満たされない欲望
昔から自分がやりたいことをしてきたつもりだが歳をとるにつれやりたい事が多くなるが体力的にできなくなってくる。そしてやりたいことやるという欲望をだんだん失ってきている。数少ない欲望を達成した時何か心の中に空白ができたような気がするがそれは自分がやりたいことというのは子供の頃の自分がやりたかったこと、憧れていた事なのだ。それを達成したことで得た空白というのは自分が子供の頃やりたかったことを達成するために要した時間や金などの費用を自分と同じ歳の人は家族や仕事、学生時代の友達といったものに使っていると考えると世間から取り残され自分一人だけが世間から話されていく不安や孤独感、絶望感といった負の感情がその空白感の正体なのだと思った。そしてその欲望を達成することが憧れていたことだった自分には欲望を満たすことが空白として変換されることが夢を追いかけることが地獄に向かっていると感じる。地獄に行くために天国を通過するというのはかなりの皮肉だ。その空白感は欲望を満たせば満たすほど増えてくる。空白感を消すには社会的に自分の存在をアピールするしかない、だがそのために時間や金などを使っても欲望が満たされない。空白感に自分を掌握されることは時間の問題だ。やりたいことをやればやるほど社会との差は広がっていくが社会にとって貢献することがその差を縮める。それを自分は満たされない欲望と呼んでいる