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【DeFimans勉強会】うにのトレーサビリティはじまる!なぜ今「うに」に焦点が?

旭化成とTISが共同で構築したブロックチェーン活用の偽造防止デジタルプラットフォーム「Akliteia®(アクリティア)」が、食品偽装問題へのソリューションとして活用開始されることが4月20日発表されました。

希少性高く、ブランド化するウニの証明


国産シジミと偽り、北朝鮮産のシジミが流通していた事件は記憶にもあたらしいですよね。

海外では今特に莫大な人気を誇る日本産のうに。海産物大国として名をはせる日本の海産物の輸出市場は毎年うなぎのぼりで、2019年には2,873億円規模の輸出産業となりました。

出典:財務省「貿易統計」に基づく水産庁調査

”生うに”消費は寿司ブーム、日本食ブームにも起因し、国内だけでなく世界的に市場は拡大傾向にあります。日本は良質なうにの海外市場への買い負けが発生しており、世界規模で需要過多によるうに供給不足が続いています。シンガポールでは、日本産のうには先2-3年で倍以上に高騰化、もしくは見ることがなくなる、とも言われているようです!

うににトレーサビリティが必要な背景👀

1.ロシアうに輸入の回避
うにの輸出国第一位は、実はロシアだという事をご存じでしたか?
日本は第2位ですが、世界的にみてもうにの輸出国は限定的であり、希少性の高い海産物だということが見て取れます。

出典:うにTOP10輸出国

昨今のビジネスのロシア離れを鑑見て、現在「ロシア産うにではなく、日本産のうにを買おう」という流れも働き、生産国に注目が集まっていることは言うまでもありません。「このうには本当に日本産なのか」といった疑心の目に対して、ブロックチェーンにうにを乗せることで産地とブランドうにの安心感を届けています。

2.偽装防止・オーセンティシティ
上記シジミの例にもありましたが、ホンモノであることの証明と川上から川下への物流ロジスティックが改ざんされるケースは、高級品/希少品には特に多く発生します。産地、経由地、携わる人など、ホンモノを証明する情報と商品を紐づける技術が欠如していることが、食品偽造や産地偽造を多発させてしまう背景があります。

偽造防止のメカニズム

上記の「真正性の担保」と「原本性の担保」の両方を実現するために、「ブロックチェーン」、「偽造防止ラベル」、「真贋判定デバイス」の3要素で以下の偽造防止のメカニズムを構成しています。

出典:Akliteia

どううにの一つ一つに情報を登録するのか気になっていたのですが、図のように、箱詰めされたもののラベリングで完結するようです!海鮮物はラベリングの際にパッケージングが重要になりそうですね。

うにだけじゃない!ブランドアイテムが続々とブロックチェーンに乗る波がきている!🌊

今や高級品のうにのみならず、高級ブランドがブロックチェーンを使う主な理由は、トレーサビリティの高度化が期待できるからです。RFIDやセンサーなどと組み合わせることで、サプライチェーンの上流から下流に至るまで原料や製品を追跡できるため、真正品を判別するシステムを構築できるようになるのはメリットですよね!

今回は、ブロックチェーンを活用するハイエンドブランド事例をご紹介!

ルイ・ヴィトン / ブランド

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)/ 高級時計

Breitling / 高級時計

Alrosa / ダイヤモンド

偽造防止、そしてオーセンティシティの証明は、多くの業界で問題の種ですが、ブロックチェーン技術により改善されることが期待されますね!

リスクマネジメントしたい、慎重なプロジェクトローンチを考えている企業様、是非DeFimansへお問合せください。

(文:ちゃんぺっつ)

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