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大根炊き
千本釈迦堂(大報恩寺)の大根炊き(だいこ炊き)へ行ってきました。
京都ではこの時期あちらこちらのお寺で行われます。
私は千本釈迦堂以外行ったことが無いのですが、無料で振舞われるお寺もあれば、3000円もするお寺もあって様々・・。
因みに千本釈迦堂は1000円で戴けます。
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北側を望むと千本釈迦堂への参道が・・。
普段は看板など無く、有名な割に非常に分かりづらいお寺です。
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参道に入ると直ぐ右手にすっぽんラーメンの旗のぼりが・・。
ここは日によって鱧ラーメンの旗になる不思議なお店「K」。
気にはなっているけど一度も行けてません。笑
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人で埋め尽くされる境内。
今日は出遅れてお昼過ぎに来てしまったので仕方が無い・・。
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充実のキャリア式仮設トイレ。
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行列に並ぶ前に、この券を購入しなければなりません。
一旦本堂傍まで行き購入後最後列に並びますが、100メートルは後退します・・笑
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ようやくここまで辿り着く。所要1時間20分程。
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おびただしい器の数・・。
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大きな大根三個とお揚げが一枚。
激熱なので注意です。
大根はひとつ100g以上あると思います。
醤油ベースの汁はカツオと昆布の出汁が程よく効いて、とっても美味しい!
このとんでもなく大量の大根炊きを均一な味に仕上げるのは並大抵な技術ではありません、料理人さんにリスペクトです。
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あ、これは私ではありません、助手のワトソン君ですヨ。
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1000円の価値は充分!お腹一杯になります。
完食!
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境内には有名な「おかめ塚」があります。
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ちょっと読みづらいので以下に・・。
貞応二年(1223)、義空上人が大報恩寺の本堂を建立することになり、長井飛騨守高次(ながいひだのかみ たかつぐ)という棟梁が工事を請け負うことになりました。多くの大工を束ね、大工事は着々と進んでいきましたが、あるとき寄進された大切な四本の柱のうち一本を誤って短く切ってしまいます。代わりの柱を探すも見つからず、このままでは上棟式までに工事を終えることができない、、、。総責任者として悩み苦しんでいたその高次の危機を救ったのが、彼の妻、「おかめ」でした。おかめは「全ての柱を短く切りそろえ、柱の頂上に枡組(ますぐみ)をつけて補えば」と助言をし、高次は無事に上棟式までに工事を終えることができたのでした。
安貞元年(1227)12月26日、盛大な上棟式が行われますが、そこにはおかめの姿はありませんでした。当時は、女性が男性に助言するなどあってはならないといわれていた時代。夫の名誉を守るため、おかめは上棟式を前に、自ら命を絶っていたのです。義空上人はそんなおかめの徳を称え、境内に塚を建てて供養したといわれています。
時が経ち、人々はその塚を「おかめ塚」と呼ぶようになり、この大報恩寺に端を発し江戸中期頃から「おかめ招福信仰」が全国に広まったといわれています。大報恩寺は、いまでは「良縁」、「子授け」、「夫婦円満」などに功徳が大きいといわれています。
さて、本堂横では大根そのモノも売っています。
凡字を記した聖護院、これも1000円でした。市販価格の五倍!
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私はパス。
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アーノクターラーサンミャクサンボーダイ・・。
これはレインボーマン。(知らないよね・・笑)
さて、大根食べたらもう一気に年末に向かって忙しくなります。
何だかやるべき事が山積で落ち着きませんが、まぁ例年の事なので何とか熟して行けると思っています。
あ、そうそう大晦日は蛸薬師でも大根炊きがありますよ!
私は毎年、大根を戴いてから除夜窯に向かいます。
その辺もまた記事にしますね。