焼尻島の話:初訪島その3
長らくお待たせしております。
前回はめでたく焼尻島に初上陸。
さー観光タクシー乗るぞ!と思ったら、いなかった…ってところまで。
今回は戻ってきた観光タクシーに乗り込んでいざ、出発!
フェリーターミナルでのんびり日向ぼっこしながら待つこと1時間ほど。静かに流れる島時間を楽しんで、俗世まみれの私の存在そのものが浄化されてきたんじゃね?そんな悟りの気持ちに到達したあたりで、観光タクシーが帰ってきた!
タクシーは2台、布目観光ハイヤーと焼尻観光ハイヤー。
乗っていたお客さんたちが料金を払って、三々五々に散っていったあと、「あの〜乗りたいんですけど」と手前にいるドライバーさんに声を掛けて、早速乗り込みます。そうすると、どこからともなく他のお客さんも現れて、結果、ご夫婦二組と私の合計5人。
さぁ、出発。
まず焼尻資料館「前」。見るからに古いのだけど、焼尻の発展に寄与した方のご自宅だったのだとか。うん、後で時間があったら、寄ってみよう。
続いて、白浜キャンプ場からのオンコの荘(しょう)。
ここは車から降りて、少し歩く感じ。一応、道は整備されていて、歩きやすい。そして、白いマーガレットがとにかく咲き乱れていて、私には似合わないメルヘンな世界。マーガレットって島の固有じゃないだろうし、風か鳥に乗って種が運ばれてきて増えたんだろうな…などと考えながら、案内のドライバーさんのあとをついていく。
ちょっと開けたところに出たら、背の低いオンコが確かにある。樹齢も結構なものらしい。うん、大きいもんね。
そして、ここからどうぞと呼ばれて、ちょっと向こうを見るとドライバーさんがオンコの枝をちょっと押さえながら立っていて、その隙間から中に入ってみたら!
オンコのドームだぁ!!!すげぇぇぇぇぇ!!!!この中に住めるじゃん!5本(だったと思う)のオンコで構成されるオンコの荘は驚きの空間。普通に立ってまだ天井に余裕あるし、この中にテント張ったら、超快適滞在実現できそうな広さ。
ジブリみが深いわ…と感動。
そしてお次は、お目当てのプレサレ焼尻さんたち。
海風に当たったミネラルたっぷりの牧草を食べるおかげで、唯一無二の美味しい肉質になるとのこと。放牧して牧草を食べるから、景観の維持に役立っている、羊そのものが観光資源であること。めん羊牧場が焼尻からなくなることで、島の観光がなくなり、景観の維持が難しくなり、日本唯一の肉であるプレサレ焼尻が消滅するとのこと。
うむむ…このあと、肉を食べる予定だけど、これは心して食べなければならぬわね、と決意新たに。
とにかく、この島の羊はこの島に必要だ、ってことだけはよく理解できた。
さて、観光タクシーは全てのツアー行程を終えて、港へ。
時間的には1時間ほど。楽しかった。
ツアー料金は1400円だったかな。あれだけ案内してもらって楽しませてもらったのにこの金額かぁ、安すぎる気がする。
ありがたく料金をお支払いして、さ、いよいよ、念願のプレサレ焼尻をいただく時間。
ものすごく時間がかかっていますが、焼尻島の話はまだまだ続きます。