
スカイダイビングの感想およびレポート
#スカイダイビングの感想およびレポート
私は、毎年友達とどこかに旅行に行くのだが今年の行き先はなかなか決まらなかった。
毎年行きたいという気持ちだけがあり、大体場所が決まらない。
そこで焼き肉を食べているときに、急に
「もうスカイダイビングでよくね」
となった。
あまりにも勢いで、1か月後に人生初のスカイダイビングを経験することになった。
調べてみると、日本で、できるところは4か所あり
・北海道
・東京
・栃木
・沖縄
であった。
アクセスを考えると、東京が最も行いやすいが
友達のたっての希望で、どうしても富士山が見たいとのことなので旅行も兼ねて栃木で行うことにした。
予約は10:00としたが、どうやらスカイダイビングは、飛行姿勢や書類の確認等が行われるため1時間前に集合を行う必要があるらしい。
そのため佐野市に前日に前乗りをして、望むことにした。
当日までの1カ月間は、noteでスカイダイビングの体験記事を読みまくった。
その上で、事前に分かったことは、
・飛んだ瞬間は怖いが、それは数秒ですぐに姿勢が安定して怖くなくなること。
・インストラクター付きの場合、日本で事故は起きていないこと。
・ダイビングを行う前の飛行機がもっとも怖いということ。
の3つである。
人生観が、変わったみたいな大きな変化がありました!みたいな意見は、あまりなく、
高所恐怖症だから二度とやりたくないとかこれっきりでいいかなみたいな意見は、ある程度確認できた。
そのため、恐怖心はなく過度な期待はせずに当日を迎えることができた。
スカイダイビング前日
新幹線で、東京に向かい東京駅で友達と合流して車で、そこから栃木に向かった。
佐野市には、1時間30分程度の移動時間でついたので
移動の疲労は、ほとんどなかった。
佐野市には、めぼしい施設はなく特に遊べるようなところもなかったため、とりあえずなんか食うかという流れになり、
調べてみると、佐野のラーメンというものが有名らしいということが分かった。
とりあえず、佐野ラーメンを食べてその日は、ホテルで各自休むということになり解散。
ちなみに佐野ラーメンは、かなりの薄味でクセがなく、私はあまりおいしいと感じなかった。
当日の朝
朝8:20にホテルをチェックアウトし、指定された場所に向かった。
スカイダイブ藤岡というスカイダイビングの会社で、今回行うのだが現地集合ではなく、渡良瀬の里という温泉施設にいったん集合して、その後スカイダイブ藤岡の職員の方の車が来て、ついていくという形式であった。
※スカイダイビングを行う場所は、広い草原のようなところなので、初めての現地集合だと多分わからない。
現地に到着すると、まず誓約書等の書類の確認。これは、飛んで死んでも大丈夫ですかみたいな内容が書いてあるので事前にサインを行ってもってくるものだ。
書類の確認が終わったら、体重計に乗って追加料金がないことを確認する。
体重が75kg以上だとここで追加料金が発生する。
体重を測り終えると、スカイダイビングの料金の支払いを行う。
金額は、44000円税込み 繁忙期(GWやお盆)には、ここに1500円プラスされるようだ。
お金を払った段階でも、まだ怖いとは感じなかったが、実感と後戻りできない感じが、徐々にわいてきており、ある程度の緊張感があった。
また、手続きをしているとき9時の組が、パラシュートで続々と降りてくるのが見えていた。
その際に、空中で縦に1回転している人がいたがどう考えても怖すぎるので、流石に自分の番では、やめてもらおうと思った。
いよいよ自分の番となり、セスナの前で本日生死を共にするインストラクターと合流した。
セスナの前で、あいさつを交わしたのだがセスナのすさまじい風とエンジン音でほとんど何も聞こえない。
ガタイのいい髭のない熊のようなさわやかなお兄さんだった。
スカイダイビングに慣れている感じが伝わったので、安心感があった。
周りを見ると、みんな比較的ガタイのいいお兄さんが多く、スカイダイビングはインストラクターとくっついて行うのでホモに受けそうだなと思った。
