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育児相談室
お悩み:42歳(男性:会社員)
深夜、2歳になる子どもが目を覚まして、母がいないことに気付いて泣いてしまいました。そのとき、父親である私が「大丈夫だよ。母ちゃんは仕事しているんだよ。」と、背中をポンポンと軽くたたいたのですが、末っ子君は「叩かないで!」と怒って泣いてしまいました。
この時、私はどうしたらよかったのでしょうか?イヤイヤ期が恐ろしいなと思いました。これまで「かわいい」と思っていた子も、こういったことが続くとかわいいと思えなくなってしまうんじゃないかと不安です。
回答
深夜に2歳のお子さんが目を覚まして、お母さんがいないことに気づき泣いてしまったとのこと、心中お察しします。
まず、お子さんが「叩かないで!」と怒ったのは、お父さんの行動が原因ではなく、お母さんがいない寂しさや不安が強く、その感情をうまく表現できなかったためと考えられます。
2歳頃は、まだ言葉で自分の気持ちをうまく伝えられないことが多く、不安や不満を感じると、泣いたり、怒ったり、叩いたりといった行動に出ることがあります。
この時、お父さんがとるべき行動としては、
お子さんの気持ちに共感する: 「お母さんがいなくて寂しいんだね」「お母さんに会いたかったんだね」など、お子さんの気持ちを受け止める言葉をかけましょう。
安心感を与える: 抱きしめて安心感を与えたり、「お父さんがいるから大丈夫だよ」と優しく語りかけましょう。
気を紛らわせる: 絵本を読んだり、好きなおもちゃで一緒に遊んだりして、お子さんの気を紛らわせましょう。
お母さんの存在を近くに感じさせる: お母さんの写真を見せたり、お母さんの好きな歌を歌ったり、お母さんの匂いがするタオルやぬいぐるみなどを与えるのも良いでしょう。
イヤイヤ期は、自我が芽生え、自分の意思を主張するようになる成長過程において、誰もが経験する大切な時期です。この時期の子どもは、自分の思い通りにならないと、怒ったり、泣いたり、反抗したりすることが多くなりますが、それは決して悪いことではありません。
お父さんとしては、お子さんの気持ちに寄り添い、根気強く対応することが大切です。また、「かわいいと思えなくなってしまうんじゃないか」という不安をお持ちとのことですが、それは自然な感情です。イヤイヤ期の子どもの行動にイライラしたり、疲れてしまうこともあるでしょう。しかし、お子さんはお父さんに愛されていると実感することで、安心して成長していくことができます。
そのためには、
お子さんと過ごす時間を大切にする: 毎日少しでも良いので、お子さんと向き合って遊ぶ時間をつくりましょう。
スキンシップを大切にする: 抱きしめたり、頭を撫でたり、スキンシップを通して愛情を伝えましょう。
夫婦で協力する: 育児の悩みを共有し、協力し合うことで、心に余裕を持つことができます。
自分を責めない: どんなに頑張っても、うまくいかないことやイライラしてしまうことはあります。完璧主義にならず、自分を責めないようにしましょう。
イヤイヤ期は、お子さんの成長にとって大切な時期です。
大変なことも多いと思いますが、お子さんの成長を喜び、愛情を込めて接することで、この困難な時期を乗り越えることができるでしょう。そして、いつか振り返った時に、イヤイヤ期はかけがえのない思い出になるはずです。
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