#RTした人の小説を読みに行く を、やってみた 3
3作品目です
天野月影様の
リゲイン・エメット
です。
まず、タイトルから。
分からない単語なので思い切ったなと感じました。Webでは一般には内容説明がタイトルになって、それがPVに繋がるのですが、そこを潔く切り捨てた点は凄いなと思います。
続いてあらすじです。
「貨幣・文字全てが異なる世界にて超人的な力・チートボーナス等の恩恵を一切貰えない状態のままただ一つあったのはゼロンと名乗る不審な男のみ。」これはちょっと意味を取るのが難しいですね。言いたいことは大体わかりますが、使ってる単語の意味の方向性と粒度がバラバラなので、読むのが疲れます。
プロローグ行きます。
(個人的にはWeb小説ではプロローグない方がいいと考えています。みんな飛ばすので)
「使い物にならない硬貨を握りしめ」、「その少女を押し倒すようにバタリと倒れた」
が、状況的に違和感を感じました。
本編です。
「その世界では、俺はとんでもない才能に溢れた奴で、失敗なんかせずに成功だけの人生で、周囲の人間からは尊敬の眼差しを受けられる存在。」は、概念に重複があって、さらに「奴で、人生で、存在」という視点がやや定まらない印象を受けます。
一番大切な冒頭なので、概念を整理してリズミカルに言葉を紡ぐと良いかと思いました。
「以前の俺なら決して手が届かないところにいた。」の意味が分かりませんでした。
「夏休み目下の事を。」も、意味が取れませんでした。
ゼロンはいい存在だと感じました。スキル無しテンプレのオリジナリティとして秀逸に感じます。
4話まで拝読しました。
興味深い世界観で展開していくストーリーは見事だと感じました。反面、主人公に感情移入しにくい面があり、そこがもったいないとも思いました。
天野様のご活躍を祈念しております。
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