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Mr.Childrenへのファンレター

Mr.Children 各位

はじめまして。あなたたちのファンになってはや21年程経ちました。私はあなたたちの音楽が、今もなお大好きです。あなたたちの音楽のおかげで、私はこれまで生きてこれました。

ファンになったきっかけは「優しい歌」。テレビから流れてくるその声は以前から聴いたことがあったけれど、何故かとても心ときめくものでした。
「私、この曲好き!」
この瞬間から今に至るまで、私はMr.Childrenの音楽の虜です。

新しく発表される曲に魅了されるのはもちろんのこと、10年前、20年前に聴いていた懐かしい曲を今改めて聴くと、殊更ときめきます。急に体中の血流が速くなり、体温があがって、胸の奥がツーンとなる。

うまくいかなかった模試の帰り道に田舎の夜空を見上げながら聴いたあの曲。大好きな人に会いに行く道中、イヤフォンから流れていた、胸の高鳴りに寄り添うようなアップテンポのあのラブソング。新たな旅立ちを間近に迎え、期待と希望に胸を膨らませながら実家の部屋で聴いたあの名曲。そして、どうしようもなく辛い、でもその試練を乗り越えたいときに必ず聴いてたあの曲。。。聴いていたときの情景、気温、湿度、体温、そしてその時の感情…すべてが蘇り、気がつくと視界が滲んでいるのです。
うまくいかないときは、決まってMr.Childrenの曲を聴いてました。私にとってはかけこみ110番。状況に合う選曲をして、自分を鼓舞したり、慰めたものです。未熟ゆえ悩みもがいていた自分が懐かしく、恥ずかしく、しかし誇りにも思えるのです。

年を重ね、徐々に社会の規範や誰かが勝手に作った”常識”に身を委ねることに慣れてきました。同時に自分のちっぽけさ、無力さ、もうここが天井なのではないかと感じることも、正直増えてきています。そんなときに、若いがゆえもがき、苦しみ、でも果敢に人生を歩んでいたときに聴いていた数々のMr.Childrenの曲を耳にすると、勇気が湧きます。あのときあんなに頑張っていたじゃない、まだできるはず、大丈夫だよ…どんな格言・名言よりもMr.Childrenの曲のほうが私にとっては回復薬になります。
一種の宗教?いや、そんな神格化した他人にすがるようなものではない。少し遠くにいる過去の私が投影されている作品が、私の記憶に刻まれているだけです。

Mr.Childrenの曲たちは、私の過去の経験・学びが血となり肉となるための栄養素でした。
思えば今の仕事の原点はapbankfes。来場者が真夏の青空の下、好きなことに触れて、笑顔になり、自分に戻れる空間…。こういう場がもっとあればいいのに。そんな場をつくりたい。エントリーシートの志望動機欄も、そんなことを書いたっけ。
そして今もなお、あなたたちの曲は、ほんとうの自分を呼び覚まし、過去を思い出させ、進むべき道を示してくれます。その過去はときに苦しく、目を背けたいものでもあるけれど、その黒いものを経た今もなお、前を向きたいと思える私が存在しているんだ、という「今」にも気づかせてくれます。

今のワタシがあるのは、あなたたちの音楽があったからです。本当にありがとうございます。
これからも、楽しく、音を奏でてください。


***

最近は色々な音楽にも目を向けていて聴く頻度も昔ほどではなくなっていましたが、久しぶりに「終わりなき旅」を聴いたら、あいも変わらず終盤で涙を目に浮かべてしまいました。何度この曲に救われたことか。

そういえば、今日は櫻井さんの誕生日。
ということで、書いてみました。

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