映画鑑賞記録① 1/29編
本日は映画を2本見ました。
ドラマや舞台と比べて映画に感想持つのとか考えたりとかするの苦手なんだよなあ なんでなんだろ
克服のためにも、できるだけ書いてみようと思います。
ハケンアニメ!
上映期間中高評価だった記憶がある。
見放題配信が始まったようだったので視聴。
面白かったな〜! 仕事に熱心な大人たちを見るとなんかちょっと泣けてきちゃうんだよね。
行城さんのことみんな好きでしょ。
私にふさわしいホテルの遠藤先輩みたいな立ち位置。
素直に優しくなくて主人公にとって敵なのか味方なのかわかんないけど結局支えてくれるんじゃ〜ん♡ みたいな……
斎藤監督は王子のこと(というかそれと比較されること)を結構気にしてたけど王子はずっと自分との戦いだったね。
斎藤監督も王子とやり合ってスッキリして前へ進む…とかじゃなくて、有科さんの言葉をきっかけに自分で乗り越えたってところから、バトルものではないんだな〜という感じ。
勝負の行方は!? みたいなあらすじだったけど、まあ、そうなんだけど、ライバル同士のアツさがメインではない。
全然言語化できないな… すごい面白かったのに、何がどうして面白かったんだろう?
徒然打ってくけど、キャラクターの名前の確認のためにHP見に行ったら、作中アニメのサイトがあった…。 めっちゃ手が込んでます サイトも見るもんだね
わかりやすく好きを貫いた斎藤監督、貫けなかった王子監督、じゃないところが見てて爽やかだよね〜 それによってどっちが勝った負けたでもないところ!
斎藤監督は視聴率では負けたけど、円盤の売り上げでは勝った。
ネット上では覇権アニメだったかどうかって、結局円盤の売れ行きで語られることが多いイメージ。だからそういう意味では斎藤監督は覇権を取れたんだよね。
ただもちろん王子監督も負けてない。
番組放送中の盛り上がりでいえば、中盤失速したサバクよりリデライの方が圧倒的に上だったんだろうし、一般的な尺度で言えば覇権アニメはリデライだったんだろうね。
そんでリデライ最終話では監督の内に燻ってたことをガツンと言ってやれてたのが良かった。
王子監督が書けなくて苦悩するシーンで、「ヒロイン殺し」の言葉が浮かんでた。多分さあ、あの伝説のデビュー作の放送終了後の雑誌インタビューとかでさ、本当は最終話はヒロインを死亡させるつもりだったとか言ったんだよね。オタクたちはそれを元にどちらのエンディングがよかったか楽しく議論すんだよ。そうしていくうちにヒロイン殺しのレッテルが貼られてしまって…たんだろうな〜。
で、実際本人も今度こそそうしようと思ってた。でもしなかったんだよね 結果すごく希望のストーリーになってた(わたし、あの最終回が現実にあったらずっと抱えて生きていくことになってた)
王子パートはほとんど有科さんしか出てこなかった(気がする)から、あれは有科さんがもたらした変化だよねえ。
好きな女に影響受けるタイプ(女は特に影響与えようとしたわけではない)。
急にラブが入ってきたからビックリしちゃったよ……。ちゃんと萌え〜だったけど
オタクの人って会話の中で急にアニメの語録使ってくるよね あれ…なんか…照れちゃった…… 心当たりがありすぎて……
秩父の役所で働く工藤阿須加くんと並澤さんのシーンはよかった。多分あそこもラブに発展すんだよね笑
「リア充」という単語について、一般的にはリアルが充実してる人のことをしてない人たちが僻んで呼ぶ言葉だけど、工藤阿須加くんは「リアルしか充実してない人」だと思ったって言ってて……
それがすごくピュアな眼差しだし、それを受けての並澤さんの「リアル以外を豊かにするのが私たちの仕事」っていうのがすごくよかった 並澤さんの誇り高さ、好きだ〜
ていうか冒頭に歩いてくる人の頭上に役職が表示される演出、アレいいね〜 お仕事ドラマとして、こんなにたくさんの役割の人たちが関わり合って、みんなが仕事に誇り持ってやってるって直感的に伝わる素敵な演出
や〜 よかったですねー
覇権の行方に手に汗握ったりはしないけど、そこに至るためのアツい道程が沁みる! みんなかっこよかった!!!!
