
保険CADブリッジの将来
お世話になっております。田舎歯科医のひとり言です。
本日は、この前Xにて連投していましたこの話題。
まずは連投から並べてどうぞ。
①PEEKの松風独占って松風からしたらおいしいのかもしれないけど、歯科界からしたらまったくおいしくないですよね。
— 田舎歯科医のひとり言 (@deercountry1111) August 14, 2024
ぶっちゃけPEEKのにらんでるところなんて、7番のクラウンとかどうでも良くて、保険ブリッジだと思うんすよ。
それを松風がCAD(Ⅴ)として売ってるだけじゃ何の意味もない。
②他社もだして、価格も下がって、ポピュラーなマテリアルになって、いざブリッジへだと思うんですけど、独占販売にその未来があるのかが疑問。
— 田舎歯科医のひとり言 (@deercountry1111) August 14, 2024
CADブリッジ保険化まで考えた動き方しないと正直死んでいくだけになっちゃいそうですよね。
高強度レジンブリッジみたいに。
③高強度レジンブリッジの失敗原因は「技工士さんの負担が大きかった」ところで、結局広まらず低価格商品を出していたデントレードも撤退。
— 田舎歯科医のひとり言 (@deercountry1111) August 14, 2024
PEEKは逆で低価格商品が出なさそうなのが今後に向けてちょっとあやしい。
でも、まぁ保険ブリッジは高強度レジンブリッジとPEEKの2択になってきそうな予感。
④保険ブリッジの未来として高強度レジンブリッジはファイバーブロックとして名前を変え、ヤマキンが課題だった技工士さんの負担を減らそうとチャレンジしてますよね。
— 田舎歯科医のひとり言 (@deercountry1111) August 14, 2024
ファイバーブロックも緑→アイボリーへと歯の色に近付いてきてるのと、レジン前装ができるのでまだまだ可能性はありそう。
⑤最後に言えるのはPEEKだってレジン前装できるし、松風だってファイバーブロックを出しているのを忘れてはいけないですよね。
— 田舎歯科医のひとり言 (@deercountry1111) August 14, 2024
保険のメタルレスブリッジの行方は、PEEKなのかファイバーなのか、まったく別のマテリアルなのか…。そこら辺を考えながら扱っていくのもちょっと楽しいかと思います。
これです。
読めない人もいると嫌なんで要約しておくと
①保険PEEK(CAD/CAM(Ⅴ))は松風からしか発売しなさそう
②保険PEEKって結局今後保険CADブリッジを狙う材料なのにそれってどうなん?
③高強度レジンブリッジもだれもやらなくなっちゃったしね・・・
④でもまだ高強度レジンブリッジはファイバーブロックに名前を変え、保険ブリッジの座を諦めていないよ
⑤PEEKとファイバーブロック、今後の動向に注目
ってな感じです。
というわけで今回の議題
保険のメタルフリーのブリッジの行く末はいかに!?の考察になります。
まずは大前提として保険でもメタルフリーでできるブリッジがあります。
まあ記事にもしましたが、
簡単にいうと技工士さんが作るのめんどくさいし、利益にもならないから誰もやらないがこれです。
保険のCAD/CAM冠は
①初期投資はかかるが技工士さんも比較的楽。
②メタルより利益が大きい
のでこれだけ広まったのは明らかなので、保険でメタルフリーのブリッジを収載していきたいならば、CADを絡ませないと無理ってことなんですね。
CADならセラミックも・・・
え?CADで製作できるブリッジならジルコニアやe.max系統もあるんじゃないですか?
いや、わかりますよ?
でも、自費と保険の線引きとしてセラミック系は自費に残すのが得策だと思います。
自費補綴のおかげで、全国の保険点数の平均点は確実に下がってきています。そこを国は手放したくないと思います。
ある程度、保険CADのハイブリッドレジンくらいに
・プラークがつきやすい
・あんなものは仮歯だ
などのネガティブ要素は保険材料には必要になってくると思いますので、CADブリッジを保険収載するにあたってセラミックを解放させることは考えない方がいいと思います。
まあワーワー言ってますがイチ歯科医師のひとり言なんで気にしないで下さいね。
ではPEEKかファイバーか
①PEEK
PEEKは保険適応外ですが、ディスクタイプもあるんですよね。
公式サイトを見ても
・ブリッジができること
・レジン前装ができること
が掲載されています。
これから他社とかも出始めて、たくさんの人がPEEKを上手く扱えるようになればブリッジの保険化もありそうな感じがします。
現状は大臼歯ならすべていけるエンドクラウンの登場で、クラウンを除去した後の歯でしか出番はないので、またセレックで扱えないので、かなり扱える人や扱う人が少ないのが現状だと思います。
【エンドクラウンの記事はこちら】
PEEKブロックは他社も出してセレック用も出す。
そこからCADブリッジの保険収載へとつながるんじゃないかなと思います。
②ファイバーブロック
ファイバーブロックは簡単にいうと、高強度レジンブリッジのファイバー素材のところをブロックにした感じ。
本来ならそれにレジンを盛って利用するものなんですが、アイボリー色を後から発売したしています。
予想されるのはファイバーブロック単体で、審美性はそこそこでもブリッジとしては成り立つものを作ろうとしていると思います。
前歯に使いたい場合はレジンを盛ればいいだけ。
つまり、ブロックを削れば保険ブリッジができるかもしれないということです。
ちなみにご存知の人はご存知だと思いますが、僕は高強度レジンブリッジはそこそこやりました。
高強度レジンブリッジ、デメリットは理解しているのと15症例くらいしかやってないからエビデンスとかはイマイチだと思うんだけど、今のところ脱離や破折はないです。
— 田舎歯科医のひとり言 (@deercountry1111) August 16, 2023
やったことない人があんなもん割れるとか言ってるの見るとうーん、ってなります。 https://t.co/0Rj724sVay
結構悪いもんじゃないんですね。
なので、個人的にはファイバーブロック推しでございます。
ファイバーブロック削るだけで臼歯ブリッジはOK。前歯はレジンを盛る。保険にはかなり使いやすいんじゃないかな、と思います。
現段階ではファイバーブロックはそれ単体で使えるものではなく、レジンを盛って使うものという認識だけは忘れないで下さいね。
まとめ
てな感じで、PEEKかファイバーかそれ以外か。
今後の保険CADブリッジに向けての動向にも要チェックですね。
最後にpart1
↓のほうからもうちょっとだけ個人的に集めている情報を公開します。
100円なので、この話を聞いてちょっと気になる方は見てみて下さいね!
有料記事目次
①海外記事からみるPEEKブリッジの現実性
②ファイバーブロックの扱いやすさ
③松風のファイバーブロックと噂
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?