精神疾患、発達障害がある人が避けた方がよい仕事について、まとめてみた。
精神疾患や発達障害があると、働く事自体も困難な場合があります。しかし、働かないと生活が難しいので、働きたい障害者向けに、精神疾患など、訳ありでも採用されやすいが、症状悪化の危険性が高く、お勧めできない仕事をいくつか紹介します。今回は、介護職、看護助手、営業マン、田舎や地方での農業、工場でのライン作業の5つについて話していきます。
1.介護職
介護職は、人手不足が著しく、高齢化社会に伴い需要が急増しています。そのため、訳ありでも比較的採用されやすく、障害者雇用でも介護職の求人は、割と見かけます。
しかし、介護職は精神疾患や発達障害がある人に、最も向いてない仕事と言えます。
やるにしても、施設清掃や介護施設の事務など、利用者に接しない仕事を選んで下さい。
利用者と接する介護職は、非常にハードで、健常者でもうつを発症することが少なくない仕事です。
精神力、体力の両方を激しく消耗します。
また、激しいマルチタスクであり、人手不足すぎるため、仕事を一回で覚える要領の良さが求められます。
その他、現場は大変過酷で、忙しいためパワハラやいじめも横行します。また、営業や販売、事務などのように、見える成果が少ないため、人事評価が偏りやすく「上司に好かれる」ことが重要になりがちです。
ハードな仕事をこなしつつ、上司に媚を売り、利用者からも過酷な要求をされるという「病ませるためにあるような仕事」です。介護職だけは、絶対止めましょう。
介護福祉士が取れると言われても、断りましょう。
介護福祉士を取るには3年以上勤務する必要があり、国家試験ですから勉強量も多いです。
確かに食いっぱぐれはなく、大変優秀な資格で、職に困ることはなくなりますが、一生過酷な仕事に従事することになります。止めましょう。
国家資格より、あなたのメンタルや健康の方が大切です。
2.看護助手
介護職と似ていますが、少し違うので、分けました。看護助手は、看護師と主従関係にあります。そのため、看護師からのパワハラや圧力、パシリにされるなど、多くのリスクがあります。
また、看護師などから配慮ある対応をしてもらえたとしても、事務部門や管理部門との衝突や対立に巻き込まれたり、それらを目撃する機会もあるので、精神的に負担が強い場合があります。
特に患者や入居者と接する業務がある場合は、それも高度なストレス源になります。
また、介護職はデイサービスやデイケア、在宅支援はどを選べば、日曜は休みである場合もありますが、基本病院に休みはありません。
シフトも不安定になりやすいです。
そのうえ、介護福祉士などの国家資格に繋がる可能性も低く、キャリア的にもお勧めできません。
3.営業マン
営業は、激烈な成果主義であり、成果があれば、非常に待遇が良くなりますが、成果がないと、即刻クビの恐れが出てきます。
また、営業に行かなくても、営業に関する事務などでも、電話対応や営業マンから無理難題を押し付けられる。昭和的価値観が強いところの場合、セクハラやパワハラが平気で横行しています。
営業も、可能ならば、避けた方がよい仕事です。
特に電話対応が苦痛ならば、止めた方がいいです。
4.田舎や地方での農業
障害者雇用でも、増えているのが、農業に関する求人です。農業全てが悪いのではなく、問題は、障害者を地方や田舎など、部外者の目が入らない場所で働かせるような求人があるため、障害者に向いていないというよりは「非常に慎重になる必要がある仕事」になります。
例えば同じ農業でも、都市型の農場や水耕栽培など、近代的なシステムを導入していたり、特例子会社の農業などは、管理体制が行き届いており、比較的安全です。農作業自体が苦痛でなければ、障害者雇用の農業は、事務補助などよりも、給与が良い場合もあります。
ですが、悪質な場合だと、北海道の牧場であったような搾取や虐待、税金で賄われている障害年金を、半ば没収してしまうなど、危険な場合があります。
また、田舎は、病院が少なく、精神疾患がある人に対応できない病院もあります。そのため、身体障害も併発していたり、その他、医療依存度が高い精神疾患や発達障害者には、農業は向かない場合があります。
5.工場でのライン作業
工場でのライン工の場合、集団行動や規律に従った行動、安全のための各種運動に参加する必要があります。ASDの場合は、規律に従うことは問題ないですが、集団行動やコミュニケーションの面で困難が起きやすいです。
ADHDの場合は、服薬により、不注意などが改善されていないと、工場などの厳格な安全管理を求められる仕事は、非常に精神力を使います。
工場での製造業なども、障害者雇用では、比較的求人があり、一般雇用でも、工場の求人は多いですが、発達障害の場合は、かなり注意が必要です。
また、工場は、機械の駆動音など、騒音も多いですから、耳栓などを使っても、人によっては厳しいかもしれません。
今回は以上です、ありがとうございました。