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細かすぎるけど伝えたいソンジェ背負って走れ3話目

3話 「告白はタイミング」

3-1

水着盗難の誤解を謝罪したソンジェは、ソルに改めて大会に出場してメダルを取るという意志を伝えた。
宣言通り、翌日の水泳大会でソンジェは自己ベストを更新して優勝し、喝采を浴びる。

前夜、ソルを家まで送ったソンジェは彼女が自宅に入るのを見届けた後、抑えきれない気持ちから激しく投げキスを飛ばし、その姿をインヒョクに目撃されていた。
大会に優勝してソルに想いを伝えると意気込むソンジェに、インヒョクは告白はタイミングが重要だとアドバイスを授ける。

大会の後、告白しようとソンジェはソルを誘って昼食をともにする。
雰囲気の良い店を下調べしていたが、栄養面を考慮したソルの希望で参鶏湯の店に入ることに。
食事の後、告白のタイミングを見定めようとどこか上の空のソンジェをソルが証明写真の撮影に誘い、二人は初めてのツーショット写真を撮る。

のっけから謝罪なんですが、前回の記事で「原始的な本能」に言及した際に完全にドラマオリジナルの18禁映画だと思い込んで書いてしまったんですけど、「氷の微笑」の原題だったんですね!?
寡聞にして存じ上げず、ただ話題作を鑑賞しただけのソンジェの両親を尖ったカップルにしてしまったことをお詫び申し上げます。ろくに下調べせず見切り発車で始めるからこういうことが起こる。
勢いのままに更新してるのでまた似たようなことがあると思いますが、こいつよくわからんまま言ってるなくらいのまなざしでご容赦いただけますと幸いです。
でも普通のデートに濡れ場盛り盛り氷の微笑もなかなか攻めたチョイスだと思う。(食い下がる)

幾度もの制止や妨害を乗り越えて迎えた水泳大会で、ソンジェの応援団は彼の名前とサメ?の描かれた揃いの赤いTシャツと応援グッズで団結力を見せています。インヒョクも駆けつけていますが、彼以外はほぼ中年男性で構成されておりパパのお友達がメインなんですかね。
二人の恋路の雑音にならないよう制作側の配慮で表に出てこないだけで、密かに応援しているソンジェファンの女子も目立たぬところに大勢いると信じたい。

食べログ的サイトで「デート」「オシャレな空間」にチェックを入れて検索したであろう努力が無に帰したのはかわいそうですが、栄養満点の参鶏湯めちゃくちゃ美味しそうでしたね~。日本だと大衆的な店で丸々1羽入っているのはあまり見たことないのでいつか本場で食べてみたいです。
テソンに気がないことを知ってガッツポーズする姿はドラマ屈指のかわいさですが、ごく自然に参鶏湯を食べやすいようにほぐしてくれる優しさにはときめき不可避です。基本不器用男子のくせにたまにこういうところ見せてくるからいついかなる時も油断できない…

物語前半の鍵となる証明写真を撮るシーン、ここで初めて体を左右に揺らしておねだりするソルのぶりっ子あまえんぼムーブが発動します。最初は照れ隠しから断るソンジェですが、以後この動きが観測された際は漏れなく全肯定botと化します。
現実での使用には慎重になった方が良いであろうこの動きをただただ可愛く演じられるキムヘユンさんの透明感がすごい。

撮影の際、最初のシャッターでは戸惑って完全なる無表情、2回目はぎこちない笑顔、3回目にはかわいいポーズは絶対しない宣言からの余裕の笑顔でハートを作るというこの数秒で一体何があったと思わせる罪深いテクニックにも着目したいところです。
そしてこの撮影がプリクラじゃなくて証明写真というのがいいですよね。
目が顔の1/3くらいを占めて顎が物噛めるのかというくらい細くなってなんかふわっとぼかしフィルター入ってる二人、ちょっと嫌だし…(プリクラへの偏見がでかい)

この日のソルはかわいい小花柄ワンピースにハーフアップと、まさにデート向きの装いをしておりソンジェも内心テンション上がっていたと思いますが、推しのハレの日にふさわしい正装という意識高いオタクの選択だとしたら切ない。

