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金婚式を迎えた親

先日、実家の親が金婚式を迎えた。
結婚50年、凄い。

まずは父と母両方が生存している奇跡に感謝だ。
そして、長い結婚生活の中で紆余曲折あったとは言え、離婚をしなかったことで迎えることが出来た奇跡にも感謝!?だろう。

普段記念日にはあまり頓着ない両親だが、金婚式は2人で話題になったらしい。
母曰く、結婚式のときのアルバム出してきて2人で見たよ、あの時のお母さん可愛かったなんてお父さんが言って可笑しかったと。
可愛いだ愛してるだと言うキャラではない父の一言は、さんざん苦労した母への最大の愛情表現、母は嬉しかったに違いない。

私自身、結婚20年を迎える。20年でもそれなりに感慨深い。50年、、、と想像すると絶句する。

結婚生活も、子どもが生まれるまで、子どもが生まれ子育ての時期、退職し孫ができ夫婦2人になってから現在まで、と大きく3期に分かれるだろう。
人生のステージをクリアして辿り着いた最終ステージと言える今。
二人三脚でえっちらおっちら生活しているのを間近で見ていると、お願いだからまだまだこの先も、いつまでも、この生活が続きますようにと願ってしまうようになってきた。

私は、若い時は、親が自宅で生活出来なくなったら施設に入ってもらうのを当然と思っていた。親は今も、あんたたちが困らないようにしていいから、と言ってくれている。

けれど、日々の何でもない普通の生活を、2人で50年も過ごしてきた親たちを見ていると、人生の最期も一緒に自宅で迎えさせてあげたいなあと思い始めた。

あと、癌などになって死の恐怖や痛みや苦しみを味あわせたくないなと、自分含めだが、ぽっくりと人生を終わるのが理想かも。

理想と現実は違うので、先のことは分からないわけだが、親を大切にしなければと改めて強く思った。

晩婚化が進んでいる現代では、今後金婚式も珍しくなっていくだろう。
自分たちの金婚式は、あと30年後、79歳程で迎えることになる。
その時、今の親のように、二人とも元気で金婚式を迎えられているか。何となく無理な気がしている。

自分たちはもしかして辿り着けないかもしれない貴重な金婚式。心ばかりでも、家族みんなで節目のお祝い会を開いてあげたい。

※トップ画像は、赤穂御崎からの瀬戸内海。右端に写り込んでいる松は「大石名残の松」。銀色に輝く穏やかな瀬戸内海が好きだ。




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