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私のmy読書
今回は私のmy読書について語りたいと思います。
シャーロック・ノート
新潮文庫から出版されている、円居挽・著「シャーロック・ノート」です。2024年7月時点で2冊発売されています。私が小学生の朝読書をしていた時からのmy読書です。
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あらすじ
「探偵にあらゆる特権が許され、活躍するようになった社会。全国に2校しかない探偵養成学校・鷹司高校に主人公の剣峰成が入学したところから物語は始まる。ある目的のため鷹司高校に入学した彼は個性豊かなクラスメイトや先輩、そして探偵たちと共に事件にあらゆる事件に挑み、成長していく…」という本格ミステリーです。
探偵が国家資格のようになっているという設定や、探偵養成学校という現実で言う警察学校のような機関が舞台で、高校生たちが自分の持つすべてを使って戦う、本気の推理が魅力です。また、学生たちを見守り手助けする先生や探偵たちも魅力的な人たちばかりです。その中で私が印象に残った言葉は、主人公の後見人をしている探偵・鬼貫に主人公がどうすれば早く一人前になれるのか聞いているシーンでの言葉です。↓
「なら、どうやったら早く一人前になれるのか教えて下さい」
「……そうだな。まず相手に敬意を払ってみろ。正確には相手の経験に、だが」
「敬意、ですか?」
「まず自分よりも経験を積んだ人間を師と見做すんだ。それで何かしらの経験を吸収できれば儲けものだ。幸い、その相手には事欠かない環境だろうしな。なんなら嫌いな人間に敬意を払うのもいい」
「それがもし敵でもですか?」
「敵でもだ。人格と経験は関係ないからな。自分に必要だと思ったら迷わず吸収しにいけ。それが早く成長するコツだ」
「嫌いな相手にも敬意を払う」というのはすごく難しいことです。ですがその嫌いな気持ちを飲み込み嫌い以外の感情を相手に向けられるようになれば、精神的にも一人前という意味もあるのかなと思いました。社会にでて探偵として活躍し、いろんな人と関わってきたからこそ言える言葉だと思います。
探偵として活躍する鬼貫さんはもともとは警視庁捜査一課の警部でした。1巻のなかで彼が警察時代に扱った事件も出てきます。もしシャーロック・ノートをこれから読まれるという方がいれば、警部から探偵へ、なぜ職を変えることになったのか、というところもぜひ注目していただきたいです!
まとめ
今回は新潮文庫出版の円居挽・著「シャーロック・ノート」について紹介しました。読書が好きで、小学生のころから本を読んできましたが、このシャーロック・ノートはミステリ小説で一番古くから持っていて、今でもお気に入りの一冊です。なので、3巻以降は出版されていないのがとても残念です…。2巻を読むとまだ続きがありそうな感じになっているので、続きが出てくれたらいいなと思います!
探偵もの、ミステリが好きな人はぜひ読んでみてください!