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私の乳がんの場合〜入院〜

非浸潤癌と診断され、手術日までに、麻酔科医との面談や看護師による手術前後のレクチャーを受けた。手術え回復するころには、になっている。夕飯は保管しておけないから、軽食を持参しておいてねとのこと。どちらを食べたくなってもいいように、おにぎりパンを買って、いざ入院。

1泊2日の入院

手術当日、入院受付で手続きを終え、病棟へ。身長、体重を測り、病室に着いたのは、10時半くらいだった。手術は、その日の最後、3番目に予定されているため、15時半くらいの開始になるだろうと言われていた。

病室は、4人部屋。上手くカーテンで仕切られていて、音はきこえるが、お互いに顔を合わすことはない個室感覚だった。

前の晩から絶食で、しか飲めない状態。することもないし、ヒマにしていると、病棟のナースにシャワーをしてもいいですよと時間潰しのシャワータイムを許された。

ゆっくり済ませ、入院着に着替えた。まだ早いが、手術のためにオムツもはいておいた。下着で良いと言われていたが、意識がないときに失敗しない自信はない。ということで、7回分吸収という強力なオムツをはいてスタンバイ完了。時間はまだ12時前だった。

同部屋の先輩

しばらくして、お腹空いたな~とベッドに横になっていると、カーテンが少しだけ開いた。「全然大丈夫、手術。」と優しく声をかけてきたのは、同部屋の乳がんの先輩だった。

5日前に全摘手術を受け、ドレーンをつけている先輩は、80才。

コロナ禍だったこともあり、面会はダメ、私語も厳禁。でも、漏れ聞こえてくるナースとの会話で、娘のような年齢の私がもうすぐ手術だとわかり、声をかけずにはいられなかったと。

乳がん発覚からその日まで、同じ病気のひとと話したことがなかった年齢差30才の私たちは、それぞれの症状は違うけれど、不安恐怖疑問に感じることなどに共感し合い、しばし乳がんトークで盛り上がった。そんな13時半ごろ、マンモグラフィ検査を受けに行くようにナースから言われた。

マンモグラフィ検査

ガンの位置の最終確認のため、病棟から外来患者がたくさんいる1階の検査室に行かなければならなかった。

ドラマの見過ぎなのか、わたしは、ガン患者が手術するときは、何をするにも誰かがついてくるものだと思い込んでいた。でも全然そんなことはなく、入院着のまま、しかもノーブラオムツ状態で、検査室に1人で行った。

検査が終わり、病室に戻ると先輩が待っていてくれた。予定の15時半を過ぎても手術に呼ばれない私は、緊張やらイライラやら複雑な気持ちでいたが、16時が過ぎ、やっと声がかかった途端、『よっしゃー!やったるで!』の気持ちだけになった。先輩は、「とにかく目が覚めたら終わってるからね。ぐっすり寝ておいで〜」と明るく送りだしてくれた。

そして、さすがに手術は、病室からベッドに乗って行くのかなと思っていたら、手術室にもエレベーターに乗り、1人歩いて行った。



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