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ギアジェネ:ストーリーを振り返って
メインもなんだかんだで完結したから色々書こうかなって。
シリアス目なイベントのストーリーとかメインとかオリジナルストーリーのやつとか書く予定。
※読みやすさとか全く考えてない垂れ流しなのでご了承ください。
あとネタバレも多分に含むよ!
ライン編感想
ストーリー全体
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ギアジェネのメインストーリーのやつ。多分まだまだ掘り下げたいところとかもあったんだろうなぁという終盤の駆け足感はどうしても否めなかった。(業軸とかほとんど掘り下げられなかったし)
でもやっぱり俺たちの戦いはこれからだ!っていう状態でサービス終了しなかったところは本当によかった。駆け足感は否めないとは何度でもいうけど、それでもちゃんと物語として完結してるし。
アルの出自、なぜギアスの欠片ができたのか、ギギの秘密、K.K.と「ゼロ」の謎。そしてどうやってすべてを解決するか。
ちゃんと最初から伏線っぽいものは置かれてて、それらを期限内に収める形でお出しされたので、おおむね自分はメインの流れに満足した。
あとコードギアス反逆のルルーシュと同一時間軸での物語だったので、どういう感じで隙間に展開を差し込むか、みたいなこともやってたのでよかった。
「ルルーシュ本編の裏で、アルたちはこんなことやってたんだな」ということを思えるし、逆にギアジェネ知らなくても違和感がない程度の差し込みだったのでいい塩梅だなって。
OPの映像も全部ストーリーで起きてたことだったのも好き。(雰囲気系OPだと思ってた)
あでも「絶対決戦シャトランゼ」ってワードがプロローグっきりだったことだけはちょっと不満だよ!なんだったんですかアレ!
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アル
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アル。本名アルピリカ・ヒューエデン。
今作の語り部であり、最後に「観測者」から「主人公」となった存在。
いやたぶんそういう感じの立ち位置の移動したのよ。なんて言えばいいかわからないけど。
メインストーリーは終始アルの一人称で進んでいくので、プレイヤーがある意味一番感情移入する立場。稀に別視点の独白も入るけど、それはプレイヤー側に必要な情報だったりするので展開の一環として好き。
位相転移のギアスを持ち、それによって物語を観測することができる。
この観測というのが物語の肝であると同時に終盤の展開を盛り上げてくれてた。やっぱりギアスによってすごいことになるのっていいよね。
「物語」を観測することで「事実」を確定できる。
使う場所とやり方によってはチートもいいところな能力だなやっぱ。
なぜ以前のギアスと別のものを持ってるのか疑問だったけれど、恐らく一度死んで精神と肉体がわかれたせいなのかなと考えてる。ここら辺は特に言及されてなかった気がするし、考えるのは自由じゃろ。
どちらにしろ肉体と精神が合流し、位相転移することで死ぬ前の自分の事象に介入。過去を捻じ曲げることで「自分とギギは生き伸びた」という事実を確定してエンディングを迎えたのは面白かった。
目の前にいるK.K.に対処しても、新たな集合無意識として作り替えられたギギの肉体は戻らない。ならそうなる「事実」を書き換えようって言う発想がすき。
ただその結果、アルは位相転移のギアスを持たなくなり「観測者」ではない「主人公」になった。そこは時空の管理者のセリフと、最終話のタイトル「コードギアス 円環のアルピリカ」からも明らかだろう。
この最終話タイトル滅茶苦茶好き。今までの本筋シリーズに沿ったタイトルなのもそうだけど、上記の通りアルがギアス世界の観測者ではなくなったという意味も含まれてる。すんごく好き。自分こういうの好きなんです。
公式続編というキャッチコピーは伊達じゃねぇという感じの主人公でした。
ギギ
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ギギ。G.G.。本名不明のギエスタの巫女だった誰か。
多分コード保持者としては現状一番長生きしてるキャラになるんじゃないかな?古代文明の時代からの保持者いなかった気がするし。
本作のヒロイン。おねショタ(ショタおね?)枠。メンタルが(アル以外の事柄に対して)タフすぎる。
古代文明時代からコード保持者として生き続けてる上に、コードを押し付けられ巫女になった経緯も割と不憫な立場なのに、周りの信者がそれ以外の時は普通に良い人ばかりだったために性善説を地で行くヤバい人。何がヤバいってこのメンタルのまま古代文明から現代まで生きてることだよやばすぎるよ。なんで途中で反転しなかったの?
