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細かすぎるけど伝えたいソンジェ背負って走れ4話目
第4話「思い出すべきこと」
4-1
2022年12月31日、人気バンドメンバーであり俳優でもあるリュソンジェは雪の降る漢江で忘れえぬ初恋の女性と邂逅し、自分のファンでありながらかつての自分のことを一切覚えていない彼女に傘を差しかざしていた。
友人に送られて帰宅した彼女が、マンションの外廊下のセンサーライトを点灯させながら車椅子で部屋に向かう姿を何か堪えながら静かに見守る。
滞在先のホテルに戻った彼は高層階のバルコニーに佇み、鳴り響くチャイムに憂いを帯びた瞳で静かに振り返る。
2008年から戻ったソルはソンジェの亡くなった病院で目を覚ます。
警察から彼の遺品である二人で撮った証明写真を見せられ、未来が変わったことを確信して再びタイムリープを試みるも腕時計は作動しない。
自宅にて古い手帳から遺品の片割れである証明写真を見つけ、泣き崩れるソルの携帯電話にインヒョクから着信が入る。
「思い出してほしい」と告げられて通話が終了した後、深夜12時になった瞬間に腕時計が光り、ソルは再び2008年にタイムリープする。
1話の漢江シーンのソンジェ視点、最初に見た時には予想もつかなかったソンジェの気持ちが明かされます。
えええマンションまでついてきてたのおお~~;;となる切なさ大爆発シーンですね。
この時のソルは車椅子なので腰壁に隠れて姿が見えず、一つずつ点灯するセンサーライトのみが彼女の存在を知らせている演出がまた二人の隔絶された関係を感じさせて何ともやるせないです…。
ここで流れる「A Day」の歌詞がまた彼の心情にぴったり寄り添ってるんですよね。ここぞという場面で流れる名曲…!!
一連のシーンのソンジェは表情も乏しく憂いと諦観に満ちてて、本当にあの生命力あふれる感情豊かな男子高生をこんな風にした全てが許せん😭
高校時代の手帳に入っていた証明写真、テソンにマジLOVE1000%だった当時のソルの目をよくぞかいくぐった。
4-2
自らが依頼した悪霊退散の祈祷の最中に2008年に戻ってきたソル。
帰宅中のソンジェを見つけて慌てて話しかけるも、自ら彼を拒絶した記憶の断片が蘇り、彼女を無視して家に入る後ろ姿を見送ることしかできない。
可能な限りソンジェの未来を変えようと奮闘するが、テソンと付き合っている事実が壁を生み、かたくなに心を閉ざす彼に取り付く島もない。
悲劇を生むきっかけとなる芸能界に入らせないよう、ソンジェをオーディションに連れて行かないようインヒョクにも釘を刺す。
ヒョングが夢破れたソンジェに対し、亡き母のことにまで触れて挑発する場面に駆け付けたソルはその大きな体に飛び込んで頭突きをし、厳しく説教する。
直後にガヒョンたちに絡まれ取っ組み合いの喧嘩になった際に、ソンジェが亡くなった際に記者会見をしていたキム社長を見かける。
彼がソンジェとインヒョクに名刺を渡すところを目撃して焦燥に駆られたソルはソンジェの家を訪問し、グンドクの目を潜って部屋に忍び込む。
出張お祓い、ド派手祈祷師の傍には立派な祭壇が組まれ、背後には楽師が3名も控えており、かなりお高いプランを頼んだ可能性がありイム家の家計が心配です。
日にちを確認するためにソルがガラケーを開いたときに、待ち受け画面は片手を頬にあてながらウィンクしている自撮りということが明らかになります。まごうことなきぶりっこ…!!珍しい待ち受けですが、特に疑問に思っている節もないのでこのセンスは生来のものの模様です。
ソルが実演してる吸い玉ってなんだろと思ったらよく背中が吸い出されてる施術で有名なカッピングのことなんですね。肩こりに効くならちょっとやってみたい。
ソンジェをオーディションに行かせないようインヒョクを説得するために軽音部の部室を訪れますが、壁にでかでかと「イクリプス」と書かれた横断幕がかかっており、部内でもイクリプスが相当幅を効かせていることがわかります。
ここでまたドンソプくんがボーカルなのになぜ…という疑問が出てくるのですが、あれですかね、普段は目立たなくて特に才能も感じさせないけどステージに立つと覚醒して豹変する少年漫画主人公タイプなんですかね…別の物語始まってしまう。
ソンジェを守るためとはいえ、罪なき夢追い人の男子高生にナイフのような言葉を容赦なく浴びせる鬼ソルですが(石ころと原石…)インヒョクが繊細な男子だったらどうするんだ。
三枚目キャラに徹してるけどインヒョクもかっこいいしお歌めちゃくちゃ上手なの知ってるよ…!
