見出し画像

保険でも時代はニッケルチタン

 お世話になっております。田舎歯科医のひとり言です。

 ありがたいことで忙しく更新をサボっておりましたが、自分のペースでやっていきたいと思っています。

 そんなこんなでニッケルチタンロータリー回です。

 一応保険でニッケルチタン加算とかもありますが、CTがないと算定できず、保険医的に利益のみを考えるとCTの必要性は?な部分はありますので、今回はCTがない医院向けの話。

エンドモーター

 まずは初期投資でエンドモーターが必要になります。エンドモーターのポイントは根管長測定器がついているかついていないか。

 ついてるやつはモリタのトライオートとかが有名ですが最近他のもいろいろでてきてますよね。個人的には20万くらいかかるものの手順が簡易的になるので、絶対ついてる方がおすすめです。

 鼻くそほじりながらウイーンってやるだけです笑


 20万は無理だよぅ…。って方は無理をせず!

 根管長測定器なしのやつならばCiとかで6万円以下で売ってます!

 根管長測定器なしでもないよりは絶対あった方がいいと思います!!

 とまぁ今回はエンドモーターが主題ではございませんのでこの辺で。

ニッケルチタンの利点欠点

 ニッケルチタンロータリーファイルを保険で使う最大の利点は、綺麗事どうこうより治療スピードの向上です。かっこいいこと言いません。スピードが上がります。

 根管形成や根充が簡易化しスピードが上がるので、それだけでやる価値ありです。

 しかしデメリットとしてはやっぱりコスト面。

 ハンドファイルは1本50円で購入できる時代ですので、安いのでも1本1000円近くするニッケルチタンロータリーファイルは、タイムパフォーマンスを無視したコストパフォーマンス面では完全に不利。

 俺はハンドファイルでやるんだ!という強い気持ちがある人はそれはそれで正解なのかもしれません。

ファイルを買おう

 現在、保険で使うニッケルチタンファイルでおすすめできるのは2種類


使い方がめっちゃわかりやすいバシロジックと


種類が豊富でカスタマイズしやすいREファイル

どちらもテーパーに合わせたシングル根充用のメインポイントがあるのもgoodです。 

 そしてどっちも1本1000円以下。

 ニッケルチタンってイメージ的にアソート買わされてイマイチよくわからず手順に従ってやるけど、テーパーとかも不揃いで最終的にどんな感じで終わらせればいいかわからないじゃないですか。

 すべての根管を.04テーパー#35で終わらす訳にもいかないですし。

 なので簡易的にやるか、自分でカスタマイズするか。そんな感じです。

バシロジックをやろう!

 では今回はバシロジックでいきます。

 .03か.05テーパーにするか決めてグライドパスファイルを通してからシェイピングファイルを通すだけ。

 グライドパスファイルが通らなかったらジョーカーファイルを通して、そのあとグライドパスファイルに戻る。

 .05テーパーにする場合。いきなり.05は抵抗が強そうなときは.03シェイピングファイルを使ったり、他社の上部拡大用ファイルを併用するのもオススメ。

 そんな感じです。

まとめ

 てな感じで難しく考え過ぎず、効率良く綺麗な根管治療をスピーディーに実現させるニッケルチタンファイル。

 保険点数がないとしても、使われている先生がかなりいるように、タイムパフォーマンス的にかなり意味のあるものになってきているように思われます。

 初期投資はおよそ8万円。是非試してみてはいかがでしょうかか。

 好評でしたら続きの根充編もやっていきたいと思いますので、いいね等でアピールしていただけると助かります。
 ではまた!

いいなと思ったら応援しよう!