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映画「ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件」を観た。

トニー・レオンとアンディ・ラウ共演の映画「ゴールドフィンガー 巨大金融詐欺事件」を観る。前半ちょっと眠くなったが、後半に向かうほど熱中できる作品だ。

実話がベース。舞台は、中国への返還が迫った1980年代の香港。ヤン・ヤッイン(トニー・レオン)は株式市場ブームに湧く中、違法取引を駆使して自社株を上昇させ、その作られた価値で企業買収を進め、一代で資産100億ドルの一大財閥を築き上げる。

一方そんな彼を、15年の長きにわたって追い続ける汚職対策独立委員会の捜査官、ラウ・カイユン(アンディ・ラウ)。この2人を中心に、バブルに湧く香港の熱狂と衰退を描く、実録金融興亡史といった体の話だ。

けっこう大味な展開かと思っていたら、ラウ捜査官の家族のことや、ヤン社長の恋愛ネタなども混ぜ込んであり、ドラマ的な立体感もある。なによりも、かつての香港映画らしい熱のこもった力強いストーリーテリングと、さすがのトニー・レオンの魅力的な悪徳社長の存在感で、どんどん観客を引き付けていく。

株価がどんどん上昇していって、ヤン社長が大盤振る舞い!って場面には、「ボーイズ・タウン・ギャング」バージョンの「君の瞳に恋してる」が流れて、バブル世代なら間違いなく萌えるぞ(^^)。

トニー・レオンとアンディ・ラウといえば、なんといってもハリウッドリメイク版がアカデミー賞を獲得した「インファナル・アフェア」シリーズを思い出すんだけど、「ゴールド…」の監督・脚本のフェリックス・チョンは「インファナル・アフェア」の脚本も担当していた人。それもあってか、脚本がやっぱり巧みなんだよね。ちょっとラストが静か過ぎる気もするけれど。

24日(金)からの公開で、25日(土)に観たんだけど、劇場はオレと同世代っぽい女性の姿が割と多く。きっと、トニー・レオンのファンだったりするんだろうな〜(^_-)。
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