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「大きな古時計」に怯える2歳児

ある日の夜、2歳児に起きた悲劇である。

寝る時間だというのにいつまでもはしゃいでいる3兄弟。
「そろそろ寝る時間だから、遊ぶのをやめて寝る場所に行こうよ。」というと、長男は言うことを聞いて寝る場所についた。次男は寝る場所に行ったものの、末っ子と一緒に遊んでいる。
2回目の注意。ようやく次男もいうことを聞いて遊ぶのをやめた。
問題は末っ子だ。いつまでもキャッキャいって兄たちにちょっかいを出している。

ここで妻がいった。

「長男。大きな古時計流して」

大きな古時計。言わずもがな「おじいさんと一緒にちくたく」の大きな古時計である。
長男がリモコンを使って大きな古時計を流す。そのとたん、先ほどまでキャッキャ言いながらふざけていた末っ子が、泣きだした。

体と声を震わせて
「父ちゃん、ごめんねぇ」
彼にとってはよほど怖いのだろう。
「もうふざけない?歯磨きもする?」
と確認すると、「うん。うん。」とうなずく末っ子。

「止めていいよ。」と長男に伝えて音楽を止めると、泣き止んで寝る場所に行った。

何が怖いのか私にはわからないけれど、彼が本当に怖がっていることがわかったので、この手はあまり使わないようにしたい。
これを多用すると、彼の人格や性格に悪影響が出そうな気がするので。

それにしても何が怖いのだろう。2~3歳児にとってはポップな感じではなく、全体的に落ち着いた暗いメロディがどことなく怖いのだろうか。


お~お~きなのっぽの古時計 おじいさんのとけい~


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