3-2

帰りの車中で尿意を催してしまったソルの様子に気付いたソンジェは、自分がトイレに行きたいと申し出てバスを止めてもらう。 羞恥にうろたえながら用を足しに行く彼女を見送りながら今はタイミングではないと思い直す。
想いを伝えられないまま家の前までたどり着いてしまった二人。
季節外れの桜の花びらが舞い散る中、ファンをやめて恋人になって欲しい気持ちを告げようとしたところ、距離を置かれると勘違いしたソルに友達になろうと返されてしまう。

花びらを散らしてお膳立てしたにも関わらず告白できなかったことをインヒョクに責められ図星なことから彼に怒りを向けるものの、まだ振られていないことを指摘されて機嫌を直し、彼女からかけられた優しい言葉を反芻しながら幸せそうに横になるソンジェ。

しかし、大会後の練習中に過去に手術した肩の状態が悪化し、選手として続けていくためには再手術のあと数年のリハビリを要すると医師から告げられてしまう。
実質的な引退宣告に重く沈む息子の心の内を知らない父グンドクは自身の店に大勢の客を招いて優勝記念のパーティーを開いていた。
この波に乗じてオーストラリアでの個人レッスンを勧める父に強く反発し、水泳をやめると宣言するソンジェ。
事情を聞いたソルはソンジェのもとへ駆け付けて親子の激しい言い合いを目にするも、水泳に人生を捧げてきた彼の大きな悲哀の前に立ちつくすことしかできなかった。

強く願っても変わらなかった運命に虚しさを覚える彼女がカレンダーに自身の交通事故の予定を書き込んだ瞬間、その文字は幻のように消失した。

韓国ドラマ、シモの生理現象に悩まされる場面すごく多くないですか!?
愛の不時着きっかけで見始めてから今まで10~15本程度しか見ておらず、飛ばさずまともに完走したのはソンジェ含めて5本に満たないくらいというお前が韓ドラを語るなと言われるレベルの視聴数ですけど、それでも老いも若きも男も女もトイレを我慢しなくてはならない危機が訪れる場面が多い気がしてなりません。
日本のドラマでは特に女性が催すというシーンは殆ど見ないため、最初はちょっと抵抗があったんですが、何回も見かけるうちによっ韓ドラ名物!という目線になってきました。

バスが途中停車した場所は明らかに周囲にトイレがあるような環境ではなく、ソルは泣く泣く外で用を足したのでしょうが、そんな羞恥に満ちた状況を慌てることなく受け止めて見張りにつく姿はアガペーの化身でしたね…

家の前での告白は失敗しましたが、屋根の上で花吹雪持って待機しているインヒョクが不審者として通報される前に帰宅してくれて良かったです。
恋愛経験豊富な描写は一切ないものの度々先輩風ビュービュー吹かしながら伝えてくるアドバイスは的を射てるのかよくわかりませんが、二人のデート中も度々様子を気にして連絡をくれていたようだし、友人思いのいい男だ。

自分の店でファンミーティング規模の祝勝会を開くグンドクパパ、良き父なのは間違いないのですがその愛ゆえにことソンジェに関しては暴走するきらいがあります。
あの大きな体がエコノミーに小さく折りたたまれるのはいたたまれないのでビジネスという太っ腹な選択は正しいと思うものの、海外コーチにレッスン料払って航空券取るのは流石に当人に相談してからにして欲しいところです。
でも息子のためにずっと貯金をしてきたり、大会で結果を残した時の写真を店内に数多く飾っていたりと、誰よりも近くで水泳を応援してきてくれていたのは間違いないんですよね。男手一つでここまでまっすぐな良い青年に育て上げてくれた時点で五体投地ものですしね…改めて深謝…

3-3

初対面となるインヒョクを待ち伏せて話していると顔面にサッカーボールが激突する事故に見舞われるソル。様子を見に来た男子生徒の名札を見てデジャヴを感じ、同じ日に自宅で火事があったことを思い出す。
偶然通りかかったテソンのバイクに乗せてもらい、クムの失火による火事を消し止め、元の時代では痛々しく跡が残っている母の火傷を防ぐことに成功する。

