施工科目LIVE
はじめに
わたくし、【慶学サロン https://keigaku.salon/ 】ってとこでメンターをさせていただいてるんですが、こないだサロン生限定LIVEを開催しました。
まずは管理人ディーが合格した平成29年の施工科目の問題を使って、本試験中にどんなことを考えながら解いていたのかを解説しました。
次に施工科目についての質問に答えました。
今回はその内容をサロン生以外の方々に特別にご紹介します。
【質問ー1】高力ボルト?トルシア形?
《質問》
「高力ボルトとトルシア形ボルトって、どう違うんですか~?」
《回答》
『高力ボルト』っていくつか種類があるんですよ。
○高力六角ボルト
○トルシア形高力ボルト
○溶融亜鉛メッキ高力ボルト
って言うんですが、これらのうち、六角ボルトとトルシア形ボルトの強度は同じなんですよ。
高力六角ボルトは【F10T】
トルシア形高力ボルトは【S10T】
とされてるんですね。
比べてみると、どっちも数字の『10』が入ってますね。
これは、引張り強度=1,000N/mm2を表していて、強度は同じだってことなんです。
ちなみに、溶融亜鉛メッキ高力ボルト、これは【F8T】です。『8』って書いてあるんで、ちょっと強度が落ちるんだなって分かりますね。
《質問》「じゃあ、どうやって使い分けしてるんですか~?」
《回答》
トルシア形って、施工性が良くって、管理もしやすいんですよ。だから、鉄骨造の現場でよく採用されます。
トルシア形のナットを締め付けるのに『シャーレンチ』っていう専用の機械を使うんですが、これが連続でバンバン締めていけるんです。
皆さんご存知の通り、トルシア形のボルトは締め付けると『ピンテール』が破断しますね。締める時の音でそれが分かるんで、鳶さんが破断したピンテールを回収しながら締め付け作業を進めます。
ピンテールの破断によって、締め付け完了が明確に分かるので、鳶さんも確信を持ってドンドン進められます。
管理の面から言っても、目視で所定のトルク(締め付けるチカラ)で締められてるのが確認できる所が良いですね。
高力六角ボルトだと、トルクレンチってやつで手締めしないといけないので大変なんですよ。
締め付け作業は
一次締め⇒マーキング⇒本締め
って進めますが、本締め完了後に、マーキングのズレを確認します。
ここで『共回り』『軸回り』があったら、それは即不合格で、取り替えです。
マーキングに関しては、トルシア形も六角ボルトも、亜鉛メッキボルトも全部するので、工場とかの鉄骨階段でメッキのとこがあったら、ボルトを見てみて下さい。白いマジックでマーキングしてあるのが残ってると思いますので。
(ここからのお話は当日出来なかったんですが···)
トルシア形ボルトを採用した現場でも、六角ボルトを使う時があります。
それは、シャーレンチが使えない所です。
シャーレンチって、ボルトの軸に対して真っ直ぐに当てないとちゃんと締められないんですが、ウェブとフランジのボルトの位置関係によって、どうしても邪魔になっちゃうとこがあるんですわ。
ここのジョイントにはボルトが何本以上必要って計算結果が出たら、減らすわけにいかないですもんね。
で、そんなとこには六角ボルトを使って、トルクレンチで手締めします。
·····とまあ、こんな感じでやり取りしながら、サロン生はチャットに、やいやい書き込んだりしながら、約1.5時間ほどのLIVEでした。
ちなみに、もう一個の質問は『アスファルト防水の絶縁工法がワケわからん』ってやつでしたが、これはまた、別の機会に( ̄0 ̄)/
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あ、番宣になってもうた(  ̄▽ ̄)
おまけの落書き
最後にLIVEで使った落書きを置いときます。
では、また~o(^o^)o