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細かすぎるけど伝えたいソンジェ背負って走れ2話目

2話 近づけば遠ざかる彼

2-1

声を上げて泣き出してしまったソルはソンジェと雨宿りしながら昨日の奇行とも取れる言動について弁明するが、上手く説明できず彼の傘を持ったまま逃げるようにその場を去る。
一息ついて教室に入ると、そこには昨日は夢だと思い込んでいたかつての級友たちが当時のまま存在していた。
授業中、仮病を使って男子棟の体育館にソンジェを見に行くソル。溌溂と運動する姿を見つめながら、彼を15年間そばで守るために仲良くならなくてはならないと心に決める。

そのとき、窓の外から漂う煙草の臭いに気付き果敢にも塀の上から喧嘩中の不良の群れに飛び込んで説教するもガラの悪い仲間たちが現れ、その場に居合わせた男子生徒とともに逃げる羽目に。
無事に逃げ切った路地裏でソルは目の前の男子がかつての推しで初恋の相手、キムテソンであることを思い出す。
思わぬ再会に興奮するソルを訝しがりつつも飄々と対応するテソン。
しかしソルが彼の喫煙を咎めたタイミングで教師に見つかってしまい、テソンは煙草とライターを彼女に押し付け、颯爽と逃げ去ってしまった。

細かい感想を残したいだけなので別にあらすじは必要ないのではと早々に気付いてしまったのですが、映像を要約する作業は脳トレになると信じてこのスタイルを貫いていこうと思います。
トップ画像は話に合うものを厳選しようと企てていましたが早々に諦めたので何か目に優しい感じのものを載せてまいります。

ソルがクラスメイトたちに元気に挨拶するシーンでは彼女の高校生活が垣間見えます。
HR前にワンセグで動画を見たり、ヘアセットに勤しんだりとわりと自由な校風の模様です。Bromineという雑誌が流行っているようですが表紙にアイドル?アーティスト?的な人物が写っているのでMyojoとかROCKIN'ON 的なやつですかね(雑誌名訳したら臭素という意味らしいが何故)
女子高生ヒョンジュは飛行機や夜行バスで着けるようなネックピローを愛用しており学校で寝る気満々なことが窺え、メガネっ子属性とのアンビバレンツさが彼女の独特な魅力を醸し出している気がします。

体育館裏で喫煙している他校のやんちゃ生徒、耳に煙草挟んでる子が一人いるんですけどなんとなく21世紀の不良はそれしない気がする(初期両津を彷彿させる…)
そしてテソンと不良たちがなんで喧嘩をおっぱじめたのか実はよくわかっておりません。たまたま通りかかってメンチビームが当たってしまったのか。

テソンとソルがヤンキーから逃げるシーンはザ・少女漫画という展開で、初見の際はこれからどっちつかずな王道三角関係の話が続くんかな…クールでなかなか心を開いてくれないマジメ男子とチャラチャラ系かけひき男子の間で心揺れちゃったりするんだろうな…5話くらいでダレる予感がするなと味のしないぬか漬けのごとく浅い読みをしておりました。

ソルがテソンを思い出す際、2007年9月の学園祭ライブの回想シーンが入ります。このときからドンソプくんがボーカルを務めていたようですが、ソンジェに代わるまで彼が歌唱を長らく続けていたことはこのドラマ最大の謎のひとつといっても過言ではないでしょう。
インヒョクはスギちゃんのようなデニムベストを身に纏っていました。ワイルド。

2-2

授業をサボって煙草を所持していたことで、ソルは教師からチャイムが鳴るまで両手を上げたまま正座する罰を言い渡される。
無様な姿を通りかかったソンジェに見られてしまい、必死に弁解するも聞き入れてもらうことはかなわなかった。
ソルはヒョンジュからアドバイスをもらい、最悪な印象を払拭するためソンジェにSNSで友達申請をするが、即座に拒否されてしまい悲嘆に暮れる。

翌日、登校中に一緒のバスに乗り合わせる幸運が訪れるが、混雑に巻き込まれてソルは高校のバス停で降車出来なかった。窓に張り付いて慌てふためくが、走って追いかけてきたソンジェがバスを止めてくれたおかげで乗り越しを回避する。
礼を伝えるも傘のためだと念を押された上に喫煙のことを掘り返され、無実を証明するために指のにおいをかがせようとすれば、勢いよく突き立てた二本の指は無情にもソンジェの形の良い鼻の穴に突っ込まれ、彼との距離は開くばかりであった。

ソルが罰を受けてる時の教師の「ハーッ!」て連続してリズミカルに片足を上げる怒り方がなんか面白くて好きな動きです。
でも今の時代この懲罰は問題になってしまうだろうな…

この後ヒョンジュとの会話で実は昨日テソンに告白していたことを知るのですが、ラブレターと一緒にそこそこしそうなヘッドフォンまであげようとしていて女子高生ソルの貢ぎ体質が疑われます。
部屋で読み直しているテソンへのラブレターはくしゃくしゃに丸めて捨ててあった初稿?のようですが、既にこの段階でお星様全開となっており相当ゾッコンLOVEだったことがわかります。
ドラマ内に手紙などのテキストが出てきたとき字幕以上のディティールが知りたくてGoogleレンズで翻訳かけるんですけど、この手紙は本当に脳内ハッピーセットな内容らしくかなり意味不明な訳になっていました。

mixiに似た時代を感じるSNSが登場しますが、さくっと友人申請して存分に彼の写真を堪能するあたりソルの30代古参ファンの心の余裕を感じます。
ソンジェのページの訪問者数はこの回に限らず常に1なのですが(ウソでしょ)以降全てソルのものだと思われます。