ストーリーやってるときも、肉体を(物理的に)弄ばれてもアルを守る為に集合無意識の素体になった自分の肉体を利用してあまたの時空に散らばったアルの欠片を観測して生存を確定させたりしてる。思い切りがよすぎる。
まぁアルもアルで、Cの世界で淀んでいた人々の心残りが現世に悪影響を起こさないように自分の中に吸収して結果映画のアレになってたりしてたんだけど。なんだこのカップル。
後半はいろいろな理由で実質的な出番が最終盤のみでしかもピーチみたいなポジになるのだが、それもちゃんと納得できる設定があったので自分としてはヨシ。
でもアルに対する思いはかなり強かっただろうってのが終盤でひしひしと感じられて、最初は大人のお姉さんみたいな感じで出てきてたけど、アルが何も覚えてなかったのは分かり切ってたけれどショックだったんだろうなぁとしんみりした。
やっぱり長年生きてきていた長寿キャラが生まれてから育つまでをひっそり見守っていた存在にぐいぐい迫られて恋に落ちて人間臭くなるのって滅茶苦茶よくないですか?!?!私は好き。
K.K.
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K.K.。本名不明。かつてサンサラとして贄になった少年。
マオ枠。
こいつどういう存在だったかなぁって考えた時に真っ先に思い浮かんだのがマオ枠という文字だった。だってコード保持者に助けられて一目ぼれして一緒に旅をしてクソデカ感情抱いて他の人類嫌いで彼女が要ればよくて他の奴は死んでしまえってなってるのマオでしょ。そのあと惚れた相手と旅路を分かつのも同じだし。
ただこっちはなまじコード保持者だったのもあり、本気で世界を塗り替えようと画策していた。問題があったとすればCの世界、集合無意識への介入は複数のコードがないとできないことと、K.K.の人望というか、計画への賛同者がいなかったことか。
蟲毒のような状態でギアスの能力を鍛え、初恋だった先代サンサラに裏切られてコードを継承し、信者たちに肉体を喰われる日々をG.G.に救われるまで過ごしていたK.K.。しかも貧しい環境だから仕方ないと思っていたらそれすらも嘘だったとG.G.に救われた後に知って、その思いはいかほどだっただろう。
出自には割と同情しかないのだが、そこから色々拗らせて集合無意識を使った世界のリセットとかG.G.と一緒にアダムとイブしようとするのは怖いです勘弁してくれ。
最期は未来から位相転移してきた1.5周目アルによってコードを奪われ射殺されるという、なんともあっけないもの。マオはC.C.にとどめ刺されたのに君はG.G.にとどめ刺してもらえなかったね……ちょっとかわいそう。
「ゼロ」
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一番予想外だった中身。
動ける方のゼロ。中身が虚ろという意味の「ゼロ」
突然出てきてなんだこの武者仮面?!なんで接近戦できてるんだよ中身ルルーシュではねぇな?!っていうインパクトで大分持っていかれた初対面。
仮面被ってるやつは中身わかってないならやはり中身バレイベントがあった方が美味しいので、ちゃんと終盤にそれが起きた。予想外の中身だったけれど割と納得できる中身だった。でもちょっと痛々しくてヒィンってなったよ。
出番そこそこだったけれど、かなり重要なキャラだったし、それだけ「本物」だったんだなとも思うから終盤で一気に評価が上がった。中身はストーリー動画とか見て確かめるといいよ!
枢木スザク(業)
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なかったはずの世界の枢木スザク。
ある意味サ終の波を一番受けた人。
ルルーシュが何を思ったのか知らないけどスザクに「奴隷になれ」とか言っちゃった世界線のスザク。いや本当になんでだよ。サ終するから今後新規でメモブとかでない限り分かりません!!
このスザクはルルーシュが色々あって暴走してて、その結果自分の手でユフィも殺してるのでSAN値0で世界をぶっ壊して消えたいと思ってる。だから流れでK.K.の計画に加担してる感じ。
最終決戦にてルルーシュとスザクの協力で機体を破壊され、ユフィの救援に向かう二人を見送った。
「俺はあそこに行けないのか」っていうセリフが業スザクのすべてを表していそうで大好き。いつか業軸の反逆のルルーシュ見てみたい。約束されたバッドエンド~~~!!!
