PMXのボーンモーフやグループモーフを頂点モーフに変換する
新年あけましておめでとうございます。今年もいちクリエイターとして制作頑張りたいと思います。
早速本題ですが、PMXのボーンモーフやボーンモーフを含んだグループモーフ(以降『BM/GM』)を頂点モーフにする手順をご紹介します。需要は低いかもしれません。
1)ボーン、モーフVPV解析
【利用目的】
ボーンやモーフ(主に表情)が使用するモーションにおいて何が使われているか、使われていないかを確認します。
【利用方法】
VmdPropertiesViewer(通称『VPV』)を使います。動画内容の通り、使用したいモーションを流し込んで使われているボーンやモーフを確認します。使われていないボーンやモーフを頂点モーフ化する手間が省けますが、とりあえず全部を変換する場合はこの工程はスキップできます。
2)新規頂点モーフ作成
以下PMXE
【下準備】
頂点モーフに変換したいBM/GMのモーフ名に「_kari」など検索で引っかかりやすいワードを追加します。同じモーフ名で読み込むモーフアニメーションの参照先が重複するのを防ぐためです。
◆例:あ_kari/い_kari/う_kari/え_kari/お_kari
【方法】
新規頂点モーフを作成し、
[TransformView]
→[ファイル]
→[保存/更新時などの頂点モーフ正規化(M)]
→チェックを外す
この状態でモーフ編集の「名称」項目にて頂点モーフに変換したいBM/GMの名前を変換前のモーフ名からコピペします。
◆例:あ/い/う/え/お
3)モーフ追加
TransformView右下にあるモーフ一覧から変換したいBM/GMの変化量を1にする。
・[TransformView]
→[ファイル]
→[現在の変形状態でモデルを更新(U)]
・[モーフ編集]
→[動作確認]の[反映]
→一番下の[追加]
これだけです。
ちなみに続けて変換したいBM/GMがある時はモーフ編集の「名称」を先ほどと同じ手順で繰り返し変更、操作してモーフを追加できます。
頂点モーフ化について
MMDのモーフには大きく分けて5種類あります。材質モーフとUVモーフはテクスチャやその透過度を変更するものであり、頂点が移動するわけではないので頂点モーフとの互換性は当然ながらありません。
ただボーンモーフがPMXからの変換においてロストすることがかなり多いため、頂点モーフに変換しているとスムーズにモーフの再構築ができます。
ただし、ボーンモーフのように回転中心に沿って動くわけではないため場合によっては補間線が大きくズレることもあります。
※ここではSour式モデルを使用しました。口がグループモーフで「唇」「歯・舌」に分かれています。唇が頂点モーフ、歯・舌がボーンモーフです。