ソンジェがソルの乗っているバスを追っかけながら窓越しに目が合う場面は初見時、この子つれないフリしてちょっとソルのこと気になりだしちゃってるわね…わかるわよ…とニヤつきながら見ていましたが二周目以降は、必死~~~~~!!!!不器用~~~~~!!!!!最高~~~~~~~!!!!!とラッパ鳴らしながら見るようになりました。(付き合うまで大体これ)
でも走行中のバスを止めようとする行為は大変危険なので頑張って次のバス停まで走って欲しい。

2-3

ソルは学内の掲示板で未来のソンジェが水泳を引退する怪我を負うきっかけとなった大会が行われることを知る。
水泳を続けていれば歌手にもならず、悲劇的な未来を食い止めることができるかもしれない。なんとしても出場を諦めさせるため、なりふり構わず説得を続けるものの全く聞く耳を持たないソンジェに、しまいには老婆の托鉢僧に扮して脅しをかける始末。

手応えを余り感じられずに帰宅する途中、ソルは喧嘩で怪我を負ったテソンを見かけ、説教しながら手当を施す。自宅の前までついてきたテソンと言い合いをしているところに、ちょうどソンジェが帰宅する。
ソルの変装はバレており、ソンジェからのより強い拒絶を感じるが、ここで初めてソルは彼が自分の家の真向かいの住人だということに気付く。

ソルの回想で水泳をやめたきっかけを語っている未来のインタビュー動画が出てきますが、高校生ソンジェに見慣れたタイミングでの突然の大人ソンジェにジュッと目が焼かれます。せ、洗練されている…

ソンジェの父グンドクとソルの母ポクスンの長きにわたる戦いの火蓋を切らせた「原始的な本能」にまつわるバトル挿話もここで入りますが、VHSを借りていないことを主張するためにグンドクが「昔妻と映画館で観てる」と発言してます。
デートにそのチョイスはどうなんだと思いつつ、もしかしたらジョンレノンとヨーコのような先鋭的なカップルだったのかもしれない。
それにしても原始的な本能、露骨な表現でなくても背徳さが伝わる秀逸なタイトルですね。

托鉢僧に扮したソルに出くわす際、ソンジェは父親に「今日も練習頑張ったよ」と電話をしています。夜遅くまで接客業を頑張っている父を安心させたくて一緒に住んでいてもまめに連絡を取っているんでしょうね。
こういう何気ないところから父思いの優しい子なんだということがわかり、この父子家庭をより一層応援したくなります。

それにしてもこんな高身長男前純情スポーツ男子が目の前に住んでいて何度か顔も合わせていたのに一切関知していないソルの鈍感力はもはや特殊技能と呼べるレベルに達していることは疑いようがありません。

2-4

ソルたちと別れた後、ソンジェは明日に控えている大会のイメージトレーニングが上手く出来ず、一人プールを訪れる。
同じ頃、ソンジェの水着を盗もうと彼をライバル視する水泳選手ヒョングが現れる。

ソンジェを追ってきたソルが彼の企みを阻止し、強い口調で追い返すもののシャワーを終えたソンジェに見つかり、二人は一緒にプールに落下してしまう。

度重なるソルの理解しがたい言動に声を荒らげるソンジェ。
彼を守るために未来を伝えたいのになにひとつ伝えられないソル。
彼女を置いてソンジェは帰途に就くが、友人からヒョングの企てを聞きソルが水着を盗んだのではないと知り踵を返す。

一方、ソルは失意のまま雨に濡れながら、事故を思い出して車道の真ん中で立ちすくんでしまう。
車にひかれそうになった彼女のもとへ、間一髪のところでソンジェが駆けつける。
フラッシュバックが起こり、その場で倒れこむソルを驚きの表情で抱き留めるソンジェ。
春の夕立の日から想い続けている少女との突然の縁に戸惑いを覚えながら、彼はその小さな体を抱きしめる腕に力を込めた。

ソンジェの水泳仲間たちはソルとの仲を取り持つ気満々で、男子高生らしいワチャワチャ感が微笑ましいですが、そんな中一人だけソンジェに執拗に意地の悪いことを言ってくるヒョングくん、彼はこのドラマ内で数少ない(唯一?)ソンジェよりも背が高い男子です。
190cmのソンジェと並ぶと大体誰でも頭一つ分くらいは差が出るのですが、ヒョングくんは同じ目線でバチバチやり合うので二人が言い争うシーンは見応えがあります。
だがしかし!
「あいつは前日に着た水着だとメダルを取る」「だから前日は本番用の水着で練習する」と言っていることからソンジェの水着事情とメダル獲得の相関に異常に詳しいようです。
これもう逆にソンジェのこと大好きだろ。
その結果やることが水着泥棒という雑魚極まれりな嫌がらせのため小物感が否めない。
大きいのに小っちぇえ男代表のヒョングくんです。

そして2話のハイライトである巧妙に隠されていたソンジェのソルへの片思い。
彼の気持ちを知ってから見る1話と2話は楽しくて楽しくて、片恋相手に翻弄されるピュアな男子高生の姿に酒が進むし白飯も3杯いけます。
雨だろうが雑に置き配した挙句住所を間違えてくれた配達員に深く感謝。
店番しながら居眠りしているソルの頭を支えるソンジェの腕の心配をわりとマジでしたのは私だけではないでしょう…手術した方だしね🏥

2話の最後から一気にソンジェを応援するドラマに切り替わり、今まで感じていたものをひっくり返されるのはすごく楽しい視聴経験でした。
このソンジェのソルへの想いという最初から最後までブレない軸が、ダレることなく楽しさが加速していく肝なんですよね~。
まとまりなくダラダラと書いてまいりましたが、次回も細かく書いていこうと思います!

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