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【読書ログ】「わかりあえない」を超える(1回目_第1章)@CRファクトリー11期読書会

3つの読書会に、平行して参加しています。CRファクトリー主催の「コミュニティマネジメント塾」の研修にて出会った第11期の仲間と読書会を立ち上げていただき、つながりを継続しています。主催はてっちゃん(ありがとう‼)。その読書会の選書本です。その時つけていた感想の走り書き。

感想まとめ

すごい本、という気持ち。この本に関わった方々の、穏やかで温かいけれど情熱的な人柄が伝わってくるようだった。

共鳴できた部分、共感した部分をまとめる。

  1. 他者への貢献
    他者に対して思いやりを持って接することの喜び
    相手のニーズを理解し、満たしてあげたいと感じる欲求を生まれつき備えているということ

  2. 自己理解と自己表現の有益性
    自分の感情やニーズを明確に言語化し、それを他者に正直に伝えることの価値

  3. ポジティブな動機付けの重要性
    自発的行動の動機付けとして、ポジティブな動機付け(行動したくなる環境を作ること)が如何に大切かを再認識

  4. 批判より協力の重要性
    「パワーオーバー」ではなく「パワーウィズ」。
    批判的な態度で誤りを正そうと力を行使するのではなく、協力して問題を解決する姿勢が強調されている。共感した。
    また、他者と共に力を合わせて取り組むことでより良い関係や成果が得られるという考え方は、私の価値観と一致しているように感じた。

  5. 対立に関する捉え方
    対立は避けるのではなく、自己と他者の成長の機会として捉え直すことに意識が向いた。今後の人間関係や問題解決のアプローチにも影響を与えるかもしれない。

全体を通して

「人間の本来備えている力を信じる」

「人間の本来備えている力を信じる」という信じる気持ちが根底としてテーマにあるというように解釈し、深い感動を覚えた。
著者達は、誰もが持つ内なる力や善意を信じ、それを引き出すための方法としてNVCを提唱している。人間の力を信じ、尊重し合うことで、自己や他者との間に真のつながりを築き、豊かな人間関係や社会を実現する。というメッセージが心を震わせたのだと思う。
「人間の力を信じる」と言語化された信念を自分のモノにして、日常生活や仕事の中で他者との関係を築いていく上で有意義に活かしていきたい。

「対立は成長の前触れ」

「人は他人の行為によって傷つくのではなく、自分の受け取り方によって傷つくのだ」という言葉に少しハッとするところがあった。エクササイズを通して、事実として相手は確かに私の心を傷つけたけれど、私の受け取り方によって自分の心を傷つけてしまった側面があったように感じた。
痛みをどのように受け取り、自分の中でどう処理するかによって、感じる苦しみの程度は変わるようだ。これは、自分の感情や反応に対する責任を自分で取るということ。そして、これは自己成長の一環で、自己理解を深める手助けになるだろう。
「自分の受け取り方」を見つめ直すことで、他者の行動に対するリアクションをコントロールし、平和的な解決策を見つけることができる自分になれるかもしれない。
そんな自分になりたい。

NVCの手法は、自身の心の平和と他者との調和を保つために非常に有益みたいだ。これができた時、対立を超えた深い人間関係を築き、お互いにより幸せな人生を歩んでいけるようになるのかもしれない。


気になった部分を羅列

訳者まえがき

  • P 5私たちの言動の源には自分自身の命が満たそうとしている大切なもの(ニーズ)がある

謝辞

  • P 15トレーニングを受けた人がまた他の人へトレーニングする連鎖=希望

  • P 20言葉の使い方が自他の人生に大きな影響を与えていることを理解するための貴重な鍵

  • P 20関わろうとする意欲によって調和がもたらしうる

  • P 20nvcによって私たちの行動の動機は変容し「全ての行動は、他社と自分自身の幸福のために自らの意思で貢献するという、たった一つの目的のために行われる」という博士の言葉の意味を理解するのです。

前書き(デビッド・ハート)

