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スーパーマーケットの展望と課題~講演内容、早速まとめました「流通大会2025」<1日目>
こんにちは。「流通大会2025」1日目の講演内容のポイントを研究員がご紹介します。ライブ視聴された方は、振り返りにぜひご活用ください。
まとめと一言:公益財団法人流通経済研究所 主任研究員 後藤 亜希子
講演者紹介
株式会社リテイルサイエンス ファウンダー/株式会社西友 代表取締役社長
大久保 恒夫 氏
講演:スーパーマーケットの展望と課題
〇利益率の拡大に不可欠な「価値の創造」
はじめに、大久保社長がこれまでに手掛けてきた有力小売業の経営改革のお話がありました。どの業種、どの業態の企業であっても、無駄なディスカウントによる売上拡大や経費削減による利益拡大はせず、基本の徹底と変化への対応を行ったことで利益率を大きく改善できたことが示されました。小売業が利益を拡大するには価値の創造が不可欠であり、そのためには商品開発力と販売力の強化が2本柱となること、それらを支える要素として教育と情報システムの強化が重要であることが指摘されました。
〇デジタルマーケティング業への進化
今後の小売業は、販売業からデジタルマーケティング業へと進化する必要があります。商品開発、店舗の生産性向上、物流の効率化、販促効率の向上、1to1マーケティングなど、小売業がデータを活用して進めてゆくべき、いくつもの具体策が示されました。また今後店舗の売上が低下してゆく中で店舗出荷型ネットスーパーに取り組む重要性、事業黒字化のため取り組むべきことについても解説いただきました。
最後に、経営改革で小売業が高収益構造を実現し、前向きな投資を積極的に行っていくべきであるとの提言がありました。
[研究員からの一言]
いつも大久保社長のお話はわかりやすく、納得がいくことばかりです。2023年、2024年に西友が売上を落としても利益率を大きく高めた実績から、改めて利益の重要性を再認識しました。また小売業の未来はデータ活用にかかっていることも改めて明確になりました。デジタルマーケティング業にいち早く進化できるスーパーマーケットがどこになるのかについても、注目していきたいと思います。
<注>
各講演の「概要」は、筆者がリアルタイムで聴講した内容をもとに記述しています。聞き違いなどを含んでいる可能性がある点にご留意ください。また、「研究員からの一言」の内容は筆者個人のものです。
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