社会人たるもの会計の知識は持っといたほうがいいのかもしれない。
かれこれ社会人になって20年経ってたみたいなんですよね。
で、私実は大学生の頃に親に言われて渋々二級建設業経理士って資格を取得してたんですね。いわゆる商業簿記でなく、建設会計に特化した経理資格なんですが。
商業簿記と建設簿記って中身自体は変わらないのかもしれないんですけど、科目が違ったり年度をまたいだ処理の仕方が独特だったり結構違うんですよ。聞いただけだけど。
で、それから25年位完全なるペーパー資格と化していたこの資格なんですけど、今会社経営に携わるようになってから当然決算書というものに触れる機会が多くあるわけです。そうするとあの頃意味も分からず記入していたあれやこれがビビッと繋がりまして。ああこういうことだったのねとようやく理解できたわけです。
そして先日会社のスタッフに「お前ら会社の数字というものに気を払えぃ!!」と説明を一生懸命してみたんですけど驚くほどに響かない。
完成工事高(売上)、受注、利益に各々目標を設けているわけですけど、流石にそこに達しているか未達か程度はわかる訳ですが、それ以上がわからない。
そもそも工事原価ってなんやねん?と言われてもピンと来ていない模様。いわんや販管費とかに踏み込んだ日にはもう異世界の言語を聞いているような顔をしている。
ああそうか、会計知識の基礎がわからないとこういう話になってくるのか・・・と愕然としたわけです。
簿記というものがある程度わかると、会社がどうやって動くのかが何となく見えてくるわけですね。
我々経営陣が利益利益と騒いだところで利益の原資やら利益構造が理解できないと手の打ちようがわからないわけですよね。
もちろんそれを噛み砕いてアイデアなんかどうでもいいからとにかく実行しろよというのも一つの手ではあるわけですけど、我々の施工管理と言う仕事は一つの現場の社長さんです。社長が損益計算が出来なかったらその会社終わってるじゃないですか。だから我々の仕事を行う上では会計の知識って超必要じゃないかと思うわけです。
んじゃ世間一般のサラリーマンだったら要らないのと言ったら全く違うと思っていて、一生一兵隊でいたいんならそれもいいとは思うんですけどその後管理者経営者と登っていきたいならやっぱり会計知識は必要でしょうねえ。だって利益貢献しようがないですもの。どのような形であれ最終的に会社に利益貢献できない人材が管理者になるのは絶対不可能だと思うんですよ。プレーヤーとして一流の人間がマネージャーに向いているとは別に思いませんけど、自分で売り上げられなくとも部下に売り上げさせて利益を上げることが仕事ですからね。
という訳で私、社会人になるなら一通り簿記の勉強はしておいたほうがいいんじゃないかと強く思います。自分の業界に合った会計方法で構わないので。
地味な資格ですけど大事ですよ簿記。