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私の乳がんの場合〜退院〜

手術が終わって


病室に戻ってすぐ「点滴が約2時間あるからスマホでもみて時間つぶしてね」とナースに言われた。

それにしても、が痛い。全身麻酔時の挿管によって、喉が痛くなることがあるとは知らなかったな~と思いつつ、自分の履いているオムツをチェックした。おもらしはしなかったようだ。良かった~とホッとして、

トイレに行きたいんですけど~」

と自然な流れで言ったところ、「絶対動いてはダメです」との返事。

「えーーー、3時間以上トイレに行ってないのに」

点滴をつけながら歩いてトイレに行けると主張したが、NO。どうしてもというなら、を通すので、寝ながらしてくださいとのこと。意識がクリアな時に、しかもせっかく手術を乗り越えたのに、いまさら病室で管を通されるなんてイヤだ。ということで、オムツでするほうを選んだ。

が、そんなに簡単にオムツにできるものではなかった。7回分吸収を履いてるとはいえ、本当に吸収するのか?漏らしてしまったら?そもそも歩けるし、頭もさえてるのに、寝ながらなんてムリ!そこから点滴が終わるまで、ひたすら尿意と戦った。

乳がんの先輩が時折、「おかえり〜全然大丈夫やったでしょ」「お腹すいてるよね」とカーテン越しに声をかけてくれて気がまぎれた。先輩は、はじめからをとおして手術にのぞんだらしい。

点滴がもうすぐ終わるというところで、ナースコールを押した。ナースに針をはずしてもらうやいなや、わたしは、すばやく体をおこし、をはき、小走りでトイレに行った。

こういう時のために、スリッパ禁止なんだなと、またもくだらないことを考えていた。

そして、21時ごろ、特にすることもないということで自由に過ごしていいことになった。お腹が空いていたので、持参したおにぎりパン、どっちを食べようかと思っていたら、なんと夕食を保管しているからあたためましょうか?とのこと。夕食をコロナ禍でもあり、衛生的に保管できないといっていたのにどういうこと?と思いながらも、「ありがとう!いただきます!」と喜んでペロリと食べた。

手術直後の症状


無症状だった私のガンは、手術をしたことによって、7cmほどの傷跡という形で症状を生んだ。

常に痛くはないが、ふとした拍子に「痛っ」となり、自分はガンなんだと思い知るという感じ。当日はまだ、をもっている感じもあった。

夜中に、別の医師が傷口チェックにきたが、「綺麗」だということで、予定通り、翌日退院が決まった。

退院

朝食を食べ、また別の医師の傷口チェックを終えた。10時にならないと退院はできないと言われ、それまで時間を潰した。

先輩は、まだあと数日の入院が必要で、手術翌日に退院するわたしに、「早期発見ってこんなに違うんやね。知り合いみんなにちゃんと検査するように言うわ」と言った。

わたしは先輩に、私の乳がんをみつけてくれたクリニックを教えて、また外来で会えることを願って、退院した。

さぁ、来週は診察手術内容結果をきいて、その後、連日放射線治療がはじまる。




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