4月某日/朝ラーメン/奇奇怪怪
朝5時の目覚ましは鳴った瞬間に切り
5時半の目覚ましでやっと目が覚める
お弁当を2つ詰めて、
簡単に支度を済ませスグに家を出た。
月曜日以外の朝食は
家族が前日の夜に食べた夕食の残りなのだが
月曜日は朝が早いため
駅そばで済ましている。
温かいそばに、かき揚げと生卵の時期を経て、
温かいそばに、コロッケと生卵の時期を経て、
温かいそばに、天かすと生卵、さらにミニかき揚げ丼に行きついた時には
朝食にほぼ1000円かかっていることに気付き。
別の朝食候補を考えるようになった。
調べると、朝ラーメンをやっているラーメン屋があり
評判も良かったので
今日は朝ラーメンに行くことにした。
小雨の降る中、駅から15分ほど歩いて、
お目当てのラーメン屋へ。
6時半開店とのことなので、さすがに7時であればすんなり入れるだろうと思っていたのが甘かった。
ここは東京だった。
いろんな人がいて、朝からラーメンを食べようと考える人だって沢山いる。
朝7時でお店の前に曲がりくねって行列が出来ている。
もう引き返すことも出来ないので行列に並ぶ。
お店の前の行列にはもう入れないので
そこから1本道を挟んだところにある歩道橋前の並びスペースに並ぶ。
ガッツリ行列である。
並んでいるのは30~50代くらいの男性が9割5分。
男性に連れられ来られたであろうスッピンの40代女性が1人。
20代カップル1組。
圧倒的に中年男性。
並びながらポッドキャストを聴いていると
蛍光色のハットにサイバー感のある靴と鞄を持った50代後半くらいのオジサンが隣の隣の人にずっとラーメンうんちくを語っている。
良く聞こえないのだが、大したこと無さそうなことだけは伝わってくる。
隣の人は無視し続けており、隣の隣の人が相手をしている。
蛍光色のおじいさんの入店の番になっても話は終わらず、
戸を開けて半身がお店に入っても首だけ外に出してしゃべり続ける。
お店に入っても、なかなか食券を買わず、
やっと食券を買って、ラーメンが運ばれてきても
なかなかラーメンは食べずに
スマホで動画や写真をとり、隣の席の人のラーメンの写真もとる。
口をパクパクさせているので
多分うんちくをずっと語っているのだろう。
ふと外に目をやり、並び方を間違えているお客さんを見ると
わざわざお店から飛び出してきて並び方を教えてあげていた。
20分ほど並び、私もやっとお店に入る。
ラーメンを味わうためイヤホンを外すと、
蛍光色のおじいさんのうんちくが聴こえてくる。
つけ麺のつけ汁に酸味があると言っている。
ラーメンには無い酸味を感じると言っている。
おじいさんはワンオペで動き回っている店員さんに質問をした。
「この酸味って何ですか」
「酢ですね」
「へぇー、酢を入れると酸味でるんだ」
出るだろう。
酢なんだから。
雑音のなか、澄んだスープのラーメンはとてもとても美味しく。
来週はつけ麺を食べようと誓った。
麺を食べ終わった後に水を飲み、
スープをすすり、また水を飲み、またスープをすすりを繰り返す
アレをやって、もうスープが無くなったので席を立つと
蛍光色のおじいさんはまだ店内にいた。
お店を出て会社に向かう。
8時から業務開始。
今日は若干のゆとりがあったので
業務の合間に1時間半のウォーキングに出る。
桜も散った川沿いの遊歩道を歩く。
最近はずっとポッドキャストで「奇奇怪怪」を聞いている。
このノリ、話題選びが癖になっており、
特に散歩BGMとして手放せなくなっている。
半年前くらいの回から最新回まで聞いたので
過去回にまた戻る。
紹介されたナチュラルローソンの輪切りレモンを買ったり、
デスゾーンや君が手にするはずだった黄金についてを図書館で予約したりもした。アーカイブもたっぷりとあり、奇奇怪怪を聞き終わっても
脳盗のアーカイブがたっぷりあるのが嬉しい。
奇奇怪怪を知ったのは青山ブックセンターで
奇奇怪怪の本を見たことがキッカケだった。
青山ブックセンターは発見がある本屋さんだ。