タダで袋くれるローソン店員
会社の忘年会終わり、1人で最寄駅に着いて、ほろ酔いの状態で駅前のローソンに入った。
駅前ローソンには、夜行くといつもいる金髪男性の店員がいる。めちゃくちゃ滑舌が悪くて、いつも何て言ってるか聞き取れないのだが、気付いたらタダでレジ袋を付けてくれて会計が終了している。ローソン本社的にはNGな気がするが、地元に知り合いも多そう(客と良く喋ってる)し、バイト歴も長そうだし、なんかもう良いことになってるのだろう。
私は飲み会の後どうしてもアイスが食べたくなるので、アイスを買いに行ったのだが、特に食べたいのは雪見だいふくだった。というのも、雪見だいふくの餅が期間限定で2倍の分厚さになっているとSNSで見たからである。しかし、普通の雪見だいふくが無くて、ピンクの雪見だいふくと、黄色の雪見だいふくしかなかった。
私はコンビニのアイス売場の中でしばし逡巡し、黄色の雪見だいふくと、酔い覚ましのヘパリーゼ(飲んだことないが、友人から良いと聞いたので)をレジに持って行った。
いつもの、袋をタダでくれる店員の前で、レジ袋の要否は聞かれることなく、楽天ペイのバーコードを見せて、会計が終了しようとした時、店員が私に話しかけてきた。
店員「普通の雪見だいふくが、食べたいですよね」
私「そうなんですよね、普通の売ってないんですかね?」
店員「ローソンには全然入ってないんですよね」
袋をタダでくれる店員と、初めて人間的なやりとりを交わした瞬間であった。
袋をタダでくれるあの店員は、酔っ払っている様子の客には話しかけてくれるのだろうか?あの店員の知り合い客達が、どのように形成されているのか気になるが、何となく今日は、彼の第一面接を突破した気がして、嬉しかった。
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