自分の行動で運命を変えることができた事実に喜ぶソル。協力してくれたテソンに礼を告げると彼はあいかわらずの態度で彼女を揶揄うが、彼女を見る目には以前よりも興味と温かさが浮かんでいた。

一方、ソンジェはグンドクと喧嘩別れしたあと、一人暮らしをしているインヒョクの部屋に寝泊まりしていた。事情を知った父が彼のもとを訪れ、肩のことを黙っていた息子を叱りながら、何も知らずに祝ってしまった後悔をにじませる。
手術の後に水泳を続けるかどうかは自分で決めろ、と決断を委ねられ、ソンジェは父に相談せず一人で悩んでいたことを涙ながらに謝罪した。

手術は無事成功したものの選手としての復帰は絶望的だという告知を立ち聞きし、ロビーで一人声を上げて泣くソル。
入院中は手作りの弁当や菓子を差し入れし、退院後も祖母の作った参鶏湯を持ち出してグンドクに手渡す。

返礼にもらった五味子を漬けた飲料を部屋で一人飲んでいると次第に暑さを感じ、涼を求めて窓を開けると、門扉を開けて外出するソンジェの姿が目に映った。

爽やかにあいさつをしてきたインヒョクに対して実物はいまいちと声に出してぼやくソル、曇りなきまなこの罪なき男子高生に対してシンプルに失礼過ぎますが理不尽な恨みをぶつけられた彼が気付いていない様子で安心しました。

白馬の王子さながら颯爽とタンデムでテソンが自宅へと送ってくれますが、このときのソルをよーく見ると両足を揃えてお嬢様座りしてるんですよね。せっかくスカートの下にジャージを履いたのにその乗り方は流石に危ないぞソル!

火事騒動の後にインヒョクの一人暮らし部屋が初お目見えします。
室内の壁はカラフルなタイルで飾られていると思いきや正方形の玉子パックのようです。調べたところどうやら防音対策になるらしく、バンドマンらしい部屋作りをしています。
ワンルームぽいのにベッドが見当たらないのでニトリで買ってあげたい。

居酒屋で親子が話し合うシーンは二人の絆を感じられる好きなシーンです。
一人で抱え込んでしまったソンジェに対して「なんで悪い父親にするんだ」というセリフが胸にしみましたね…良き父親であろうと努力しつづけてきたグンドク、息子が一番辛いタイミングに寄り添えなかったのは相当悔しかったんでしょうね。

入院時のソンジェのパジャマは家から持ってきたものですかね?青のパイピングがファンシーでかわいらしいデザインです。
ソルが差し入れした弁当はフルーツ盛り合わせ、サラダメインのサンドイッチ、具沢山キンパと栄養面も考えられており、(この時点ではまだファンとしてですが)深い愛を感じます。
同部屋の人にまでカップケーキを振る舞っていますが、バイトをしている描写もないし小遣いでやり繰りしてるのだとしたら涙ぐましい。

グンドクパパがお返しでくれた五味子酒の実は南天?アセロラ?のようなかわいい見た目ですが、焼酎に漬け込んであるとしたらかなりアルコール度数が高そうです。あの量をソフドリ感覚で飲むソルはしっかり酔っぱらってはいるもののかなりの酒豪の模様。

3-4

己の戦場ではなくなった夜のプールサイドで一人物思いにふけるソンジェ。
用具が倒れる音に反応して近づくと、五味子の酒ですっかり出来上がったソルの姿があった。
酔っている彼女を座らせて自身も隣に腰を落ち着けると、ソルはダジャレを繰り出し始め、ソンジェは目の前の相手に気付かれないように思わず笑みをこぼす。

ダジャレが通用しないと思ったソルはオーディオプレーヤーを取り出し、イヤホンを分け合ってかつてECLIPSEのソンジェがカバーしていた曲を流すが、次第に眠気が訪れてしまう。
不安定な体勢になったソルの頭を抱えて自分の右肩にもたれかからせるが、酔って顔をすりつける彼女に動揺し、思わず立ち上がるソンジェ。
目を開けたソルはソンジェを等身大パネルと勘違いし、思わず駆け寄って話しかけるが、酔いが醒めないまま後方に倒れかける。
咄嗟に右手で彼女の背を支えるソンジェとソルの視線が交わり、彼女は彼の頬に優しく手を添える。

