「解釈違い」概念について話をしよう

　○○概念について話をしようってタイトルで適当にまとめてるけどシリーズにするかは不明だったりする第三回のテーマは「解釈違い」というワードについてです。

　前置きは特にないのでｲｸｿﾞｰ！（ﾃﾞｯﾃﾞｯﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾝ）

「解釈違い」とは

　まずは解釈違いという言葉について。

　解釈とはまぁザックリ言うと「物事に対する捉え方」とかそんな感じだ。

　例に挙げるとすれば「寝転んでいる人」がいたときに「寝てるのか」と思う人と「倒れてるのか」と思う人がいる、これもまた解釈の相違である。

　解釈違いというのは、この「寝ている」と捉えた人が「倒れている」と捉えた人に「あの人寝てるな」と話しかけたときに成立するものである。「お前と俺の考え違うんだけど？」というものだ。

　解釈違いという単語が使用されるのは主に漫画やアニメ、小説などのフィクションを下地にした二次創作が多い。
　二次創作者は公式ではないのでキャラの造形が多少変化するのも仕方ないし、原作にない要素（恋愛や闇落ちなど）を加えられるのも解釈違いになるだろう。簡単に言えば「○○はそんなこと言わない！」という感じに。

　ただ二次創作の場合、要素をきちんと明示してくれている作者がほとんどなので（たまにノーガードの人もいるがそれはまた別の話）、事前に避けることが出来る。
　二次創作で解釈違いを叫ぶのは自分から見に行ってないのに被弾した時に嘆く程度なのが（筆者の場合）ほとんどだ。

　だが公式でそれが起きるとどうなるだろうか。

「公式が解釈違い」とは：業が深い概念

「公式が解釈違い」とは、この「解釈違い」がまさかの公式に対して起きたときのどうしようもない嘆きである。

　例を挙げてしまうとその作品やファンに対して良くない感情を抱いてしまう可能性があるので具体例を挙げることはしないが、たまに見るのはアニメ化が発表され、声優が発表された時に「○○はこんな声じゃない！」という主張だったり。（それは君の中の話だよ）

　またある時には二次創作の例でも挙げた「○○はそんなこと言わない！」というのが公式の展開でも当てはまってしまう場合がある。この場合は二通りがあって、受け手にとってのキャラ像から逸脱している場合と、公式が作品内で矛盾するようなキャラ像を示した場合がある。
　前者はともかく後者は救いようがない。

　公式が出した展開がファンにとっては一種の「答え」や「下地」であり、その下地の時点で何かしらがごちゃ混ぜになってしまっている。
　何を言っているのかわかっていないと思うが、この辺りの状況に陥った人は何とも言えない黒い感情と白い感情が内心でぶつかり合うことになる。

　余りにも辛くて吐き出したくとも、吐き出したところで公式が出した展開やせりふ回しだ。飲み込んでどうにか消化しないといけない。端的に言って辛い。

　公式が出しているのだから同じファンと話をすることもあるだろう。そう言った時に自分とは違い、好意的に受け取っている人とも遭遇するだろう。理性のある人の場合軽く流して済ませるが、どちらかが神経をとがらせていた場合、論争になることもある。実際起きたのを見た、泥沼だった。

　そんな「公式が解釈違い」を起こした場合、ファンがとるのはまぁ知っての通り二通りだ。残るか、去るか。

　残る場合、「あの言動にはきっとこういう理由があって」と解釈するか、綺麗さっぱり無視して軽く眺める程度になるだろう。再び同じような解釈違いが起きる可能性はあるが。
　去る場合は、綺麗さっぱり切り捨てて別のジャンルへと渡ることになる。尚人気度によってはいくらでも遭遇するので度々古傷がえぐられる。えぐられた。

　余談だが「公式が解釈違い」の個人的一番つらい案件は「二次創作の逆輸入」です。色々あるから調べるといいよ。

まとめ：あきらめる心を忘れずに

　とはいえ、「公式が解釈違い」というのは、割と矛盾を含んでいるワードである。
　解釈の下地を出しているのも公式だし、解釈違いだという展開を出したのも公式だ。「公式が出しているのだからそれでいいんじゃないの？」という感じの人もいるだろう。

　だからこそ、時にはあきらめてしまうのも大切だ。解釈違いの展開にしがみついて主張していては、いずれその作品に対する感情がゆがんで原型をとどめなくなってしまう。
　そうならないように、早めに問題について見切りをつけ、まだついていくのか、さっさと乗り換えるのかを考えることは大切だと思う。

　何、星の数ほど作品はある。もしかしたら今まで以上に深くハマるジャンルがあるかもしれない。

　そんな気持ちで今日も明日もジャンル開拓頑張ろうぜ！