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日本ダービー予想①

初めてのnoteです。
ダービー予想をしていきます。

私の予想ではレースのラップタイムを軸にしています。競馬予想のファクターは数多あれど、数字は嘘をつかないというのが信念です。一方、天候や芝の生育状況によってタイムは変わってきます。そのため、netkeibaで公開している馬場指数を用いて、ある程度タイムをフラットにして予想をしています。

まず、過去のダービーの振り返りから。

過去3年間のレースに馬場状態による差を加算してラップを記載しています。

※各タイムは200mごと、1F=200m

2020年 コントレイル 馬場差-20 (1Fあたり0.2秒加算)

12.8 - 11.5 - 13.1 - 12.8 - 12.5 - 12.0 - 12.4 - 12.5 - 12.0 - 11.5 - 11.5 - 11.9

前半5F通過 62.5

2019年 ロジャーバローズ 馬場差-21 (1Fあたり0.2秒加算)

12.9 - 10.9 - 11.6 - 11.6 - 11.8 - 12.2 - 12.5 - 12.6 - 12.4 - 12.2 - 12.1 - 12.2

前半5F通過 58.8

2018年 ワグネリアン 馬場差-18(1Fあたり0.1秒加算)

12.8 - 11.1 - 12.4 - 12.5 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 11.8 - 11.3 - 11.3 - 12.3

前半5F通過 61.3

見比べて感じるのは2019年のラップで後半に12秒台が続いていること。これは逃げたリオンリオンがハイペースで飛ばしていたためで、5F通過時点で2番手のロジャーバローズに2秒程度の差をつけています。2番手のロジャーバローズは例年の逃げ馬とそう変わらないペースで追走していました。このレースはラスト800mの地点でも先頭リオンリオンとロジャーバローズの差は1.5秒程度あり、この差がラスト400mの地点で無くなります。つまりロジャーバローズはこの間(12.4 - 12.2)に1.5秒の差を詰める=一気のスピードアップ・ギアチェンジでセーフティリードを作りそのまま逃げ切ったことになります。この区間をロジャーバローズは素早いギアチェンジからのトップスピード持続で、11.6 - 11.5で走ったと最速でき、3番手以降の馬はロジャーが二桁人気の人気薄だったため、若干仕掛けが遅れ伏兵の勝利となったと考察できます。

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(向正面ではこのような感じ)

その他の2年については逃げた馬と2番手以降の後続は離れておらず、ここから考えると近年のダービーはトップスピードとそのスピードの持続、ギアチェンジの速さが求められるレースであることに変わりありません。

2021ダービーの展開予想

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今年メンバー的に逃げそうなのはバスラットレオンとタイトルホルダー。ただ、バスラットレオンは好走歴が1800mまで、タイトルホルダーは番手でもOK。バスラットレオンの矢作調教師が逃げ宣言をしているので、恐らく逃げるのはこの馬。前半3Fは強引に行った分、若干速くなっても、そこからペースダウンして5F通過も60秒以上はかかると予想します。

次に今回のレースの肝となるのは1番人気のエフフォーリアと2番人気サトノレイナスの動き。強力な先行型であるダノンザキッドが回避したこと、エフフォーリアがトップスピードとギアチェンジの速さが持ち味で、東京コースで行われた共同通信杯を完勝したことを考えると持ち味を活かすべく中盤から自ら無理にペースを上げてはいかないと思います。

サトノレイナスにしても中段〜後方から直線の競馬に徹すると思われ、ラスト4Fから11秒台になるような瞬発持続勝負になる見込みが高いです。

枠順の並びで見た時に面白そうなのは2枠のヴィクティファルス。先行型かつ優勝に1番近いエフフォーリアの真後ろに付けられる算段が高いためです。距離ロスの少ないイン&直線抜け出しの走路確保両面から、マーク屋の池添は狙って後ろに取り付くはずです。

ここで話は一旦逸れますが、私が予想する上で重視するポイントを書いていきます。

各項目は詳細に書こうとするとそれぞれ記事1本分は余裕なので、機会があれば改めて紹介したいと思います。

各馬の能力を判別するポイント

大まかには以下の5つのポイントから各馬の強さを把握します。

①得意なレースの質

過去戦歴から探ります。私はレースを3分割し、前半3F、中盤(前後半3Fずつ、計6Fを除いたもの)、後半3Fで考えます。

前半、中盤はゆっくり流れ、ラスト3Fのトップスピードとギアチェンジ能力が問われる瞬発戦、前半からずっと流れが厳しく、持久力が問われる消耗戦といったようなレース質です。こんな感じに各馬が好走したレースの質がどんなものかを把握します。

②トップスピードとそれを持続させる能力

1Fあたりの最高到達スピードで、ラスト3Fにおいて、1Fあたり最速何秒で走れるのかです。11.2秒、10.9秒など過去の近走のレースラップからその馬がどれくらい速く走れるか把握します。

また、このトップ(に近いスピード)をどれだけ長く維持できるかも重要です。

③ギアチェンジ能力

②のトップスピードへ到達するまでの時間です。こちらもラスト3Fのレースラップを見ます。例えば12.4 - 11.6 のようなラップの場合、ギアチェンジが得意(瞬時にトップスピードまで乗せることができる)と判断します。

④当該馬の実走タイム

JRAの公式ホームページで公表されるタイムは先頭の馬が刻んだラップです。なので、レース映像を見ながら該当馬が1Fを実際にはどれくらいのタイムで走ったのかイメージをすることが大切です。(例えば公式ラップは12.4 だが、この区間で5馬身程度先頭との差を詰めた(1秒の差を詰めた)馬は実質11.4で走った等)

⑤コーナーの距離ロス

コーナーでどれだけ外を回り、距離ロスがあったかについてです。馬は一頭分外を回るだけで、コーナー半周で0.2秒ずつロスをします。つまり、インから5m分外を回り、コーナーを回ってきた馬は、それだけで 0.2✖️5 の1.0秒のロスがあると考えることができます。1秒で5〜6馬身程度の差が付くので、これは大きなロスです。

上記①〜④において、今回出走するレースが過去の傾向からどんな質(瞬発戦になりやすい、消耗戦になりやすい、ギアチェンジやトップスピードが要求されやすい等)を把握し、それに必要な要素(レース質、能力)で好走した馬をピックアップすることが大切です。

そして⑤において、「着順は悪いけど、距離ロスがあったため」等、実際の人気と能力から推測する人気が乖離している馬を見つけていきます。これが俗に言う「オイシイ穴場」です。

①〜④で注目に値する馬=上位人気の馬なので、穴馬を見つけるためには⑤の要素において過去レースを振り返ることが必要です。


これを前提に今年のダービー予想に入っていきます。

今年のダービーでいえば、トップスピードの速さと、ギアチェンジ双方が問われる&前に付けられる(先行して、後方待機の差し馬と同等の末脚を発揮できる)タイプの馬を狙うのが良いかと。

長くなりましたが、続きは②へ。







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