時空の管理者
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後始末頑張れ!
現世の人間がいろんなことやるから割と頭抱えてた人。ルルーシュの物語を管理者目線で見てみると、かなりやべぇことやってたんだな……かぁいそ……ってなった。
アルがその一角をギリギリで阻止し、一応現状の世界は保たれたけれど、結果として言えば世界的な意味では根本的な解決にはなってないし、「ギアスの欠片」とやらは散らばったまま。
……という、新作で使えそうな要素を最後に語ってくれる。
時空の管理者が観測してるからこそこの物語は始まり、「コードギアス 円環のアルピリカ」として収束している。ライン編でアル以外の視点が挟まってるのは時空の管理者の観測結果があるから、ともとれるかも。
ちなみに最初に(回りくどい言葉で)今回の事象の原因については話してた。もうちょっとわかりやすく話しなさい!
続編で同じようなお祭りソシャゲが出てギアスの欠片を探すことになったら、ナビゲーターポジで出てくるかもしれない。出てきたらうれしいな。
イベントストーリー感想(一部)
Stage26「皇帝と騎士」
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続きはないんですか?!?!?!?!?!
色々蝶が羽ばたいた結果、ルルーシュとスザクが手を組み、V.V.がシャルルを殺害、ナナリーを擁立。ナイトオブORとしてジェレミアが就任。ルルーシュが日本を拠点にブリタニアのナナリー勢力に対抗して皇帝即位と発言。騎士としてカレンが立ち……って多い多い多い。ちなみにルルーシュのバックにはシュナイゼルがいます。シュナイゼルとルルーシュの協力とか原作でも見てみたいなって思ってた奴じゃん!!!
そして最後にゼロが登場!中身誰?!スザク?!C.C.?!
このストーリーでのR2とかも滅茶苦茶面白そう。最終的にナナリーを通してV.V.との決戦になるのかな。続きないのが本当に悔やまれる。
いや真面目にルルーシュとシュナイゼルの協力とか鬼に金棒みたいな頭脳をそろえるなよ。自分が死んじゃうだろ。
最終的に夢オチという形で〆られたがまぁ、イベントとしてみたら長くなるのは良くないよな……と思いつつも寂しかった。
昏き夜、赤い月から来たるもの
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ある意味一番の問題作。
ルルーシュがスザクに「奴隷となれ」ってギアスかけるのドユコト?!?!と発表PVからずっとざわざわしてた奴。ハーフアニバーサリーでやる内容じゃないのよ。
ナナリーが殺された結果ルルーシュが暴走し、スザクを使って虐殺を始めるとかいう地獄の展開こわすぎる……鬼に金棒どころじゃないぞ。
最終的にスザクにギアスキャンセラーが働いた……んだったかな確か。それでルルーシュ殺そうとして左目斬ったけど逃げられた、までは語られてたはず。なんだこの地獄の煮凝りみたいな本編。
ただこの重い内容の中でもR2での兵器がいまだに作れないのはどうしてだというところから、アルがギアスを使って観測しないと事象が確定せず、フィンブルの冬で再現できないという超重要設定が出てきていた。これ本編でも使われてるどころか最後の決定打にも使われたからマジで重要。
結局業軸への詳しい言及はこのイベントのみだったから、本当に業軸周りはちょっと不憫。何か別媒体で回収してほしい。
第五章:真実の欠片 外典~過去からの刺客、そして~
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超黒の騎士団ってなんだ。
K.K.だっけな、ゼロだっけな。どちらかがアルの観測の際に介入してコードギアス反逆のルルーシュのIFを作り出したやつ。
シャーリーが映画とアニメで生存が分かれてるのを逆手にとって、事象がシャーリーに重なってブレているという風にして黒の騎士団シャーリーを作った。
本編自体も多少ツッコミどころはあったけれど、シャーリーを庇ってルルーシュが死亡。そこからシャーリーがルルーシュの遺志を継いでゼロとなり歩んでいく……という流れは結構好き。
ナナリーを誘拐する場面でロロの目が赤くなってたの怖かった。絶対殺そうとしてたのをルルーシュの最期のギアスが防いでるじゃん!!殺意隠せてないぞ殺意!!
