2022/01/11

今朝はシナモントーストを食べた。それから寝ていた。学校に何かを書いて送る用事があった気がするけど、大したことではなかったと思う。全てのことを先送りにする傾向がある。毎週火曜日は"研究のための日"という名目で仕事を休んでいる。実際には研究など何もしていない。ただ、寝る以外のことなどできない。いかなる本を読むこともできない。スマホを手にすることもない。ツイッターで一言つぶやくことすら稀になった。ふと自分の部屋を片付けようと思い、デスクの上のものを形式的に全て床に落としてみた。これまでの経験では、だいたい初手さえなんとかなってしまえば、作業興奮で片付けができることが多かったのだが、続かない。20分くらい口をパクパクしながら壁を見ていたのだが、自他共に何も起こる気配がなかったので、あきらめて寝床に帰った。何が研究のための日だ。週1で何ができるんだ。心の中で遠方に石を投げた。それは僕の心象世界に大きな波紋をつくって心身の輪郭を揺さぶった。自分を律してきたものがバラバラに崩壊している。

気がつくと、優しい昼下がりになっていて、低い陽が、僕の顔を横から照らしていたので、おぼつかない手を探りつつ妻のおにぎりを食べた。塩昆布と紅鮭。染みている。

思えば、今日という日はいったい、何だったのか。早朝6時に起きて、英単語アプリを1000単語やった。夕食後には(シャワーでなく)風呂に入った。言ったことが叶っている。そして今晩も日記を書いている。これでいったい何が変わるのだと、やけになりながら、バッテリー満タンのノートパソコンをにらんでいる。理想の朽ちた自動人形、それが現状における僕の抱く自己像だ。自分に期待できない。だが、意に反してキーボードを叩いていると、それでも重く巨大な何かが動きはじめているという感じがした。

僕はやさぐれていて、それを直視していない。

(2022/01/12 へ続く)

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