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リラインやらないはもったいない!

 お世話になっております。田舎歯科医のひとり言です。

 メンテの点数が上がり、治療に割ける点数が少なくなりそうな今日この頃。

 できれば義歯は新製したくない、と思っちゃう悪い歯医者の僕です笑

 なるべくですよ笑

 そんな中でも見直したいのはリライン。

 広義ではリベースだとかそんな話は今しません笑

 では点数から

リライン点数&手技

補診  70
床適合 276 〜 1020
歯リハ 104 or 124

 とまあ歯数によって変わりますが、最低450〜最大1200点くらい。

・手技の多さ
・アンダーカットに入ると地獄

の理由から、ちょっと避けられ気味の治療ですが、義歯を軽い気持ちでバンバン新製できなくなった昨今にはかなり良いアプローチができる治療だと思います。

 手技としては、基本的な

これで説明すると

①義歯床粘膜面を一層削る
②液塗り塗り
③粉と液混ぜる
④口腔内へ入れて硬化待ち
⑤はみ出たところ削って研磨

みたいな感じ。

 では、嫌なところに対応したリベース材を紹介します。

ワンオペでもできる

・DHフィットライナー(デンケン)


 指名打者のような名前のついているこの商品。

 とにかく粉と液を混ぜるのが嫌いで、そんな記事まで書いちゃっているわたくしですが・・・笑

 ついにリベースもです!!笑

 削って、液塗って、ガンから出して、圧接して、硬化したら削って終わり。

 粉液がガンになるだけでワンオペでやるのにはかなりメリットです!

 デメリットとすると
・硬化時間を待たないといけない
・アンダーカットに入ると地獄

 硬化はなれるまで何回か総義歯とかでやった方がいいです。

 もとはというと軟質リベースのリラインⅡやソフリライナーが便利すぎて、硬質でも同じ感じでやりたいなーから見つけたのが、このDHフィットライナーです。

 GCでもトクヤマでもない、全く違うデンケンから出てたのは驚きでしたが・・・。

 手順的には多分これが1番楽です。

 でもやっぱりリベースはアンダーカットにグッと入ってしまうのがこわいですよね。

 粉液ではありますがそこにフォーカスを当てた製品も紹介。


光重合型リベース材

・マイルドリベロンLC(GC)
・ヒカリライナー(トクヤマ)

 これらは粉液ですがアンダーカットに入らないのが楽です!

 パーシャルの時は大活躍かもしれません。

 簡単に言うと口腔内に入れた後、CR用の光照射で仮照射をします。すると、柔らかめのゴム質のところまで硬化するのでスルッとはずして光重合へ・・・

 ってな感じです。


 技工用光重合器がない場合は各社ミニサイズの光重合器も別売りしていますのでそれもいいかも。

 光重合器はちょっとハードル高いですが、CADのシェードがあわないときになどヌールコートで調整みたいな公式ではない使い方もできるので、あると色々便利ですよ!


増歯したい時にも・・・

 義歯修理で増歯したいときにもリベース材を粘膜のところに入れておいて硬化。そのあとその部分に削ったりした後、即時重合で人工歯をつけていくなどの使い方をすると石膏を使わずに増歯などができるのでおすすめです。

 人工歯に関しては記事も書いていますのでそちらも良かったらどうぞ。


まとめ

 というわけで今回はこんな特集でした。

 前回の記事もそうでしたが、結構基礎点が上がったので保険の戦い方が変わってきていると感じる今日この頃です。

 今年の都道府県別の平均点もでていましたが、来年は平均点は上がりそうですよね。

 それに比べて高点数上位層は患者数が少なく、短い間隔で通えるタイプで治療型の義歯や金パラブリッジをバンバンいれている医院が予想されます。

 その層はコロナが終わってから結構集団個別に呼ばれて、上位層の点数が下がってきたという噂を聞いたことがあります。

 今後それに対応した記事なども書いていけるといいかもですね。

 炎上しそうなので書かないかもw


 ではまた!

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