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焼尻島の話:初訪島 その5
なかなか進まない初訪島の話ですが、前回はやっと念願のプレサレ焼尻を食して大感動したところまで到達しました。
今回は食後に島内をぶらついた後、帰路につきます。
2人前をぺろりと平らげた私は、帰りのフェリーの時間まで島をブラつこうと考えていました。でも、特別どこに行くとかは考えていなかったので、まずは資料館へ。
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パッと見はそんなにすごいお宅には見えないのだけれど、中に入るとこれがまた立派な木造の建物で、広くて奥行きもあって、なんと土蔵もあるという。生活用品、漁具が所狭しと展示してあって、当時は大変な資産家だったんだろうな、というのがうかがい知れます。さらには商店や郵便局の役割も担っていたようで、電話交換機なんかもあって、地域の生活を支えていたんだなというのもよく理解できました。
資料館見学を終えたあとはさて、どうしよう。ほんとにノープラン(笑)そうだな…森に入ってみよう。というわけで、オンコの森へ。これがまた、奇木の看板がついた気がそれなりにあって見てるだけで面白い。そして、ほぼ誰にも会わない。森に入っても獣に出会う心配もないから(島に熊や鹿、キツネはいないのいです)、安心してウロウロできます。
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そのうち、だんだん楽しくなってきちゃって、大声で歌まで歌い始めてしまう、激しい解放ぶり。札幌じゃちょっとできないわね、こんな事。不審者に間違えられる。いや、いくら人に会わないからといって大声で歌っていたら、十分不審者だわ(笑)地図を見ながら歩いているはずなのに、まさかの方向音痴で予定の場所にでられなかったけれど、これもまた一興。なんだかんだで1時間以上森の中をうろついたかな?
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さて、森から出ちゃったし、次は、そうだ、島の北側?に行ってみよう。住宅街をプラプラ歩いていたら、庭の草むしりしているおばちゃんが「どこから来たの?」と声をかけてくださった。
札幌から遊びに来たと返事すると、「楽しんでいってね」とのこと。ありがとう、十分楽しませてもらってます!!
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北側への道のりで見つけたのが、ハートの坂道。
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多分、冬場の滑り止めなんだと思うけれど、坂道に♡型の溝がたくさん並んでいます。これ、恋人の聖地になりそうじゃね?まぁ、私はバツイチのシングルだから関係ないけどね。いや、そうじゃない、ここで海を見ながら愛を誓ったカップルが幸せになりましたとさ、とかいう話が量産されるといいな。
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さて、島の北側「工兵街道記念碑」に到着。向こうには利尻島が見える。 戦時中に工兵が崖を切り開いて作った道たから工兵街道と呼ばれているのね。記念碑がただ立っているだけで、ベンチも何もないけれど、海と利尻島を眺めながら、ただ海風に当たるだけっていうのも贅沢な時間の使い方で良いなと思う。
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さて、一休みした所で、フェリーターミナルに戻ろうかな。記念碑から港に戻る道は下り坂。どこからともなく現れた猫に先導されて港へ。
フェリーターミナルは羽幌に向かう人がちらほら。
数時間歩き続けてさすがに疲れたので、ベンチに座って水分補給と休憩。フェリーの切符を買って16:25の最終便に乗船。
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帰りは右舷デッキの最前へ。
出港時間がきて、フェリーは焼尻島の岸壁を離れて…なんかおセンチになって少し涙が出ました(恥)
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というのも、初めて来た自然が溢れる小さな島で、ここまで楽しめるなんて夢にも思っていなくて、日帰りするのはもったいない、離れがたい気持ちになったからでした。
また来るよ、焼尻島。
私はこの島に惚れた!
よし、次に来るときは子供たちも連れてこよう。
そして、島の良さを味わってもらっちゃうぞ!
肉も食わせちゃる!
ありがとう、焼尻島!
大好きだぁぁぁぁぁ〜〜〜っ!
そして、小一時間ほどフェリーに揺られて、無事に羽幌に戻ってきたのでありました。
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初めての焼尻島訪島の話はここまで。
次は、2回目の訪島の話です(いつ掲載できるのやら)。
気長にお待ちくださいませ(笑)