まだ真実を知らない人へ。信じられない事実。①
家族法改正案審議の真っ只中、ある外国人の実子誘拐被害者から連絡があった。
外国人である彼は、自国で日本人女性と結婚し子供をもうけ、家族で暮らしていた。ある日、妻と子供と3人で日本へ旅行へ行く計画を立てた。楽しい旅行になるはずだった。
自国を出発し日本へ到着、親子水いらずで日本での観光を楽しんだ後、自国に帰国する前日、彼がホテルのシャワーを浴び終え、身支度してメインルームへ戻ると、そこに居るはずの最愛の息子と妻の姿はなかった。彼は日本人妻にわが子を誘拐されたのだ。彼の妻は明らかに計画的だった。日本人の妻は、日本でわが子と暮らす為に、日本への旅行を提案し、彼には、いかにもただの家族旅行だと見せかけて、旅行最終日に子供を連れ去った。
旅行中は妻に変わった様子は無く、日本での旅行の楽しかった思い出を心と写真にメモリーした、まだ幼いわが子と妻との3人での旅行。
おそらく彼は、わが子が少し大きくなれば、旅行の写真を見せながら、或いは思い出の品を見せながら、旅行の記憶も残っていないであろう、幼かったわが子と妻との楽しかった思い出を、後に、物分かりするようになった息子に語ることを楽しみにしていたに違いない。
「ここに行った時は、君は駄々をこねてオモチャを買うまで離れなかったんだよ」、とか
「君は初めての日本で、ありとあらゆる物に興味を示し、驚き、本当に楽しそうだったんだよ」
と、わが子と大切な思い出を共有し、他愛のない幸せな時間を過ごしていただろう。
彼はわが子と妻が消え、パニックになった。そして、ありとあらゆる手段と可能性を探り、何度も日本に通い、痛む心に蓋をして、自分の気持ちを強く持った。挫けそうになりながらも、彼にとって異国の地、日本でわが子を探し続けた。
[続く}
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