碁盤切り
草彅くんが見たくて視聴。
何かの賞とか取ってたような?
いや〜、時代物とかって基本的に見ない!
見ても「超高速!参勤交代」とか、「身代わり忠臣蔵」、「殿!利息でござる!」みたいなコメディー系だけ。
全然興味の範疇じゃねえー でも草彅くんが見てえもんな〜 と見たけど、時代の価値観が合わなすぎる……
私が歴史に明るければそういうものって思えるんだろうけど、娘が父の面倒見てるところとか、挙げ句の果てには父の名誉のために身売りするとか、ちょっと……キツイ!
碁なんて打ってる場合か!!! と思ってしまう コイツ殺すより先に金奪って娘取り返せ!! と思ってしまう いらない邪念すぎて物語の示す方向を向けてなかったな。
あと普通に碁のルールわからなくて………笑
とはいえ、見たかったのは草彅くん。
草彅くんってバラエティだとあんな陽気な感じ(陽気というか…彼の独特の力の抜けた余裕のある陽気さをうまく言葉にできない…….)なのに、俳優としては常に復讐とか裏社会とか、なんだか薄暗いところにいるイメージ。
演技をしてる草彅くんの、棒?とも思わせる淡々とした喋り方が好きなんだよね。棒じゃないのよ誤解してほしくないんだけど
こういう人いるよねー な感じの、人らしい喋り方するじゃない そんで突然激昂するじゃん 復讐とかしてるから そこがいいんだよね〜
今回も、穏やか穏やか修羅! …穏やか、みたいな、見たかったものを見せてもらいました。
でもまじでわかんねーよ格之進の考えてること
嫁に出したからって旅に出なくても…… 流浪が気楽とは言ってたけどさ あんなことして気まずくなっちゃったか? やっぱ萬屋さんの屋敷の人ビビってる? まあそうだよね……
とはいえ、時代劇ならではの良さもあるよね
今だったら、ルールだからダメって突っぱねられてしまうようなことや、なにも殺さなくても…!って言われちゃうようなところも、義理とか人情とか武士の誇りみたいなのが通念的にみんな持ち合わせてるから話が進んでいくのは素敵だなと思ったよ
あと古い街並みとか! お祭りの様子
今では寂れた観光地に残る色褪せた風景が生きてるから、なんだか不思議な感じ。
そこで生まれてそこで生きていくのが基本だったんだろうから、その街で色々な商いが発展してみんなそれぞれできることをやって…….って、なんだか素敵ー 今は全部外注だもんな〜 などと…… まあ、それで何も問題はないんだけどさ、 なんかいいなって思ってさー
あとは、吉原の手招く女たちの不気味さとか、庇い合う萬屋のおじさんと弥吉とか…(ていうか萬屋の旦那はずっと可愛かった)、合わないなりに良いところもあった というか""見たかった草彅くん""が画面にずっといたので 既に当たりなんだよな
全編通してわっかんねーー!!! だった格之進について、やっと納得できたAmazonのレビューがあったので引用させてもらう。
首尾一貫したストーリーがあり、しっかりと腑に落ちる映画だった。
格之進は、自分に嫌疑をかけた弥吉を許し、
1日遅れで遊郭から娘を買い戻し、
嘘をついて昔の主君の掛け軸を売ってしまい、
清廉潔白に生きるよりも、世俗と折り合うことを選んだ。
しかし自分の生き方までをも否定することはできず、
最後は主君にも仕えず、源兵衛とも碁を打たずに一人消え去ってしまう。
どこにも行き場のない格之進の生涯が碁盤斬りのシーンに集約されていた。
なるほどなあ
確かに最初のこんな囲碁やってられるかで大事な大事な棚代をくれてやるようなバカほど真っ直ぐな格之進なら弥吉も旦那も殺すし娘は諦めるよな
なるほどなあ……
え? でもなんで?
旅の日々がお前を変えたの? それとも復讐の心の芽生え? それとも斎藤工が貧しい連中を養ってやってるって聞いたときの心の揺れがきっかけ?
わかんねー 積み重ねかな? などと……… 考えてるってことはいい映画だったのかもね
などとずらずら書き
もしかして めちゃ充実した日曜日だったのかも!