何も聞こえない挨拶もそこそこに、飛行機にのりこむと急に実感がわいてきた。
スカイダイブ藤岡は、44000円のプランの中に撮影が張っているので、Goproで飛行機の中の私を撮影したりしている。
上空の飛び出すポイントまでは、約20分かけて雲の上までいく、この間にセスナは結構急上昇しているので、かなり機体が、斜め上になり揺れる。
この揺れが、かなり怖い
旅行用の飛行機なども発進する際は、揺れて足元が浮く感じがするが、その比ではないくらい足元と胃の浮遊感が大きい。
この20分の間に、ハーネスでインストラクターと私が完全に固定される。
飛び降りるポイントにつき、セスナの横のシャッターが開けられる。
ここまでくると、吐きそうなくらい緊張していた。
前の友達が、インストラクターの掛け声とともに飛び降り「あああああああ」と叫びながら一瞬で視界から消えた。
自分の番になり、セスナの飛び出し口に腰を掛けたとき、やべえ死ぬかもと考えていた。先ほどの叫びに誘発されたのかもしれない。
雲の上にいるので、下がよく見えずそれがまた恐怖心を生んだ。
後ろもつっかえるので、心の準備をする時間もなくインストラクターが、声を上げ半ば強制的に飛行機から飛び出した。
飛び出した瞬間は、あ、死んだかもと思った。
空中で2秒くらいをかけて1回転を行い、感じたことのない風圧と全身の浮遊感で、この瞬間は本当に怖かった。
しかし、すぐに姿勢が安定し、ダイビング講習で行った練習姿勢をとれるようになった。
落ち着いたので、景色を見てみると見たことのない鮮やかさで、一帯の草原風景を見ることができた。
また、遠くに雪のない富士山があり見ることができた。
周りの景色があまりにも遠いので、時速200kmで落下していることを忘れるくらい下からの風圧で安定していた。
落下していると、急に再びの浮遊感とともにパラシュートが開いた。
約45秒の自由落下が終わり、ゆっくりと地上に降りる状態になったのだ。
この時点でもかなり高度を感じるが、ゆっくりになったので栃木に広がる景色を楽しむことができた。
パラシュート降下では、目的の場所に降りるために調整を行う必要があるのだが、その際に姿勢が前傾になり加速をする。
その加速が、あまりに地面に落ちていく感じがして怖かった。
しかもそのインストラクターは、かなり面白がってバンバン繰り返すので、空中で自由落下をしているときよりも、足の不安定な感じと浮遊感が相まって怖かった。
いよいよ、着陸のタイミングになり着陸の姿勢になる。
まだまだ全然減速できてなくね?というスピードで地面に近づいていくので、ここにも恐怖を感じた。
地面に無事足をつけ、パラシュートとハーネスが外されたとき、あれだけ恐怖を感じていたのに自然と笑顔になっていた。
しかも、ほんとにおもしろかったと感じていた。
気分が高揚し、本当に興奮していることが他人に言われることもなくわかっていた。
インストラクターの方も、同様に笑顔になっておりスカイダイビングに慣れているはずの、インストラクターでも興奮するのだから、スカイダイビングという非日常は、誰がやっても最終的には、楽しかったと思わせることができるアクティビティであると思う。
笑顔のインストラクターにgopro越しに感想を聞かれたので、
「人生で一回はやってみてほしい」
と私は笑顔で答えた。
その後、興奮醒めぬテンションで本日生死を共にしたインストラクターをハグをかわして人生初のスカイダイビング体験は終了となった。
スカイダイビングを同じように終えた友達と合流すると、みな私と同じように笑顔になっており興奮している様子だった。口数も多く、一つ壁を越えたような全能感があった。
これを超えるような強烈な体験は、本当に薬でもやらない限りはもう他では味わえないと思う。
ただ、スカイダイビングを行ったからメンタル的に無敵になったとか、臨死体験に近いことをしたことで人生観が変わったみたいな大きな価値観の変容はなく、素晴らしい体験、人生で1度はやってみたいと思っていたことができたという達成感を得ることができたのみだった。
人生で、強烈な体験をしてみたい 思い出に残るようなことをしてみたいという人はぜひ挑戦してみてほしい。