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「好き」を「好き」と言えないって話。

中学生のころ、K-POPが好きだった。
って書き出して思い出す。音楽遍歴の所に書くの忘れていたわ。
なのでもう一度書きます。

中学生のころ、K-POPが好きだった。
私の友達に、防弾少年団が好きな子がおって、(多分まだ日本デビューもしてなかったくらいの時代だと思うけど)会うたびにおすすめ曲を紹介され、気づけば私もすごくハマってた。で、そのつながりでTWICEとかBLACK PINKとかBIG BANGとか、K-POPにドハマりしていったの。今から思えば、ブラックピンクがデビューしたときから聞いてたんだから古参じゃん。

でもね、ある時、他の友達から、「意外」って言われて、それでその言葉がなぜかすごく嫌で、それからK-POPを、気軽に好きって言えなくなった。
(でも「あー好きそう」っていう言葉も嫌い。めんどくさいね私。)

それは他のことでもいえるの。例えば「読書が好きです」って言ったら、「真面目」だとか「賢い」だとか「がり勉」だとか好き勝手いろいろ言われて、そういうのが私はすごく嫌だった。好きなものを好きというと、「じゃああなたはこういう人ですね」って言われるのが嫌だった。なんて言ったらいいのか分からないんやけど、一つの好きなことだけで、全てわかった気になったり、人を、創作物のキャラクターみたいに、表面的に捉えている考え方が嫌いだったの。
例えば、見た目が清楚系の女の子が、競馬が好きって言うとするじゃん。そしたら「意外だ」って言われたり、「恋人の影響だ」って言われたりすることが多いのかなって思う。清楚な見た目をしているっていうのが、その子の何億もある面のたった一つでしかないのに、その一つを見ただけで全てわかった気になって、「意外」っていう言葉を使うのが嫌。

後は、好きなものをいうと、すぐ何かに当てはめてくる人もいる。例えば「○○っていうバンド好きな人はメンヘラ」とか。世の中、多分そんなに単純じゃないのに。

多分、好きなものって、自己紹介でも定番の話題だし、その好きなものからその人自身のことを「こんな人なのかな」って考えることがよくあるから、仕方がないんやと思うけど、そんな分かりやすいものだけで決めつけてほしくないよね。
私たちは、もっと複雑だもん。



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