【#ちいハコ】Prologue ep.1運命の目撃者
星が瞬く夜空を見て、俺はこう思った。
久しぶりだな、こんなに澄んだ夜空を見るのは。星が瞬いている、平穏な空気。
俺の好きな景色だ。と。
こんな景色、長いこと見られてなかったな。
「偉い立場」に近づくと、この「せかい」に顔を出すのにも、ちょっとした苦労が必要になってしまった。
まあそれもいいか。見る景色の一つひとつが、貴重に感じられる。
悪いことばかりでもないな。
なんか独り言をずっと言っているな
コイツ、と思われているかもしれない。
そう、コレを読んでいる、
キミに...
いや、アナタに...
うーん...?
...失礼。俺の言葉を真剣に聞いてくれる人のことを、なんと呼べばいいか
分からなくてね。
まあ、なんと呼ばれてもピンとこないかもしれないが...。
色々と説明したいのは山々だが、俺には
「時間」がなくてね。この「せかい」のすべてを話すことはできないんだ。
だから、手短にお願いだけさせてくれ。
アイツの、運命を目撃する者になってほしい。俺と違って、コレを読んでいる人は、アイツの人生を近くで見ることができる。
だから見届けてほしい。
アイツの選ぶ生き方を...。
to be continued
Prologue ep.2
6.6.2024
*このシナリオはフィクションです。
実在の人物や団体・事件などとは
一切関係ありません。
またアナタとお逢いできますように。☕️
in memory of S.T.
2024年5月31日(金)