  • P 24「対立に満ちた世界での平和の言葉」

  • p 25対立や紛争は個人や社会を成長させるものだと信じている

はじめに

  • p 32平和の言葉ではパワーウィズという作戦をとります

  • P 37人間に本来備わっている命に貢献するエネルギーから生まれている

  • P 39nvc の第1の目的は、思いやりのある与え合いが可能になるような方法で、他社と繋がることです

第1章

第1の基本的な問い「自分の内面で何が息づいているか」

「自分の内面で何が息づいているか」を表現するための観察

  • P 50命の言葉を習っていないから、自分の内面世界を相手に知らせる方法がわかっていない。

  • P 52NVCでは正直であることを大切にしている。ただし自分の主観的な評価の要素一切排除した言葉を使って、でありたい

  • P 53自分の内面を把握して言語化する力が必要だ=観察。相手の行動の何が自分の命に役立ち何が役立っていないのかを伝える能力は必要(正直)。ただし1歳の主観的評価を交えない伝え方を学ぶことも必要

  • P 55 「自分がどれほどひどい人間であるか」を本人に知らしめしめることによって、その人は悔い改めて間違いを正すだろう。というのは完全に思い込み。おそらく問題は解決しないし、相手の態度はますます硬化する可能性すらある

  • 行動そのものを直接伝えられるようにするトレーニングを積む必要がある

「自分の内面で何が息づいているか」を表現するため、感情を明確にする

  • 感情表現のごみを身につけることが必要

  • p 65自分の気持ちの原因が相手の行動にあると示唆すると、その感情表現は破壊的なものになり得ます。私たちの感情の原因は私たち自身のニーズにあるのだ。私が書いた他社の不快な行動は、私の感情を引き出す刺激にすぎない。原因ではない。

  • p 65人は他人の行為によって傷つくのではなく、自分の受け取り方によって傷つくのだ

「自分の内面で何が息づいているか」を表現するため、ニーズを明確にする

  • P 67ニースはネガティブなものに人は結びつけがち。だが内面の幸福にとって大切な「理解」「サポート」「正直さ」のことをニーズ」と呼ぶ。切るために必要なものなのだ。

  • P 69誰かのニースが見えた時、その人数を満たしてあげたいと思うものが人間である

  • ニーズのレベルで人と人がつながると解決可能なものに変わり始め、対立が解決に向けて動き出す

  • ニーズのレベルでは互いの人間性を見ることができる。

  • P 77ニーズの例「秩序」「美」「サポート」

第2の基本的な問「人生をより素晴らしいものにするには?」

「人生をより素晴らしいも」のにするために、自分のリクエストを明らかにする

  • P74 NVCでは行動を促す工程型の言葉でリクエストすることを提案します

  • P 75懲罰というのは勝ち目のないゲームだ。「自分は相手に何をしてほしいのか」、「自分の望むこと相手がするなら、その理由はどのようなものであってほしいのか」を自分自身で考えてみれば懲罰を使おうとはしなくなるはずだ。

  • P 75nvc の目的は思いやりの心を持ってお互いに与え合うような質のつながりを生むこと。互いの幸福に貢献した時に感じる自然な喜びによって、与え合うことで生まれる繋がりなのだ

「人生をより素晴らしいも」のにするために、自分のリクエストを相手に伝える

  • P 81 口調の優しさや内容の明確さだけでは「リクエスト」にすることはできない。リクエストに応じてもらえなかった場合にその後その人とどう接するかによってリクエストか共用化の区別ができるようになる

  • P 84人は押し付けられていると感じること強要されていることは、つい忘れがち

  • P 85人と人が与え合う時に感じる喜びとなって現れる神聖なエネルギーでつながっている時はこちらのリクエストに応じてくれることでしょう

  • ネガティブな理由を動機として発現した行動は、誰も幸せにならないどころか全員が不幸になる。ポジティブな理由を動機としているのかどうかという判断は、自発的にやりたいかどうかでわかる。

  • P90私は自覚がないまま強要をしていた

  • P 91「パワーオーバー」と「パワー with」。パワーウィズは相手に進んで行動を起こしてもらうこと。全員の人生を豊かにすることだと分かっていれば力を発揮して人のために行動をすることができるものなのです。

  • P 92批判を交えずに正直勝つ無防備に伝えれば伝えるほどパワーウィズは実現します。間違いを指摘するよりも相手と共に力を行使する方が相手もこちらの幸福に対して関心を寄せるのだ

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