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保険CADブリッジの将来

 お世話になっております。田舎歯科医のひとり言です。

 本日は、この前Xにて連投していましたこの話題。

 まずは連投から並べてどうぞ。


 これです。

 読めない人もいると嫌なんで要約しておくと

①保険PEEK(CAD/CAM(Ⅴ))は松風からしか発売しなさそう

②保険PEEKって結局今後保険CADブリッジを狙う材料なのにそれってどうなん?

③高強度レジンブリッジもだれもやらなくなっちゃったしね・・・

④でもまだ高強度レジンブリッジはファイバーブロックに名前を変え、保険ブリッジの座を諦めていないよ

⑤PEEKとファイバーブロック、今後の動向に注目

ってな感じです。

というわけで今回の議題

 保険のメタルフリーのブリッジの行く末はいかに!?の考察になります。

 まずは大前提として保険でもメタルフリーでできるブリッジがあります。

 まあ記事にもしましたが、

簡単にいうと技工士さんが作るのめんどくさいし、利益にもならないから誰もやらないがこれです。

 保険のCAD/CAM冠は

①初期投資はかかるが技工士さんも比較的楽。
②メタルより利益が大きい

のでこれだけ広まったのは明らかなので、保険でメタルフリーのブリッジを収載していきたいならば、CADを絡ませないと無理ってことなんですね。


CADならセラミックも・・・

 え?CADで製作できるブリッジならジルコニアやe.max系統もあるんじゃないですか?

 いや、わかりますよ?

 でも、自費と保険の線引きとしてセラミック系は自費に残すのが得策だと思います。

 自費補綴のおかげで、全国の保険点数の平均点は確実に下がってきています。そこを国は手放したくないと思います。

 ある程度、保険CADのハイブリッドレジンくらいに
・プラークがつきやすい
・あんなものは仮歯だ
などのネガティブ要素は保険材料には必要になってくると思いますので、CADブリッジを保険収載するにあたってセラミックを解放させることは考えない方がいいと思います。

 まあワーワー言ってますがイチ歯科医師のひとり言なんで気にしないで下さいね。


ではPEEKかファイバーか

①PEEK

 PEEKは保険適応外ですが、ディスクタイプもあるんですよね。

 公式サイトを見ても

・ブリッジができること
・レジン前装ができること

が掲載されています。

 これから他社とかも出始めて、たくさんの人がPEEKを上手く扱えるようになればブリッジの保険化もありそうな感じがします。

 現状は大臼歯ならすべていけるエンドクラウンの登場で、クラウンを除去した後の歯でしか出番はないので、またセレックで扱えないので、かなり扱える人や扱う人が少ないのが現状だと思います。

【エンドクラウンの記事はこちら】

 PEEKブロックは他社も出してセレック用も出す。

 そこからCADブリッジの保険収載へとつながるんじゃないかなと思います。


②ファイバーブロック

 ファイバーブロックは簡単にいうと、高強度レジンブリッジのファイバー素材のところをブロックにした感じ。

 本来ならそれにレジンを盛って利用するものなんですが、アイボリー色を後から発売したしています。

 予想されるのはファイバーブロック単体で、審美性はそこそこでもブリッジとしては成り立つものを作ろうとしていると思います。

 前歯に使いたい場合はレジンを盛ればいいだけ。

 つまり、ブロックを削れば保険ブリッジができるかもしれないということです。

 ちなみにご存知の人はご存知だと思いますが、僕は高強度レジンブリッジはそこそこやりました。

 結構悪いもんじゃないんですね。

 なので、個人的にはファイバーブロック推しでございます。

 ファイバーブロック削るだけで臼歯ブリッジはOK。前歯はレジンを盛る。保険にはかなり使いやすいんじゃないかな、と思います。

 現段階ではファイバーブロックはそれ単体で使えるものではなく、レジンを盛って使うものという認識だけは忘れないで下さいね。


まとめ

 てな感じで、PEEKかファイバーかそれ以外か。

 今後の保険CADブリッジに向けての動向にも要チェックですね。


最後にpart1

↓のほうからもうちょっとだけ個人的に集めている情報を公開します。

 100円なので、この話を聞いてちょっと気になる方は見てみて下さいね!

有料記事目次

①海外記事からみるPEEKブリッジの現実性
②ファイバーブロックの扱いやすさ
③松風のファイバーブロックと噂

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