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詩『ludens』

朝の新聞紙が投函された音をサンプラーに投与して
底面が茶色くなった卵焼きを腹いせに弁当に詰めて、
財布に詰め込んだ領収書を丸めてお手玉にして
信号機が垂れ流す青い音で暗夜を舞い踊って。

言わば浮き世は遊戯場も同然、
遊び疲れて斃れる日まで踊らにゃ損々。

緩衝材を指先でぷちぷちと潰し尽くして
猛暑で渇いた紫陽花の花を写真機で保存して、
文字化け状態の詩を解読するふりをして
配られた手札を投げ出して勝負も忘れて。

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