インヒョク役のイスンヒョプ氏がボーカルを担当しているN.Flying、日本のアニメ曲を多数カバーしていて驚きましたよ~~
意地悪ヒョングくんの嫌味がさく裂しますが、ソンジェの水着事情に詳しすぎることを知っているので本当にこの男ソンジェのこと大好きだなとしか思えません…素直になれよ!!
ちなみにこのヒョングくんはキムヒョングくん、3話で病院に行ったソンジェのことをソルに教えてくれた同じ水泳部員の小柄なヒョングくんはチェヒョングくんだそうです。悪ヒョングと良ヒョング。
キム社長はなんでチャガム高校に来てたんですかね?
まったく音楽活動してないソンジェにも名刺を渡していましたが、モデルも発掘してたのだろうか。
たとえアーティストを探しに来ていたとしてもあのスタイルを目にして思わずスカウトせずにはいられなかった気持ちもわかりますが…
4-3
ソンジェの部屋に侵入したソルは彼の制服のポケットに入っていたキム社長の名刺を破り捨て、グンドクの目から逃れるためにベッドの下に潜り込む。
今となっては夢の残滓となった先日の大会の表彰状とトロフィーを受け取ったソンジェは夜の橋で一人、プールサイドで聞いた反故となった優しい言葉を思い出していた。
帰宅して自室の電気をつけると床に横たわって眠るソルの姿が目に入る。
呼びかけに応えないソルに困惑しながらも、暑そうな彼女に扇風機の風を向け、その小さな手と自分の手を並べて大きさを比べるといった好意を隠しきれない行動を取ってしまう。
目を覚ましたソルにプールでのことを問いただすと、彼女が酔って何も覚えていないことを知ってばつが悪くなり、未練の証拠である机の上の証明写真と菓子を慌てて片付ける。
彼の想いに気付いていないソルは、自身がラジオでソンジェからかけられた言葉を引用して持参したメンタルケアの本を読むように勧める。
知らぬままに自分の気持ちを裏切りながら心配してそばにいようとする目の前の少女に対する複雑な思いを抑えきれず、ソンジェは彼女を布団で包んで外へ運び出す。
初めて入る推しの部屋を堪能するソル。(不法侵入)
この日、ヒョングくんに頭突きしているので前髪の奥のおでこがうっすら赤くなっています。芸が細かい!
未来の出来事いろいろあるだろうに、不時着婚など芸能人の結婚ばかり時間停止のネタにするのが笑えますが、自分も過去に戻って未来のことを咄嗟に言うとなったら逃げ恥婚とかしか出てこない気がするな…
なかよくなりたいと主張するソルに男女の友情なんかないと言い張るソンジェ氏、自身に熱愛報道が出たときは友人と主張するダブスタ野郎となってしまうことを今は知らない。
やりきれない思いながらも靴を忘れたソルにサンダル貸してくれる優しさがしみます。家目の前なのに…!
この後ヒョンジュの厳しいお腹事情(韓ドラ名物)によってクムへの想いが生まれます。
このときのクムが異常に察しがよく、颯爽と男前ムーブを発揮したことはこのドラマ最大の謎のひとつといっても過言ではないでしょう。なんで???