そのあと、黒の騎士団シャーリーの独白で「二派にわかれたブリタニアの内紛」とか「超黒の騎士団を結成」とかなんか気になるワードが出てきたけど、こちらもイベントストーリーということもあって尻切れで終了。いや超合衆国はなんか勢いでかっこいいなって思ってたけど超黒の騎士団ってなんだろとなってしまうな。
いのち、その未来へ
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誰だよこの業が深そうなキャラ考えたの。
C.C.、スザク、カレン、ナナリーの遺伝子をそれぞれルルーシュの遺伝子と掛け合わせて生まれたクローン体・エルチルドレン。このイベント限りのキャラだけどなんかいろんな意味ですごいのを公式でやってきたなと思ったやつ。
あとさらっとやってるけどコード継承者のクローンでCの世界にアクセスできてるのやべぇな。多分、ライン編終盤で出てきたあの設定が関係しているとは思うけれど。
時系列がぐちゃってるけど、未熟なコードの能力でCの世界にアクセスできたって考えると、多分このイベント軸の光和17年時点ではまだCの世界が完全に復旧できてない……ってことになるんだろうか。
その間のエピソードでまだまだ深堀できるのかもしれない。新展開とかいつかこないかな。
オリジナルストーリー
血盟の紅羽
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恋愛関係がどろどろしすぎィ!!!!
いや仕方ないよ古代中国時代だからそういうものなのはわかるんだけどさぁ!!!なんで昼ドラみたいな複雑骨折した恋愛模様見ないといけないんじゃ!!!
物語全体としては戦闘主体の綺麗なお話としてまとまってて結構すきだけど、ところどころに挟まる恋愛描写が重い!!やめてくださいお腹いっぱいです!!
まぁ何が悪いってヘタレな劉蒼が何もかも悪いんだけど。
物語の大まかな内容としては圧政に対する反乱軍、隠れていた亡国の要人兄妹、智将と武将のW主人公と、どことなく反逆のルルーシュっぽい雰囲気は設定の根元からは感じられた。ギアスの暴走で人が死ぬ事件もあったし。
まぁ他の展開はかなり違ってて、本当にフレーバー程度の要素だったけど。
戦乱ものとしてみると結構すっきりした感じなのだが、何度も言うが恋愛要素が重い。正直エピローグで出てきた子どものスチルで自分は寒気的な意味で鳥肌が立った。ヒッ。
霧京のアーサー
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こういうのすっっき!!!!
ミステリーとギアスが絡んだスチパン感ある物語。アーサーとワトソンいるならまぁやっぱミステリーだよな!って感じの王道を行ってた。
ただギアスという何でもありの能力があるし、どういう風に絡めるんだろうと思っていたのだが、この作品は「ギアスユーザーの物語」じゃなくて「ギアスに翻弄される者の物語」として、ギアスを謎解きに使うのではなく、ギアスを使った犯罪を追いかけるといった感じなのがよかった。
物語の中心であるアーサーも探偵ポジらしく「物語のメインからずれた第三者」という立ち位置で、たまたま巻き込まれてしまったみたいな感じなのがギアスという作品的には新鮮。直接的に巻き込まれることになったのはワトソンであって、アーサーはそのワトソンの為に首突っ込む形だったし。
物語の全体を見ても謎解き部分はかなりしっかりしていて、犯罪に使われているのがギアスであるという部分以外は結構ちゃんとしたミステリ感があった。
あとストーリーの演出も他と違ってノベルゲームのような、画面全体を使ってガッツリ地の文とセリフを使っていたので、多分ライン編を除けば最長の部類に入るストーリーだったんじゃないかと思う。
一応の黒幕ともいえるモリアーティも、実にいいキャラをしていた。エピローグでアーサーと朝の公園でやり取りしてるシーン、すごく好き……。いいよね、Cパートで残りのこまごまとした部分が解き明かされるの。
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まとめ
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まとめと言ってもって感じだけれど、やっぱりギアジェネのストーリーはすごくよかったと思ってる。
そりゃ無茶苦茶なIFものとかもちょくちょくあったけれど、そういうのが楽しめるのもギアジェネの魅力の一つだなと思っていたので、今後もどこかでこういうのが見られたらなぁって思う。
ゲームシステムはお世辞にもいいものとは言えなかったけれど、本当にストーリーとキャラクタのイラストが大好きです。本当にありがとうございました。
何かしらの形でメモリアルブック出ないかなぁほんと……。トシゾォとゼオの物語は見てみたいのよ。
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