高潔、善良 「路傍のフジイ」

路傍のフジイ (1) (ビッグコミックス)

承認欲求ともマウントとも無縁の男、「フジイ」の生きざまが魅惑的すぎる！

40代非正規社員、社内では舐められている。どうやら友達もいなそうなフジイ。
ところが彼はやりたいこと知りたいことがありすぎて人生が楽しい、願いは不老不死だと言ったんだ。

作内であるアニメキャラを指して高潔な人物と評するフジイだが、私にはフジイこそ高潔という言葉がふさわしいように思う。

仕事や恋愛に向いていないだけで人の価値なんか測れるもんじゃない。
そもそもフジイは人の価値とかヒエラルキーという概念を持ち合わせていない。

「フジイさんと一緒にいると自分がいい人間でいようと思えるんです」
これが彼を表す最も分かりやすい言葉だ。

無垢な子どもやお坊さんには汚い言葉を耳に入れたくない、それと同じです。

うわべだけでみんな仲良しをやるより、職場にフジイがいればいいのになと感じる良い漫画です。