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私の乳がんの場合~告知~
高齢の母がピアスをあける約半年前、
また、高齢の父が薬の副作用による認知症状から回復したころ、
50才のわたしは、乳がんの手術を受けた。
これまで私は、乳がんの告知、手術、その後の治療のことなどを、家族以外に話したことがない。
超早期発見でまったく自覚症状がない自分に語れることなんてないと思っていたからです。
でも、こんな乳がんの経験もあるよと、なんとなくnoteになら残しておいてもいいのかなと思ったので書きたいと思います。
リアルな告知
近所の高齢男性が乳がんになったときいた母が、自分も検査をしたいと言ってきた。隣の隣の市に、良い乳腺外科の医師がいるときいていた私は、母を車で連れていくついでに、自分もそのクリニックの予約をとった。
マンモグラフィ検査を終え、診察室に呼ばれるまでかなりの時間があった。やっとわたしが先に呼ばれ、診察室に入ると医師に、
「この光ってるとこ、ガンやと思うわ〜でも、命をとるようなものではないから、そこは安心して」
「エコーでみえないから、マンモトーム生検してくれる大きい病院に行って」
「部分切除で良いから」
と大きく元気な声で告知された。ガンとか、初めてきく検査の名前とか、次から次へと面食らう言葉が並んだが、続いて
「お母さんに言うとく?黙っとく?」
と言われ、面倒なことはこの場で済ませておきたいと思い、母を呼んで医師から同じように説明してもらった。
「ガンやと思うけど、組織しらべたわけじゃないから、間違ってたらごめんな〜間違ってたら笑ってや。先生あほやなって笑ってや。」と言っていたが、最後に「がんばりや」と言って、自宅近くの総合病院に紹介状をだしてくれた。
いま思えば、この男性医師は、長年の経験からすでにガンであることが分かっていたんだと思う。
ドラマなどと違うリアルな告知は、とても元気でハツラツとしたものだった。これからの治療にエールを送ってくれているような感じで、このとき『やるべきことをやれば大丈夫!』と自分に暗示がかかったような気がします。
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