4-4
待ち合わせたカフェでソルは自分が二重人格だと伝えてテソンに別れを告げる。
その日はテソンの誕生日で、自分の意識が入る前のソルが用意したサプライズイベントが進行されてしまい、別れ話はうやむやに。
両親から誕生日を祝われないテソンにわかめスープをごちそうし、本来の自分が戻ったら高校生らしい付き合いをして欲しいと求めるソル。
口うるさい注意にテソンはどこか嬉しそうに口角を上げる。
テソンに届いたメールでソンジェがインヒョクとともにオーディションに行ったことを知ったソルは慌てて会場に向かうも、彼は店の手伝いで参加せずに帰っていた。
インヒョクからソルが自分を追ってきたことを聞き、居ても立ってもいられず店を飛び出すソンジェ。
ソルの乗るバスを見かけ、外から声をかけるも深く寝入っていて起きる気配はない。
寝過ごしたソルが慌てて降りたのは、どこか見覚えのあるチュヤン貯水池だった。
バス停で不審な男性に声をかけられ、逃げた先の橋で携帯電話を奪われ川に落下してしまう。
心配してタクシーで追ってきたソンジェに助けられ、一命を取り留めるソル。
真摯に心配する彼の瞳を見つめながら、かつて事故から救ってくれたにも関わらずひどい言葉をぶつけてしまった人の面影がよみがえり、ソルは自分が失ったものが記憶だけではないことに気付いた。
この日のソルはダボっとしたラガーシャツに短パンと中学生男子のような恰好をしています。髪もラフに一つにくくっただけで油断しまくりの装い。
テソンにしか会わないと思ったからなのか、どう見られてもいい逆乙女心コーデできめています。
そんな抵抗むなしく、ソルが色気のかけらもないおかん的言動を取るたびにテソンの好感度がギュインギュイン上がっていくのが切ない。
衆人環視で漆黒の歴史を披露してしまうソルですが、ここで注目すべきはその企画力とクリエイティビティです。
30代のソルの意識がお祓い中に戻ったのはテソンと付き合ってから10日後ですが、その短い期間の間に高校生のソルがこの動画を企画、撮影、編集した能力は目を見張るものがあります。
その余りに個人的な内容から作詞・作曲・振り付け全て自分一人で行ったものと推察されますが、凡人にこのマルチタスクはこなせないでしょう。
若干キーの狂った、王子様テソン~OH~YES~に惑わされがちですが、実は映画監督が夢というソルの才能が存分に活かされている場面なのです。
でもソンジェのためにもデータ保存されているあらゆる媒体を滅してほしい。
店の手伝いをしているシーンでは貴重なエプロンソンジェが拝めます。足長すぎて丈が短くても似合っているよ…
ソルが自分のことを追いかけてきたことを知って店の手伝いを放棄するソンジェ、客目線だと水もくれなきゃ焦げを放置して網も変えてくれない最悪店員なので、ちがうんです!!!普段は本当に何事も一生懸命な父親思いの良い子なんです!!!と声を大にして弁解したい。
チュヤン貯水池、いつ見ても人の気配なさすぎ不気味すぎでこんなところにバス停を作ってくれるな。
この時出てくる不審おじさんは謎の大荷物や自分を悪人と思っていない言動が妙にリアルで怖いですね…。
優秀な救助犬ばりにソルの居場所を的確に探知してくれるソンジェがいなかったら本当に大変なことでした。
もう何度も見てるんですけど見るたびに新しい発見があって、本当に味わい深い作品ですね~。
次回も重箱の隅をストローで吸い尽くすがごとく細かく語っていこうと思います!
ここから余談↓
U-NEXTに入ったことで韓ドラライフが充実して色々見てるんですけど、なかなかソンジェ以降は完走にいたらず…だったんですが最近見たDear.Mは最後まで楽しく視聴できたのでこちらもいつか単独記事で語りたいと思います。
一人どうしても許せない登場人物がいるのでドラマを語るという体でめちゃくちゃ責めまくりたいです🎵(ドラマ見た方はみな同じ気持ちだと信じている…)
次はソンジェ周回と並行して愛の一本橋を見ようかな~と思っております。