度々思い出す人の話

急にすっかり秋の気候になりましたね。

私自身、今メンタル的に絶不調な日々を
過ごしています
大袈裟かもしれませんが
言うならば 生き地獄の日々です

森山直太朗の
生きてる事が辛いなら を
最近ちゃんと聞いたのですが
くたばる喜びとっておけ
のフレーズを反芻すること日々

相変わらず前置きが長い。。

ずっと書き留めておきたかった
人生の大先輩のお話です。

私は就学前に保育園に通っていました
担任の先生ではありませんでしたが
保育士として働いていた先生が居ました

先生はいつも人を笑わせる事が
得意な人でした。

当時は先生のバックグランドは
何も知らなかったのですが
保育士を退職した後に
私の近所に引っ越して来て
たまにお邪魔していました

先生には娘さんが居ました
その娘さんは若い頃に
暴力団のお相手と結婚し
壮絶な人生を送っていたそうです

先生は娘さんをその道から
引き戻すために
暴力団のアジトにたった1人で訪れ、
組長に直談判したそうです

しかし、ボスの方から
自分の力では
娘さんを連れ戻す手段が無い
と言われ
その後 娘さんは亡くなってしまいました

娘さんは2人の子供が居ました

先生はその2人のお孫さんを
育てながら 保育士として
働いていたそうです

それと同時進行で
義理のお母様の介護もしていました

そのお母様が亡くなった時
私も告別式に行ったのですが
ずっと介護をしていたのに
先生はシャシャリ出る事無く
小姑で全く介護に関わらなかった人達を
優先しての葬儀でした

納棺の後、最後に
お母さん!
とだけ言っていたのを
今でも思いだします

先生は壮絶な人生を送っていたにも
関わらず 
辛い顔を見た事が無く
常に穏やかで笑顔だった印象しかありません

まるで生仏のようでした

私が20代の頃に
亡くなってしまったのですが
未だによく先生の事を思いだします

先生は
自分が当たり前だと思ってしている事でも
他の人にとっては 当たり前では
無いんだよ

と言っていた事が未だに
度々思い出します

本当に太陽みたいな人でした。

私もそんな風に
心のゆとりがある、
相手に対して慈悲の心を持てる人間に
少しでもなれるといいな。

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