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飛び出した先にあった、やわらかな時間

先日、北海道の「東川町」という場所に1週間行ってきた。

Compathとの出会い

Compathを知ったのは、前職の先輩がきっかけ。
私は約8ヶ月前に新卒で入社した会社を退職した。
次の転職先を決めないまま、フルタイムで働くことを一度ストップして、自分と向き合いたくて辞める決意をした。
そんな決意をしたタイミングで先輩とお話をする機会があり、そのときに、私に合ってるんじゃないかとお薦めしてくれたのがCompathだった。


人生の寄り道、余白の時間、人との、自分との対話、散りばめられているキーワード一つ一つに共感し、これは絶対にいつか行かねば!と強く思ったのを覚えている。

そして今回、私が参加したのは8日間のワーケーションコース。
毎回コースによってテーマも違うのだけど、私が参加したコースのテーマは「心地よさの探求」

北海道という、遠く離れた場所で、初めましての人たちとの共同生活や対話を通して、自分が何を思い、どう変化するかをみてみたかった。
あとは、ゆっくり休んで自分と向き合うために会社を退職したのに、全然休めてなくて、勉強したり就活したり常に何かをし続けてしまう自分に絶望し、疲れてしまったのもあって、ただひたすらに大自然でゆっくり休みたくて参加を決めた。

わたしを知り、あなたを知る

そして始まった8日間。
初めましての人と会う時、これまでの経歴とか今やっていることから話し始めるけど、ここではそういう所属や肩書きからは入らない。
森の中にあるケビンに滞在していたので、初日のワークでは「森のMEISHI」づくりをした。

森のMEISHIづくりをしている様子


森の中にあるものを使って自分を表現するというワーク。
同じものを使っているのに、意図が全然違ったり、みんなの感性に触れられるのも楽しかったし、あんまり何も考えず、手の動くままにやってみたけど、人に説明するときに意外と説明できるな〜と思ったり、私って自分の人生をこんな風に見て、感じてたんだ?!と自分で自分のことを話しながら驚いたり。

私のMEISHI

ある日は、芝生に2~3時間くらい寝っ転がって本を読んだり、昼寝をしてみたり。
京都にいるときは、ずっと何かしてるか考えているかだったけど、東川町に来ると不思議と思考スイッチがオフになって、何も考えずにただぼーっとしている自分がいた。
やっと今、本当の意味で休めているのかも、と思った。

寝っ転がってみえた世界

「問い」と一緒に1日を過ごす

私がこの8日間で、すごく心に残っているワークがある。
コース中は、毎日朝と晩にワークをするのだけど、その日は普段自分が疑問に思っていることや悩んでいること、人に聞いてみたいことなど、自分の中にある「問い」を書くというワークをした。

1人ずつ、付箋に「問い」を書いて、それを集めて袋に入れる。入れたらそれをシャッフルして、1人一枚、誰かの書いた「問い」の付箋を受け取る。
その日1日、受け取った問いについて考えてみて、晩に集まったときに「問い」に対する自分なりの答えをシェアするというもの。

昔、誰かが言ってた、自分の悩みは、考え続けてしまったり、どうしたらいいかわからなくなってしまうけど、案外人の悩みってすんなり答えられるよね!という会話を思いだし、思い切って自分が悩んでいることを書いちゃおう!と思い書いてみた。

私が書いた問いは2つ。

「新しい環境に飛び込む怖さや不安との向き合い方とは?」

「自分を愛して生きるには?」


晩、みんなで集まって、それぞれが受けとった問いと、それに対する答えをシェアした。

どの問いも、それに対する答えもめちゃくちゃおもしろかった。
何よりも、自分が日頃から葛藤している問いをポンっと自分の外から出せて、誰かに届いたということが嬉しかった。

なかなか胸の内を外に出したいと思っていても、出すのが下手くそな性格だから、溜め込んで苦しんでいた。
思い切って出してみたら、その人自身も悩んでいたり、向き合っている最中だったりして、そんな人からもらう答えがすごく染みて、じんわりと心に残った。

そして私が受け取った問いはこれ。

「10年後からタイムトラベルして来た自分は、何て言ってくれる?」

この問いに対して、
私は何も言わない。その代わり、自分を抱きしめてあげたい。
と答えた。

こう答えたことに自分でもびっくりした。
抱きしめてあげたいんだな、抱きしめられたいんだなという自分の気持ちに気づけた。

このワークを通して、それぞれの問いが届くべき人に届くべきタイミングで届いたんだろうな、というのをものすごく感じた。

今思い返してもあたたかい、ほんとに素敵な時間だった。


共に過ごした仲間からのプレゼント

8日間を通して、私は自分のことを少し好きになれた。
それは自分の好きなところを知れたから。
自分で見つけたのじゃなくて、8日間を通して誰かに見つけてもらって言葉としてプレゼントしてもらったから。
そのプレゼントを大事に抱きしめて、

誰かの期待に応えるとか、好かれようとするとか、自分を奮い立たせてつい頑張りすぎてしまうとか
一つ一つ自分で作った鎧を壊して、そのまんまの自分になっていこう。

そして京都に帰ってきてから、会う人会う人にこの8日間の出来事を話しているけど、どんな言葉を切り取っても、多分うまく伝えられている気がしない。
でもそのもどかしさも、言葉に言い表せない体験も含めての魅力だなと思う。簡単に言葉で説明できて、理解されるよりもなんかいい。

響く人に響きますように、届く人に届きますように。

そしてこの8日間で出会えたみんな、こんな素敵な場を作ってくれたCompathの皆さんに、感謝を込めて。

森!

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