想いが溢れたソンジェは今がそのタイミングということを意識もせずに自然に彼女へ好意を伝える。
目をそらさず、彼にずっと幸せでいて欲しいと願いを語るソルの唇にソンジェはそっと口づけを落とした。

プールのシーンで大活躍する一昔前のMP3プレーヤー、スマホがない時代ならではのアイテムですね。ソルはハートのシールでデコっています。
テソンオタクだった当時のソルは彼がベースを演奏しているライブの曲とかを必死に録音していたかもしれませんが、聞き返されることなく上書きされたんだろうな…ボーカルドンスプくんだしな。

ずっと笑ってて、つらいとき寂しくないように怖いことを考えないようにそばにいてあげるからってすごい殺し文句ですよね。告白の返事としてはアレ?OK?と一瞬迷うかもしれませんが、私も好き💗というオーソドックスな返しよりも大海原のように広く深い献身的な愛情が込められています。

同カップルの世代別ロマンスを楽しめるのもこのドラマの醍醐味ですが、このシーンでは唇を押し付けるだけの初々しいファーストキスが拝めます🙏こなれた技巧を感じさせず、高校生の初キス描写としてかなりの高得点を叩き出しているでしょう。(謎審査員)
ソルが酔ってぼーっと立ったまま状態で背伸びもしていないのでソンジェの体勢が若干辛そうなのは身長差カップルの宿命なので仕方ない。

プールサイドの告白→キスは誰もが心のくす玉を割ったと思いますが、ソルが五味子酒を飲みだした時からドラマのお約束的にここからの一連の記憶は残らないんだろな…というメタな考えが厳然とあったので、終始これを脳内HDDに保存できないとは何ともったいない…おおもったいない…ともったいないおばけとなってしまいましたね…。

3-5

翌日、登校中に二日酔いの頭痛に苛まれながら何気なくオーディオプレーヤーを再生すると、ひどく酔っぱらっている自分とソンジェの会話が耳に飛び込んできた。
全く記憶にないその内容に驚愕するソル。

同時刻、テソンは自身のファンであるガヒョンにソルをバイクの後ろに乗せたことを追及されていた。
自分本位な気持ちをぶつけてくる彼女を煩わしく思うテソンが周囲を見回すと、自身の頭を叩きながら歩くソルの姿が目に入る。

一本遅れた便で登校したソンジェはバスを降りるとすぐにソルを探し、ピンクのバックパックを背負った彼女を見つけると自然と笑みがこぼれた。
昨日想いを交わしたことで、より一層特別となった存在に走って近づくと、彼に先んじてテソンが彼女に声をかける。
目の前のやり取りをどこか不安な思いで見守っていると、テソンはソルに交際を申し込んだ。

突然の申し出に吃驚するソル。
外されたイヤホンから彼女の耳に届かなかった昨夜の告白が流れ、その瞬間腕時計が光りだす。
目を開けるとそこは2023年の元日、悲劇の直後の世界だった。

ソルの意識が未来へ戻った後、2008年の高校生であるソルは、憧れの人キムテソンからの魅力的な誘いを喜んで受け入れる。
テソンの恋人となったどこか呆けた表情の彼女を失意に暮れたソンジェが見つめていた。

あれだけの量を飲んで二日酔いでもちゃんと遅刻せずに登校するソル、えらい。

2000年代のKERAに載ってそうなビジュアルのガヒョンちゃん、私服ではトゲのついたレザーのチョーカーやブレスレットを愛用している気がします。
過激派バンギャであろう彼女はテソンのファンクラブがあったら会員番号は一桁でしょう。会員番号3桁レベルのソルが寵愛されていればそれは我慢なりません。

高校生ソルからするとラブレターを渡して告白した直後に交際を申し込まれていることになるので、なんか意識飛んでた気がするけど両思いでハッピハッピハッピー🎵という感じだったのかな。
天国から一気に地獄に落とされるソンジェの表情が切ないです…
昨日はきっと帰った後「デート おすすめ」「彼女 プレゼント」といったウキウキワードを検索していただろうに…!!!

なんてこったな終わり方の3話目でしたが、次回も細かく見ていきたいと思います!

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