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Day 1 矛盾する自己を抱える

「適応障害ですね。診断書書きますか?」


まさか、と思った。

そういえば、ずっと寝れていない。5月頃から平日も土日も、寝付けず夜中に近くのコンビニでビールを買って飲む、みたいな生活が当たり前だった。たまに徹夜で会社に出勤。土日でも、朝6時に目が覚めてしまう。本当に寝れないのだ。軽い脱毛症も始まった。
でも、一度オフィスに行くと、「お前はダメだ」と言われ続けた。
バカとも○ねとも言われた。(本当に言われました。昭和みたいですね。)

こうやって落ち込む自己肯定感は、負の連鎖を作り出す。
無理やり笑顔を作って、笑ってやり過ごす度に心が削れるのだ。自信のかけらもなくなっているから、空回りばかりする。

あくる月曜日。また一睡もできなかった。

「すみません、会社休みます。」

勝ちたくて転職したのに。
20代最後になって、初めて自ら負けを認めた瞬間だった。


ところで、私は友人に恵まれている。本当にいいやつばっかりで、面白いしかっこいいし可愛いし勉強もスポーツもできるし、人想いな奴らで、私の自慢の一つだ。

会社を休んだ時、急に友人が飲みに誘ってくれたり遊びに誘ってくれたり相談に乗ってくれたりした。
あの2週間は、私が本当に大事にしたいものを再認識した2週間であったし、より自慢できる友人だなと思う。

また、私の自慢の一つに人生の師がいることなのだが、
会社を休んで相談しに行った時、人生の師は、こういった。
「今回はお前の負けだけど、せっかく休みなんだからやったことない、これからもできなさそうな経験に貯金使えよ。パラオでダイビングライセンス取るとかどう?」

4日後にパラオ行きの航空券を買った。

この話はまた今度。


兎にも角にも、自分がどうなりたいか。に向き合った3ヶ月だった。

私は小さい頃から「生きている意味」を探していた。
生きている意味を考えるきっかけになったのは、小学校4年生の時に行った知覧特攻平和会館であったのは間違いない。でも、自分でも腑に落ちない「なんで生きている意味を考えるの?」に対する解答が見つからない。

でも、そういう「意味を探し」ているから、地元では一番いい学校に行きたかったし、甲子園に出たかったし、東京大学に行きたかったし、大学を休学して事業もやってみたかったし、お金持ちになって大きな資産を買って名前をつけたかった。
私にとってのガソリンであり、生きるモチベーションなのだ。


さあ、今私は大人になって、叶う夢と叶わない夢の分別がついてきた。

そんな自分が嫌だ。
私は大人になりたいけど、夢を見る少年のままでいたい。

夢を見る少年と、現実を見る大人を内包する自分がアウフヘーベンすることで、新たな「私」を作ってくれるのだ。

見た目は子供、頭脳は大人。

ではなく、

心は子供、頭脳は大人。

かもしれない。
そんな子供心のログを書いていきます。

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