モヤモヤするのをフムフムする。
ドヤドヤされてフムフムする。ちょっぴり番外編。
先日応募いただいたのですが、まさかのお悩み相談でした。フムフムするぞと思っていると、お悩みに関するコメントを求められたパターン。これは新しい。
内容に関しては書けませんが、カテゴリとしては人間関係に関するお悩みでした。聞いていくと、これは幡野さんのような回答が?あると?いいのでは?なんて思ってしまうのですが、あいにく私にはそんな切り口と思考は持ち合わせていなかったので、変にアドバイスしようと思わずに、フムフム聞いていました。
変にアドバイスしようと考えない、というのは以前コーチングについて教えてもらったときのことを思い出したからでもあります。ぶっちゃけ人に話すまで抱え込んだり、アレコレ試した上で悩んでいることに対して、30分だの話を聞いた私がそれっぽい回答することできないんですよね。「あれしたらいいんじゃない?」「これしたらいいんじゃない?」って、それができたら苦労しないし、そんなのとっくにやってる場合もあるし。
私はアドバイスというものが苦手だな、ということも同時に考えていました。相手の立場に立って考えるというのをよく聞きますが、相手の立場に立つって簡単に言うけどできないですよね。違う環境で生活してきて考えのベースとなることも異なる立場になろうというのは、30分だの話を聞いた私が(略)
となると、私にできることってその話をフムフム聞いて、純粋に思ったことを返すことだなと割り切ることにしました。疑問に思うことを、詰問にならないように問うてみる。少なくとも、相手が何に悩んでいるのか、何にモヤモヤしているのか。それを一緒に分解してみる…ということを心がけました。スタンスとしては「何が悩みかをフムフム興味深く聞いてみよう」です。相手と、その悩みへの純然たる興味。
違う環境で生活してきて、私とは全然違う価値観が自分にも周囲にもあって、そこで生じた悩みに対して、その人の発言から事実を積み上げてみる。そうだよ、これも一つの俺の知らない世界だ。
「自分が似たような状況に陥ったら、こうするな」と思うことがあれば、それは聞かれた時に表現してみる。あくまで「自分の場合はこうだった」と、押し付けない言い方で。
その人間関係の悪さや問題、問題となってる誰かさんを私が否定する…同調してしまうのではなくて、あくまで本人がどう思って、どうしたいのかに焦点を当てて見る。
最初からは思いもよらない方向で、最後は相談が着地しました。なんだか新たな経験を自分もさせてもらったなぁ、と清々しい気持ちにもなりました。
「うまくアドバイスを言おうとすると、とっちらかる」というのは、学生から就職についての相談を受けたときなどに感じていて、課題に感じていました。ただ、アドバイスを言おうとしながら聞くのは、ちょっと違うのかもしれないな。
もちろん、テクニカルな相談を求めているときはテクニカルな解決策、アドバイスを一緒に考えるべきですが、全てがすべてそういうわけじゃないんだなー。と自分としても発見になりました。
…ということを経たあとで、私はよく「話しやすい」と言われるけどそれってどういうことなんだろう…ということを考えるために、聴く技術の本を読みました。この話はまたいずれ。