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Outer Wildsプレイ日記㉚ DLCをクリアして

本記事はOuter Wilds Echoes of the Eyeのプレイ日記です。Outer Wilds本編、DLCに関するネタバレになりますので、未プレイの方は閲覧せずに、まずプレイしてください。

今までのプレイ日記はこちら。



めちゃくちゃワクワクして、ビクビクして、辛い思いもしたけれど、終わってみると、なんとも言葉にならない感情に包まれていた。

あんなに怖くて、恐れて、何があるのかビビりながら開いた封印の向こうで、あんなエモのラッシュを浴びせられるなんて思わなかった。「エモ」ってあまり使わないんだけど、それに頼らざるを得ないくらい、圧倒的だった。エモーショナルな僕の心のやらかいばしょを今でもまだ締め付けるゥ……。

カッコヨ族、きゃつら、彼ら、と呼んで自分の中で彼らは怖いなぁ…となっていた中、突如「囚人くん」という愛愛愛のキャラクターが出てきてしまって情緒が大変になった。翌日にゾンビランドサガのライブがあったのだけど、事前問診票に「1週間以内に情緒が大変なことがあったか」があったら詰んでいた。


頭から振り返っていこう。

「映るはずのないものが映っていた」から始まった今回の冒険。流れ者への到達、いきなり開ける視界と理解しがたい世界。この時のワクワク感は忘れられないなあ。「うわーーーっっっ!!!」って声を上げたもんね。衛星から向かうとあの真っ暗空間からスタートするようになってるのうまいことできてる。

何もわからない。文字も読めない。川をくだっていくと知らない種族の写真がある。そうこうしてる間に洪水に襲われる。初回到達時は回り道をしてここに来ている都合上、早い段階で洪水に襲われる(あるいは、洪水後の世界にたどり着く?)のもうまいよなあ。何もわからない!!が強烈に印象に残るし、次回到達時には全然違うものを見せられる。

スライドリールにより映像は確認できても、Nomaiの時のような亡骸が見当たらない。彼らはどこにいったのか。
映像だけだからこその恐怖…「で、なんなんだ」というわからなさ。まさしくOuter Wildsの体験……。

「あれをしたら、こうなる」のヒントによって進展するものの、ほんと知識さえあればできてしまうのもすごい。たまたま焚き火の前で寝たらVRに行った人もいるだろうし…。私も「世界の下」へは早い段階で行けてしまっていた。当時は何もわからずオロオロして水に落ちたんだけど。あれ覚えてなかったなー…。今思うと最初の塔が水没したあとは絵のところにある階段に気づく人もいるんだろうな。私はスライドリールで絵を動かす方法を学んだ後に初めて向かったのだけれど。


宇宙の眼の信号を止めていた映像を見た時はゾッとした。すぐにNomaiのことを思った。これで信号を追えなくなってしまったんだ!!って。そう繋がるんだ!!と。

それにしてもVR世界でのホラー要素たるや!!真っ暗世界で、いきなり襲われる恐怖!緩和措置をつけたらスニーキングがちょっとは楽になる、とかなのかな。結局わからずじまいだったけど。

本当に心が折れかけたけど、Outer Wildsなら絶対にどこかヒントがある、打開策があるはずだと信じながら遊んでいた。日本語表記は相変わらずガバガバだったけれど……それもOuter Wilds……。

点と点がつながる感覚。何気ない景色、様子も「あれも点なんだ」と気づいて溢れる脳汁。全て描写されているんだ。

焚き火エリアでみんなが収まってる…あれベッド?立ち寝?あれ最初は拘束具だと思ってビビってたよね。みんな拘束されて死んでる…と思ってた。各民家にもあって、「こいつらどうかしてる」とも思ったよね。あれベッドなのかな。で、寝ているとか死んでいるっぽいなあと思ったら、「なんであっちの世界では生きてるんだろうね」と思い至って死にログインに気づけたのは良かったよね。気づいたのはお嫁さんなんですけど…。(本編からもナイスフォローが多いお嫁さんイズ強い)

ツイートもしたんですけど、本編だと断片的な協力でしたが、今回はがっつり二人で遊んだもんで、終わった後にあーでもないこーでもない考察しながら遊べたの、最高にOuter Wildsを楽しんだ感じがします。情報が出るたびに「彼らも幽霊物質で死んだ…?」
「宇宙の眼を恨んでる…?」
「何を封印した…?宇宙の眼に関する記述を怒って消しまくった?」
「元の星に戻ろうとして、シートベルト締めて寝てた…?それならなんでこのコロニーここにあるの…?帰りそびれた?」
「このDLCのゴールはコロニーを故郷に帰すこと?」
「俺もあっち行っちゃう???」とか。←こんな思考だったから初めてVR世界行ったときは「行った!!!」となった。

この時間は楽しかったなあ。


はぁあああああーーー。(クソでか溜息)

囚人くんと記憶を共有するシーンがめっちゃ良くてさあ。こっちが相手に渡す時、ちゃんと「あなたが一瞬解いたことで発信した信号が、時を経て届いていたんだ」とわかるようにしているのがめちゃくちゃ良い。あなたの行動がこうして繋がったんだよって。

