいなす他、光悪魔+ポプルスを供給することができればアポロウーサ成立後に原罪宝を撃つことができます。後者の展開はニビルケア展開(後日追記予定ですがニビルの上から3妨害組める展開になってます)と同様なので複数種類の誘発を同時に見ることができています。
上記のような特殊な場合を除き、基本的にはニビルケアと応戦するGのケアは両立できないので、マッチ中に応戦するGが見えていない場合はニビルケアを優先しています。
また、応戦するG対策から着想を得て、最近は先攻サイドチェンジにおいても反逆の罪宝を入れるようにしており、反逆の罪宝のメインからの採用も検討中です。
具体的には原罪宝(ここでチェーンして応G宣言される)からエクセルを出す展開の際、ポプルスのサーチが余るため、そこで反逆を回収すれば応戦するGに対する完璧な回答になります。ビーステッドが重いデッキでもあるので、モンスターが着地するタイプの誘発全般に強いこのカードの先攻での使用感はかなり良かったです(ドルイドヴルムを安全に処理しつつ拮抗勝負や無限泡影を封殺する等)。現環境でもスネークアイを使っている方にはぜひ一度試してみて欲しいですね。
→R6/12/16 ヴェーラーを抜いて反逆をメインから採用しサイドにプルリアを1枚入れた構築でDKC3位でした。感触は悪くなく、ライゼオル対面のメイン戦後攻の際に1誘発しか持てなくても手数による後手捲りを成立させるにはやはり反逆は必須だと感じました。サーチ先としてデッキに居てほしいカードなのであまり素引きしたくはなく、メインにまで採用するかはライゼオルの母数次第かとは思います。
おまけ(ケア展開等)
・ポプルス+ルリーを供給可能な場合のニビルケア展開(ワン・フォー・ワン、刻まれし魔の詠聖、篝火、片方NS 等)
神聖棺の着地が5体目になっていますが、デモンスミスの蘇生と原罪宝が残っている状態で効果使用前の神聖棺にニビルを当てられても問題なくリカバリーがきくため、ニビルを食らうとすれば基本的に神聖棺の効果処理後になります。セクエンツィアの融合効果で素材を選ぶ際にデモンスミスと紅涙が残るようにして融合ラクリモーサを出すのですが、このままニビルを食らわなければ3ウーサ成立後に原罪宝を撃つことができ、応戦するG等のケアにもなります。
ニビルを食らった場合は紅涙の蘇生効果の対象を残しておく必要があるため、融合ラクリモーサのバーン効果は破棄します。
実際この展開でニビルを受けたうえで拾った試合はかなり多く、覚えておいて損はないものかと思います。