それにしても囚人くんは本当に本当に長い間、どうして待ち続けていられたんだろう。あの緑の火を消したら楽になれたんじゃあないのか。信念を持って待ち続けていたのだとしたら、主人公から伝えられた記憶により、どれだけ報われたんだろう。あの雄叫びは、あの雄叫びは……(バスタオルで顔を覆う)

そのあと、彼はどこかへ消えてしまうんだけど…。


本編エンディングに出てくるのは最高に良かったですね…。そう、あそこは主人公の記憶が反映された場所なんだと思えば、彼が出てくる流れになるのは当然であり、粋な演出だなあと思う。

楽器を手に入れるところに、我々が交換した記憶に基づく写真が飾ってあるのがまたいいよね。

焚き火のところに来てくれた囚人くん。選択肢で「もう君の旅は終わり」なんて選べないんだよなあ……。前の記事にも書いたけど、これがゲームだとしても選べない選択肢はあるよね。例えばドラクエ5でビアンカしか選べないとか、Undertaleでアレをアレできないとか…。

オレンジの火を見て囚人くんが呟く言葉も好き…。君は、本当に…。あーめちゃくちゃよかった。ほんと言葉にならない。「はあー」とか「すげえー」しか言えなくなる。

何が起こるのかというドキドキ。なんじゃここ!!という探検のワクワク。未知による恐怖、ビジュアルや雰囲気による恐怖、その中で手がかりを見つけていく楽しさ…。なんていうか、未知に対してヨッシャ好奇心!!とやって来た我々が出会う明確な悪意や恐怖。クソ明るいコロニーに対して手元の灯り以外は心細いVR世界という対比が効いてましたね。恐怖がテーマの一つなのかもなぁ。最後に囚人くんも言ってたよね。彼らの種族は宇宙の眼が怖くなっちゃったみたいなこと。だから閉じ込めたってこと。

本編ではNomaiが星系の終焉に対して「宇宙から古い信号!宇宙の眼!手がかりー!!」つってワープして、その後見つけるためにアレやコレや試していくあたり、カッコヨ族との対比を感じる。対比というか、アプローチの違いというか。DLCをやることで「怖いもんは怖いよな。わかる」ともなる。22分ループを知っていて死にログインすら厭わないイカれプレイヤーとなったからこそカッコヨ族の行いが乱暴だったり、現実逃避だ!とか思えるけど、怖いもんは怖い。安寧イズ欲しい。ボードゲームで遊んで、音楽を楽しんで?閉じ込められた世界で…?


囚人くんとのやり取りによって、スライドリールが拡張する演出がここで生えますよね。知識は拡がるんだ。「知識を得てきたからこそ」味わえる喜び。「たとえ今ここで終わるとしても、いろいろ学べてよかった。」

あの焚き火の輪の中に、囚人くん、Solanumちゃん、パイセン達がいるのが最高だね。この星系でバトンを繋いできた人たちが、その宇宙の終わりを見て、新しい宇宙の始まりに携わる。

本編にどう影響させるのかまったくイメージできなかったDLCだけど、DLCだけで完結するのではなく、本編に新たな深みを与えるDLCという構図に拍手でした。


~ここまで色々読んだりする前の感想~


~ここから他の人の感想とか読んだ後のアレコレ~

・ダム近くのアレに関する航行記録の「星系を脱出しようとしている」ってそういうことかー!超新星爆発から逃げようとしてたのね。それで負荷が掛かってダムの決壊につながるということなのか。なるほどなーーー。

・Outer Wilds本編を見返すとなかなかキますね。特にNomaiがこちらにやってきて、宇宙の眼の信号を見失ってからのくだり。南部観測所の記録や、太陽なき街の記録、あとはSolanumちゃんと量子の月で交わす会話。

・めっちゃ恐いから評価下げるかもしれないけど、「恐いけどなんとかしようと試行錯誤する」というアプローチそのものがHearthianというかOuter Wildsみがあるんだよね…。ぶっちゃけ本編だって燃え盛る双子星の地底エリアも怖かったし、アンコウだって怖かった。だから今回も「なんとかなる方法がある」と信じて疑わなかった。どうやったら見つからないか、探索してるのか一定のルートを動いているのか…etc

・とはいえ画面設定の明るさ最大にしないとキツすぎた。あそこ変えてから一気にストレスが減った。あれもある意味好奇心による工夫なんですよ。エヘン。

・謎解きが「謎解き」すぎる、みたいな感想もちらほら観測したけれど、今回の探索に関しては明確な意思を持って行動していた痕跡を辿るようなパートが多いのでそうなるよねとも思った。VR世界での謎解きについてはその妨害をどうハックしていくかというトライ&エラーなので本質的には好奇心による探索ではあるよね。

・文章じゃなくて映像からの推測というのがまたおもろかったし怖かったなぁ。

・欲を言えば彼らのこともOuter Wilds Venturesのパイセン各位に話したかったよ。「何か見つけた!」って。

・Halに翻訳をお願いしようとしたらノリノリなのよかったね。22分じゃ間に合わないけどね。

・自分の「感想記事を読む前に書きたいこと」を書いた後はてっけんさん、サキトさんのを真っ先に読みに行った。

・おきたけさんの感想記事も超よかった。表現力…。

・クチナワさんのも好き…

挙げたらキリがないわ。これからいろんな人のプレイ日記や動画を観測して行きます。

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